現代ではスマートフォンの利用が急増しており、ホームページやメールにおいてもスマートフォンに対応させることは重要です。

特にメールマガジンにおいては今までのようなテキストだけのものではなく、デザイン性も重視されるようになっています。

そこで重要になってくるのはレスポンシブHTMLメール。レスポンシブHTMLメールを使えば、様々なデバイスで魅力あるメール配信が可能になります。

しかし、中には「レスポンシブHTMLメールのことがわからない!」と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで「レスポンシブHTMLメールとは」から「その必要性」までお伝えしていきます。

レスポンシブHTMLメールとは

レスポンシブHTMLメールとは、レスポンシブデザインに対応したHTMLメールのことです。
レスポンシブデザインとは一言で言うとデバイスに応じて最も適した表示を行う技術。
最も適した表示を行うことで、ユーザーはストレスを感じずに快適な閲覧ができるようになります。

つまり、最適な表示が可能になると、情報を閲覧している途中に拡大や縮小といった面倒な作業からユーザーは解放されるとも言えます。
レスポンシブデザインは2010年頃から徐々に主流となってきており今ではGmailやOutlookなどでも対応できるようになりました。

しかし、2010年頃のGoogleでは、レスポンシブデザインを構成するCSS要素を無効化していたため、正しく動作していなかったのです。
ところが、2016年9月には対応できるようになり、レスポンシブHTMLメールの需要や重要性・必要性の裏付けになっているとも言えます。

なぜレスポンシブ対応が必要なのか

ここからは、レスポンシブ対応の必要性について解説していきます。
先ほどのGmailの例からわかる通り、レスポンシブデザインはメール領域でも浸透しています。レスポンシブ対応の必要性とともに、それらのメリットを十分に活かした運用が必要になるでしょう。

以下の項目で一つずつ解説していきます

  • ユーザー離脱が防止できる
  • どのデバイスにも対応可能
  • メール開封率の向上
  • クリック率の向上
  • ユーザーファースト

ユーザー離脱が防止できる

レスポンシブに対応させておくとユーザー離脱が防止できます。
まず前提として、スマートフォンの普及が急速になっており、現代ではインターネットの利用の主流になっています。

実に4人に3人以上がスマートフォンを持っており、それに合わせた情報の展開が必要とされているのです。

このような背景で、スマートフォンに未対応な情報がユーザーの手元に来たらどうでしょう?おそらく、各コンテンツへのクリックもしづらく、情報も見づらい状態だと思います。
そうなるとユーザーはストレスを感じてしまい、サイトから離脱しコンバージョンにも至らない結果となってしまいます。

どのデバイスにも対応可能

現代ではスマートフォンの画面サイズは様々で、タブレットにおいても画像のような表示サイズを変更する機能が搭載されています。
レスポンシブデザインが登場した頃は「PCサイトをスマートフォンに対応させるもの」といった認識でした。

しかし、現代では様々なデバイスがあり「◯◯に向けた表示」ではなく、あらゆる表示に対応できる機能が必要とされています。

ちなみに総務省の通信利用動向調査によると、平成30年の時点でもスマートフォンは79.2%、パソコンは74.0%、タブレットは40.0%という結果が出ています。

このことからも、受信先のデバイスを問わないメールが望まれていると言えるでしょう。

メール開封率の向上

レスポンシブHTMLメールは、メール開封率の向上が見込めます。

受信したメールをモバイル端末で開封している割合は60%程度となっており、他のデバイスよりも高い数字に
なっています。これは、場所にとらわれない働き方や移動時間にメールを確認する人が増えていることも要因のひとつです。

それに加え、普段からレスポンシブHTMLメールを活用し、普段から企業の認知を上げておくことも必要です。
認知度を上げておくとユーザーにすぐ認識されるので、その分メールの開封率が上がることは言うまでもありません。

クリック率の向上

開封率とともに、クリック率の向上も期待できます。

従来のテキストのみのメールだとクリック率は2.7%で、その一方レスポンシブHTMLメールのクリック率は3.1%と言われています。

言い換えれば、レスポンシブHTMLメールに変えたことでクリック率は15%程度上がると考えられます。

現代ではデバイスを問わないメールの受信が望まれています。このことからも、レスポンシブ化の需要は今後もますます増え、そのぶんクリック率の上昇も見込めると言えそうです。

