スマホ向けメール配信で成果をあげる4つのポイント

次に、上記で解説してきたNG事例への対策を踏まえた上で、スマートフォン向けメール配信で成果を出すためのポイントを4つ解説していきます。

1. タイトルと見出しの文字数の目安は最長でも35~40文字程度

まずはじめに実施すべきポイントがタイトル(メールの件名)とコンテンツ内に用いる見出しの文字数を35~40文字程度に抑えることです。スマートフォンの機種にもよりますが、表示した際、1~2行までに収めることが目安となります(PCの場合1行程度になります)。

コンテンツで伝えたいポイントを絞りこんだり、余分な修飾語を省いたりすることで文字数を削減できます。

とはいえ、削るだけでは淡白な文になってしまうため、自社にとって反応の良いキーワードを見つけることも大切です。例えば、「●%OFFセール実施」や「メール会員限定」のような「このメールを開いた人だけが知ることのできる情報」などの要素を盛り込むなど、工夫をしてみましょう。

2. レスポンシブデザインに対応させる(HTMLメールのみ)

PC表示にデザインを寄せすぎてしまうことで発生する、スマートフォン表示時のレイアウト崩れ。それを防ぐためには、レスポンシブデザインに対応したメールテンプレートを利用しましょう。既存のデザインを活用する場合は、画面の表示サイズ問わず同一の縮尺で表示されるよう、HTMLCSSを調整してみてください。

表示するモニターサイズ問わず読みやすい表示にすることで、メールコンテンツ内のURLのクリック率も向上するでしょう。また、本配信前にプレビュー表示やテストメール配信を用いて、デザイン作成時にはかならずPC表示とスマートフォン表示どちらの表示も確認してみてください。

3. スマートフォン表示に合わせた画像や装飾素材の活用

高解像度の写真素材、元サイズの大きな画像データなどを利用する際は、デザインに合わせたサイズに寄せてリサイズ(この場合縮小)してみましょう。それだけでも大幅にデータ容量を削減することができます。これにより、スマートフォンの4G回線、3G回線など通信速度が安定しない状況下においても画像を素早く表示させることができます。また、それに加えて、画像の品質の劣化を最小に抑えつつデータ容量を削減できる「ロスレス圧縮」を利用するのもひとつの手段です。

ロスレス圧縮ツールはフリーソフトとして提供されており、Windows向けには「Cesium」、Mac向けには「ImageOptim」といったツールがあります。jpeg、png、gifなどフォーマット問わず利用でき、自身で圧縮率を設定できるものなど柔軟な設定ができるツールがオススメです。

4. HTMLメールとテキストメール2タイプを作成する

スマートフォンの通信環境はWi-Fi、4G回線、場合によって3G回線のようにPC環境と比べて安定しづらい傾向にあります。3番目のポイントと共通するものですが、表示されにくい状況において確実にコンテンツを表示させる方法がテキストメールです。

HTMLメールには、画像を利用でき見た目がリッチであること、CTAボタンを目立たせられ導線を作りやすいことなど非常に大きなメリットがあります。しかし、どんなに見栄えが良いメールであっても、表示されなければ意味がありません。どういった環境においてもコンテンツが伝わることを目指し、テキストのみで完結するパターンをあわせて作成し受信したユーザーが表示を選択できるように2パターン配信を行ってみましょう。