SNSが日常的なツールとして一般化した現在、企業のマーケティングにおいてもSNSは欠かせないものとなりました。しかし、自社のSNSアカウントを開設する企業が増加しているものの、継続的な運用が大変と感じている企業も少なくありません。

そこで、今回の記事では今さら聞けない「SNSマーケティングとは何か」を改めて振り返っていきます。

あわせて、以下のPDF資料でもSNSマーケティングについて参考になる内容が掲載されているためぜひダウンロードください。

目次

  1. SNSマーケティングとは
  2. 注目されるSNSマーケティングの可能性
  3. SNSマーケティングの目的と期待する効果
  4. 国内の主要代表的なSNSと分析に役立つ指標
  5. SNSマーケティングの始め方
  6. SNSマーケティングで注意するべきこと
  7. SNSマーケティングに便利なツール3選
  8. SNSマーケティンでは、各種SNSユーザー属性に合わせた運用が大切
  9. SNSマーケティングの重要性が分かる調査データ

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SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを利用したマーケティング手法のことです。SNSを活用した顧客コミュニケーションにより、企業や商品・サービスのブランド価値を高める効果が期待できます。

SNSマーケティングの魅力は顧客との直接的なコミュニケーションです。顧客のレスポンスをダイレクトに感じることで、効果的なマーケティングが可能になります。

また、情報の拡散性が高い点もSNSマーケティングのメリットです。ユーザーが投稿を「シェア」したり、ユーザー同士でコメントを付けたりすることで情報がどんどん拡散されます。

このように、SNSマーケティング広告費をたくさん使わなくても、運用方法を工夫することで、顧客の声に耳を傾けながら情報を広げていくことが可能なのです。

注目されるSNSマーケティングの可能性

img_SNSの可能性.png

ICT総研の調査※によると、2021年末時点で*SNSを利用しているユーザーは全体で81.8%*に及ぶことが明らかになりました。2015年の65.3%と比較すると、SNSユーザーが増加していることがわかります。

また、若い世代が使用するイメージの強いSNSですが、総務省が実施した調査※2によると、60歳以上のシニア世代も半数近くがSNSを利用していることから、SNSは幅広い年代にアプローチ可能なチャネルといえます。

将来的にもSNSユーザーは増加していくことが予想されており、SNSマーケティングの重要性が高まっていることが伺えます。

※参照1:ICT総研 2020年度 SNS利用動向に関する調査
※参照2:総務省 令和3年情報通信白

SNSマーケティングの目的と期待する効果

SNSマーケティングの目的や効果は様々です。ここでは、SNSマーケティングの目的と期待できる効果について紹介します。

img_SNSの効果.png

商品・サービスのブランディング、認知度アップ

SNSマーケティングを通じて、商品・サービスのブランディングや認知度アップを期待できます。

拡散性が高いSNSは、商品やサービスの認知度を高めるのに最適なツールです。フォロワーにコンテンツシェアしてもらうことで、コストをかけずに商品・サービスの宣伝ができます。

また、現在は検索エンジンのみならず、SNSのハッシュタグ機能などを活用して情報を収集するユーザーが増加しており、SNSマーケティングは商品やサービスを認知してもらうチャンスとなります。

さらに、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを発信することで、自社ブランドのファンを獲得できます。

このように、SNSマーケティングはブランディングや認知度拡大に効果的な戦略なのです。

顧客ロイヤリティの向上

SNSマーケティング顧客ロイヤリティを向上させるのに効果的です。

顧客とのコミュニケーションが可能なSNSは、企業と顧客との間で信頼関係を構築しやすく、高いエンゲージメントを構築できます。

エンゲージメントとともに顧客ロイヤリティが向上することで、顧客から顧客を紹介してもらえ、長期的なファンの獲得などが期待できます。

価値の高いブランドづくりにも貢献するため、SNSマーケティングは企業に対する顧客の信頼や愛着を高めるために重要なのです。

情報が広く伝播する

SNSの特性は情報の拡散力にあります。いいねやシェアなどの機能を利用することで、幅広いユーザーに自社商品・サービスを認知してもらえます。

また、ユーザーに近い属性の友達への情報拡散が期待できるため、有力なターゲット層への認知普及が可能です。

インフルエンサーマーケティングとしての有意性もあるため、インフルエンサーからの情報シェアは広範囲に効果が期待できます。特に、Instagramのユーザーの中で影響力の高い人はインスタグラマーと呼ばれ、日々の投稿が注目されています。

このように、インスタグラマーを活用したり、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを作成したりすることで、コストをかけずに投稿を拡散できるのです。

ユーザーとコミュニケーションがとれる

SNSはユーザーと企業間で、双方向のコミュニケーションが取りやすいプラットフォームです。ユーザーの意見を参考にしながら商品・サービスの開発を進めることで、ユーザーの満足度を高めることができます。