ユーザーファースト

レスポンシブHTMLメールによって、ユーザーファーストも実現できます。

GoogleSEOはユーザーファーストを一番に考えています。その考えに基づいて、近年ではレスポンシブ化されていないサイトの表示順位を下げているのです。つまり、それだけレスポンシブ化は重要視されており、メールに関しても同様にユーザーに優しいコンテンツが求められていると言えるでしょう。

見やすくストレスの感じないレスポンシブHTMLメールは、ユーザーにとっても発信元にとっても受け入れられていくべきなのです。

スケーラブルデザインとレスポンシブデザインの違い

レスポンシブデザインと同様にHTMLメールが実現できるものとしてスケーラブルデザインがあります。ここではそのスケーラブルデザインとレスポンシブデザインの比較を行っていきますが、その前にスケーラブルデザインを簡単に説明します。

スケーラブルデザインとは

スケーラブルデザインとはEvernoteにも用いられている手法です。
デバイスを問わないデザインを採用しており環境を問わないHTMLメールを実現しています。この考えはモバイルフレンドリーやモバイルファーストといった呼び方をされることもあります。

実装はシンプルでプラットフォームに応じたテーブルや画像や文字のリライズは不要メディアクエリも必要なく通常は行動で対応するところデザイン側で対応が可能です。

作成が簡単なのでHTMLに慣れていない方でも直感的に活用できるでしょう。
ただし、スケーラブルデザインには以下のような注意点があります

  • 全体の横幅を550px程度にする
  • 文字サイズを16px以上にする
  • シンプルなレイアウトにする
  • CTAボタンは44px以上にし、タップしやすくしておく

簡単に操作できる分、上記のような点に留意して活用しましょう。 一方、レスポンシブデザインでは、かなり自由度の高いレイアウトが可能です。

とはいえ、ある程度のHTMLへの専門知識が必要になることがあります。

スケーラブルデザインとレスポンシブデザインの違いを踏まえた上で、それぞれ以下のような方は活用を検討してみるといいかもしれません。

<スケーラブルデザイン>

  • HTMLメールを試してみたい
  • コンテンツのボリュームが少なめ
  • コンテンツ作成に投資する時間が少ない

<レスポンシブデザイン>

  • レイアウトを充実させたい
  • モバイルでの閲覧割合を高めたい
  • 基本的なHTMLメール作成の知識がある

まずはお試しをしたいのであれば、スケーラブルデザイン。がっちりと魅力あるコンテンツを作りたいなら、レスポンシブデザイン。といった判断をするといいでしょう。

レスポンシブデザインへの需要はますます増えている

現代においてレスポンシブデザインへの需要はますます増えています。
お伝えしたようにレスポンシブHTMLメールがユーザーに求められているのも必然と言えるでしょう。

同時にレスポンシブHTMLメールのメリットは計り知れないものがあります。
その一方で、基本的な知識が必要になるのも確か。

ぜひレスポンシブHTMLメールで、自社のより良いメール運営に活用してみてください。

参考:
レスポンシブHTMLメールとは?特徴や長所・短所を紹介|メール配信システムはWiLL Mail

htmlメールの作成方法を伝授!作成の基本から、効果の高いメルマガを配信するためには!!!|メールマーケティングのCuenote

HTMLメールとテキストメールの違い|読まれるメールはどっちだ? |起業ログ

HTMLメールの基本を学ぶ

HTMLメールのメリットと注意点、メーラー別の作成方法を解説!データを取得しながらユーザーの視線を引きつける!

HTMLメールのメリットと注意点、メーラー別の作成方法を解説!データを取得しながらユーザーの視線を引きつける!

HTMLメールは「Gmai」lや「Outlook」でも使用できるメール形式で、画像の挿入や文字の加工ができるものであり、従来のテキストメールの概念を覆すような様々な機能が搭載されています。 とはいえ、メール配信を行うときに形式まで考えることは少ないのではないでしょうか。そこで今回は、htmlメールの特徴や注意点・メーラーごとの送信方法について解説していきます。