スライドショーを作成でき、多くの企業でプレゼンツールとして使われているGoogle スライド。クラウド上で使うため、メンバーと共有しやすいのも選ばれる理由のひとつとなっています。

実は、Google スライドは多くの人が思っている以上に多機能。知っていると役に立つ裏技もあるので、使わないともったいないですよね。今回はGoogleスライドの便利な裏技をご紹介します。

Googleスプレッドシートから表・グラフを挿入

わざわざGoogleスライドで表やグラフを作成したり、スクショしたものを画像として貼り付けたりしていませんか?表・グラフの挿入は、Googleスプレッドシートと連携すると簡単です!

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まずはGoogleスプレッドシートをChromeブラウザで開き、表をコピーします。

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スプレッドシートに貼り付けると「表の貼り付け」ウィンドウが出てくるので「スプレッドシートにリンク」を選択して貼り付け。

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こちらが表を貼り付けたスライドです。

次にグラフを貼り付けます。

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上部メニューから挿入>グラフ>スプレッドシートからを選択し、グラフを選んで挿入(インポート)すれば完了です。

この方法で貼り付けた表やグラフはスプレッドシートと連携しているため、スプレッドシートの値を変えればスライドの値も連動して変わります。数値が変わったときに表やグラフを貼り替える手間が省けます。

オブジェクトを綺麗に揃える

図形や写真などのオブジェクトを並べるとき、均等に並べるのは思った以上に難しいもの。ひとつひとつ手動で揃えるより、まとめて選択して綺麗に揃えた方が効率的です。

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まずはオブジェクトをまとめて選択します。ひとつずつクリックするとまとめられないですが、Shiftを押しながらクリックすることで複数個選択できます。

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上部メニューから*配置>配置>中央(縦)*をクリックしましょう。

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すると、オブジェクトを綺麗に揃えられました。

「配置」機能は上下左右、中央などに揃えられるため、規則的にオブジェクトを並べるときにはぜひ活用したい機能です。

ハングアウトと連携する

ビデオ会議の需要も高まっている今、遠隔でプレゼンをしたい場合も出てくるでしょう。GoogleスライドはGoogleハングアウトと連携することで簡単にプレゼンができます。

まずハングアウトで通話中に右上の「・・・」ボタンから「画面を共有」をクリックします。共有方法は2種類です。

  • あなたの全画面:自分の全画面をリアルタイムで表示する
  • アプリケーションウィンドウ:特定のアプリケーションの画面だけをリアルタイムで表示する

ここでは「アプリケーションウィンドウ」をクリックし、Googleスライドのファイルを選択しましょう。

Zoomなどでも画面共有機能はありますが、全画面共有だと見られたくない画面が映り込むことがありますよね。

Google スライドの画面だけに絞って共有できれば、うっかりスライドを閉じてしまっても、見ている側にはスライドの画面だけが映り続けるので安心です。また、見ている側もスライドに集中できるというメリットもあります。

スピーカーノートで文字起こし

プレゼンターのカンペにもなるスピーカーノートでは、音声入力機能を使って文字起こしをすることができます。

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上部メニューからツール>「スピーカーノートを音声入力」をクリックします。

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すると画面左側にマイクマークが出てくるので、クリックしてしゃべってみましょう。

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するとスピーカーノートで文字起こしが始まります。

この機能は作成したプレゼン資料を見ながらのプレゼンの練習に最適です。自分の話したことがそのまま文字起こしされるため、どこでつまずきやすいか、わかりやすく説明できているかなどを客観的にチェックできます。

字幕をつけてプレゼンする

プレゼンを行うとき、スライドと一緒に字幕を表示できることをご存知でしょうか?

スピーカーの発言をリアルタイムに字幕に起こしながらプレゼンができるので、耳の聞こえない方もプレゼンに参加する場合や、マイクがなくて声が遠くまで届かないときに役立ちます。

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通常通りプレゼンを開始したら、下部のメニューから「字幕」を選択します。字幕機能がONになっている状態でプレゼンを始めると、下部にリアルタイムで字幕が表示されます。

ただしこの機能はGoogle Chromeブラウザを利用し、かつアメリカ英語でのみ利用できる機能です。英語のプレゼンをするときに活用してみてください。

オフラインで使用して同期する

基本的にはオンラインで使用することでリアルタイムで同期できるのがGoogleスライドの特徴ですが、インターネット環境がない場所では開けないというデメリットも。

そこで、事前に設定を行いオフラインでもGoogleスライドを利用できるようにしておきましょう。
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参考:Googleオフラインドキュメント|Chrome ウェブストア

ここで使用するのは「Googleオフラインドキュメント」という拡張機能です。Chromeウェブストアで検索するか、上記のリンクからアクセスしてChromeに追加するだけで準備完了です。

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オフラインでスライドを利用すると、データはすべてデバイスに保存されます。

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再びインターネットに接続すればデータは自動でドライブ(オンライン)に同期され、保存されます。

Googleオフラインドキュメントの拡張機能はGoogle スライド、Google ドキュメント、Google スプレッドシートでも利用できるのであると便利ですね。

ただし拡張機能の追加や設定はオンライン接続時に行わなければいけないこと、そしてオフライン時は利用できる機能に制限がかかることに注意しましょう。

Webサイトに埋め込む

作成したスライドは自社のホームページWebサイトに埋め込み、コンテンツとして公開することが可能です。

画像や動画として貼り付けるのではなく、しっかりと埋め込んであるため自動でスライドが進んだり、ユーザー自らが前後のスライドに動かせたりといった特徴があります。

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まずは上部メニューからファイル>ウェブに公開をクリック。

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「埋め込む」をクリックして、スライドのサイズや自動表示の時間を設定します。「公開」をクリックしましょう。

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あとは表示される埋め込みタグをコピーし、webサイトに貼り付ければ完了です。

Google スライドを活かそう

知っている人はもう使い慣れているかもしれませんが、知らない人は目からウロコの裏技ばかりです。

ここで紹介した裏技を使えばプレゼン資料作成をもっと効率化でき、さらにプレゼン以外にも役立ちそうです。ぜひともGoogleスライドを活用してみてください!