例えば、ユーザーが商品やサービスについて行うコメントから本音を把握し、商品開発をはじめとしたマーケティングに活用できます。もちろん、中には手厳しい意見も見られますが、商品改善に役立つ情報として真摯に捉えることが大切です。

国内の主要SNSと分析に役立つ指標

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ここでは、マーケティングに活用できる代表的なSNSの特性と、分析する際に着目したい指標を紹介します。

Instagram(インスタグラム

Instagram(インスタグラム)は、写真や動画を使ったシンプルな仕様が人気のSNSであり、ユーザー数は3,300万人(2019年6月時点)です。投稿の作成に時間がかからず、スマートフォンで撮影した写真をフィルターを使い美しく投稿できる特徴が、SNSに疲れ気味だったユーザーに爆発的に支持を得ました。

最近では通常の投稿とは別に写真や動画を配信できるストーリーズが人気であり、ECサイトへのリンクなど新たな試みが人気を博しています。

ハッシュタグによるリレーションの手軽さと、近年の強い人気などもあり、企業のマーケティングでは注目されているSNSの一つです。

【分析に役立つ指標】
- フォロワー数
- エンゲージメント率
- いいね・コメント・投稿保存数
- クリック数
- コンバージョン率
- ハッシュタグ数

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Facebook(フェイスブック)

Facebookは実名で登録するSNSです。世界的に利用されており、29.1億人(2019年7月時点)のユーザ
ーがいます。

実名を利用しなければいけないことで信頼性の高いつながりが特徴であるFacebookは広告媒体としても有効なリーチにつながりやすく、検索エンジンが提供するディスプレイ広告とは異なる魅力があります。

主に20代から30代のユーザーを中心に支持されており、興味関心といった属性も明確にターゲティングできることで、SNSマーケティングの場としてもよく利用されます。

【分析に役立つ指標】
- フォロワー数
- シェア数
- エンゲージメント
- いいね・コメント
- インプレッション・インプレッション単価
- リーチ
- フリークエンシー
- ページビュー
- クリック数(アクションボタン)
- 動画の再生時間

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Twitter(ツイッター)

Twitter140文字でつぶやくツイートの手軽さが人気のSNSです。

匿名で利用でき、気軽に他のユーザーをフォローしコミュニケーションができるのが特徴です。10代から20代の利用者が多く、若年層をターゲットにしたSNSマーケティングを検討している企業に適しています。

また、SNSの中でも拡散力に優れており、リツイートによる情報の拡散スピードは他のSNSを圧倒するものでしょう。

ただし、手軽に利用できる反面、偽アカウントの存在や信憑性のない情報、つながりを強めにくい距離感などTwitterならではの特性を熟知したマーケティングの実施が大切です。

【分析に役立つ指標】
- フォロワー数
- エンゲージメント
- いいね・コメント
- インプレッション
- プロフィールへのアクセス数

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LINE(ライン)

LINEは日本国内で月間アクティブユーザー数が8,600万人(2021年1月〜6月)いる代表的なSNSです。幅広い世代から強い支持を受けているため、広告枠として利用する企業も多くあります。

多くのユーザーが、日常的に利用するSNSであるがゆえに、LINEを利用した顧客対応を行う企業も増加しているのです。2014年にはLINE Payといった決済サービスをリリースするなど、付加価値を高めており、今後もユーザーの利用率に期待ができます。

【分析に役立つ指標】
- 友だち数
- 売上
- ブロック率
- ターゲットリーチ数
- 開封率
- クリック率
- エンゲージメント

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TikTok(ティックトック)

TiKTokは、音楽に合わせて口パクとダンスを付けて投稿する動画シェアのSNSです。10代〜20代の若者を中心に人気を集めているのが特徴で、最近はTiKTokを活用する企業も増えてきています。

クオリティの高い動画編集がしやすいTikTokの特性を活かし、思わず引き込まれるストーリー仕立ての動画やユニークなフィルターを活用した動画を企業側からも積極的に投稿していることが多いようです。

さらに、TikTokは流行りの音楽に載せたコンテンツを発信できるので、視覚だけでなく、聴覚に訴えることができます。

【分析に役立つ指標】
- フォロワー数
- 合計視聴回数
- 平均視聴回数

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SNSマーケティングの始め方

SNSマーケティングを行うには、まず何から始めればいいのでしょうか?ここでは、SNSマーケティングの始め方を紹介します。

img_SNSの始め方.png

企業の商品・サービスを利用するターゲットを決める

まず、自社が展開している商品・サービスのターゲットを確認しましょう。SNSによってユーザーの特性が異なり、適したツールを選ぶ必要があります。

ターゲットを設定する際は、ユーザーのイメージを具体化するために、ペルソナを設定するとよいでしょう。

ペルソナとは、ターゲットとは異なり、ユーザーの年齢や性別、職業などの属性を具体的にイメージしたものです。

ターゲットやペルソナを明確にできたら、次は活用するSNS媒体を選びます。

ターゲットの相性が良い媒体を選ぶ

続いて、設定したターゲットとの相性が良いSNS媒体を選びましょう。若年層が多い、拡散性が高いなど、SNSによってユーザーの属性や特徴が異なるため、最適な媒体を選ぶ必要があります。

例えば、若年層向けのサービスを提供している企業の場合、10代〜20代のユーザーが多いTikTokが効果的です。また、BtoB領域で商品の認知度拡大を目指すには、ビジネス目的で使用されることが多いFacebookを効果的に活用することをおすすめします。

このようにターゲットによって最適なプラットフォームが異なるため、どの媒体を使用するべきか見極めましょう。

目標や投稿内容などの企画を立てる

活用するSNS媒体が決まったら、具体的な目標やコンテンツの内容を決めていきましょう。

SNSマーケティングに目標設定は欠かせません。目標を設定することで、分析をする際に改善するべきポイントが明確になります。

また、どのようなコンテンツを発信していくか、方向性を決めることが重要です。最近では動画を活用したマーケティングも増えています。

トレンドやニーズに合わせながら、商品・サービスやユーザーの属性などを複合的に考えた上でコンテンツ制作を行うことが求められます。

SNSマーケティングで注意するべきこと

どのようなマーケティングにも共通することですが、デメリットも認知しておくことが重要です。ここでは、SNSマーケティングの注意点をピックアップします。

継続的な運営には負担がかかる

SNSマーケティング日々のアカウント運用が大切です。

適切な情報を配信し、価値のある顧客コミュニケーションを作り上げなければいけないため、業務としてのボリュームが大きいことを忘れてはいけません。

SNSの種類が多いとそれだけ運用の負担も増えるため、作業工数を見積もって計画的なプロジェクト進行を心がける必要があります。

とりあえずではじめると中途半端なアカウントを作り出し、企業イメージを損ねてしまう場合もあるので注意が必要です。

「炎上」のリスクがある

ちょっとした投稿からトラブルが生じてしまう可能性があるのがSNSの怖さでもあります。

運用担当者が個人アカウントと企業アカウントを間違えてしまったり、サービスに関する投稿でかえってユーザーに不信感を与えてしまったり、炎上が起きるケースは様々です。

SNSの中でもTwitterはネガティブな内容のツイートが拡散されやすく、ひとたび炎上してしまうと収束させるのが非常に困難な状態になってしまうことも少なくありません。

些細なことでも人によってどのように受け取るかわからないので、投稿する内容を運用方針として定める必要があります。

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SNSマーケティングに便利なツール3選

SNSマーケティングを成功させるために、様々なツールが開発されています。
今回ご紹介するのは、数あるサービスの中の一部です。

自社のニーズにあったサービスを導入することで、マーケティングを加速できるでしょう。

comnico Marketing Suite

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comnico Marketing Suite

Facebook、Twitter、Instagramの3つのSNSに対応したアカウント管理ツールです。
投稿管理や効果測定などSNSの運用にかかる時間を大幅に削減できます。
2019年2月時点で累計2,500アカウント以上の導入実績を誇り、多くの企業から支持されています。

シンプルで使いやすいインターフェースやサポート大切など利用者の使いやすさを追求している部分も魅力的です。

クチコミ@係長

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クチコミ@係長

口コミデータの分析により、消費者のニーズやブランドイメージなど様々な情報を把握できます。自社の風評など気になる部分もスムーズに調査可能です。SNS上にある情報を有効活用し、商品やサービスの改善などに役立てられます。

また、SNS戦略の策定やキャンペーンの実施など、色々なフェーズに活用できるため、多くのシーンで活躍できるツールでしょう。

SINIS

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SINIS

SINIS(サイニス)はInstagramに特化した分析ツールです。
フォロワーの数の推移の確認や投稿の分析などが手軽に実行できます。
スマホアプリでのみ確認できたInstagramのビジネスアカウントのインサイトデータをPCでチェックすることも可能です。
データ出力も搭載しておりレポートティングも手軽に実施できます。

SNSマーケティンでは、各種SNSユーザー属性に合わせた運用が大切

この記事では「SNSマーケティングとは何か」を改めて振り返るために、主要SNSの紹介やメリット・デメリット、おすすめのツールなどを紹介しました。

SNSはそれぞれユーザー属性が異なります。そのため、自社がターゲットとするユーザー属性にあわせたSNS選定により、効果的なマーケティング成果が期待できます。

SNSマーケティングの実践には、それぞれのSNSの特性を理解してどのSNSを使うのが商品のターゲット層とマッチしているか、どのようなスケジュールで実施するのかなど、事前準備を念入りに行うことが重要です。

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