LP(ランディングページ)で実施したA/Bテストでおかしがちな5つの失敗パターン
質の高い仮説を立てずにあいまいなままA/Bテストを行ってしまう
A/Bテストは、あくまでも「こっちの方がCVRが高くなるだろう」というような仮説を立証するための手段のひとつです。そのため仮説があいまいだと、とりあえずボタンの色を変えたり、文章を変えたりするだけになりがちです。
意図のないLPの変更や改善は、A/Bテストをしている意味がありません。
ただ、質の高い仮説を立てることは意外と大変で、経験がなければ難しい側面もあります。そのため、チーム全体でA/Bテストでどのような仮説を立てるかしっかり議論しておきましょう。
A/Bテストの結果より自分たちの主観を優先してしまう
3つ目の失敗パターンは、テスト結果よりも自分たちの主観を優先してしまっている可能性があるということです。
例えば、元の案であるAと新しいデザインBのLPのA/Bテストをしたと仮定します。すると、A案のコンバージョン率が「0.1%」高くなりました。この場合、結果だけみると初めのLPである案Aの方が優れていることがわかります。
ですが、ここに「デザインを一変させたい」「0.1%の差ぐらいなら新しい画像に変えたい」などの、自分やチームの主観が入ってしまう場合があるのです。
主観が入ってしまうと、テスト結果を無視したことになる場合が多く、A/Bテストを行った意味もなくなってしまいます。
A/Bテストを行ったからといっても、最終的に新しいデザインを採用する判断をするのは人間です。そのため、感情やその場の雰囲気に流されずに、データと向き合うことが重要。
テスト結果を自分たちの都合のいいように解釈せずに、きちんと受け入れることで、LPの改善に役立つでしょう。
数日間のテストで終了してしまう
A/Bテストを、2〜3日の短い間行っただけで満足してしまうのも失敗する原因です。A/Bテストでは、新しい(B案)LPがGoogleにインデックスされ、クローラーが巡回してくれるまで、しばらく時間がかかります。
また、LPのPV数も曜日によって変化します。休みの人が多い土日などはPV数が増加の傾向にある商品やサービスは多いのではないでしょうか。また、間に祝日などが挟まってしまえば、そこもCVRに影響する可能性があります。
上記の要素を踏まえると、最低でも1〜2週間以上はA/Bテストを実施するのがおすすめです。
そもそもA/Bテストを行うLPの訪問数が少ない
そもそも、検証するLPのPV数が少ないと信頼度の高いテスト結果は得られないでしょう。仮説を立ててデータ検証していくには、ある程度の母数がなければ、情報の信頼性が低くなります。
A/Bテストは、統計学の知識が少しだけ必要です。特に大切なのが、「サンプルサイズ」の調査。サンプルサイズを簡単にいうと「どれぐらいの数を調べれば、適切なA/Bテストを実施したと言えるのか」を示す数字です。サンプルサイズの計算は、複雑になりますが、多くの場合A/Bテストを行うツールで自動計算してくれます。
正しいテスト結果を得るためには、商品やサービスによって異なりますが、最低でも100PV以上は必要になるでしょう。
また、LPのPV数が少ないとコンバージョン率が数%変化したところで、大きな結果を得られません。わかりやすく表すと、下記のような状態です。
- A案:PV数100×CVR10%=CV数10
- B案:PV数10,000×CVR10%=CV数1,000
このように、訪問数(PV数)が多いほど得られる最終的な成果は大きくなります。
LPの訪問数が少ない場合は、まずLP全体の質を高めて、訪問数を増やすことから始めてみましょう。
▼ABテストが実行しやすいLP作成ツール
- A/Bテスト
- ホームページを作るときや何か商品を売りたいときに掲載する写真、あるいはデザインで迷ったときに、不規則ででたらめな順番でホームページや画像のデザインを変えて表示し、利用者がどちらをより多くクリックしたのか、より多く購入につながったのか、ということを試験できる技術やサービスまたは行為自体をA/Bテストといいます。
- CVR
- CVRとはコンバージョンレートの略で、ウェブサイトに訪れた人のうち、最終成果に至った人の割合のことです。たとえば、今まで見込み客であったユーザーが購買客に転換するなど、ユーザーがホームページ運営者側にとって歓迎すべき状態に転換する割合を把握し、ビジネスの精度向上に役立てます。
- A/Bテスト
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- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- インデックス
- インデックスとは、目次あるいは目次として登録されている状態のことをいいます。また、ホームページのトップページや、製品ページの最上層ページなど、ほかのページへアクセスするための起点となるページを指すこともあります。会話や文脈によって意味が異なるので、注意が必要です。
- クローラー
- クローラーとは、検索エンジンへのインデックス作業のために、インターネット上に存在する様々なページの情報を集めデータベースに登録するプログラムのことです。クローラーが動くことをクローリングといいます。クローラーがページを巡回する際、ページに埋め込まれているリンクを辿って、ページ構造やキーワードなどに関する情報を収集します。
- PV
- ページビューとは、ホームページにおいて閲覧者が実際に見たページのページ数を言います。
- CVR
- CVRとはコンバージョンレートの略で、ウェブサイトに訪れた人のうち、最終成果に至った人の割合のことです。たとえば、今まで見込み客であったユーザーが購買客に転換するなど、ユーザーがホームページ運営者側にとって歓迎すべき状態に転換する割合を把握し、ビジネスの精度向上に役立てます。
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- ページビューとは、ホームページにおいて閲覧者が実際に見たページのページ数を言います。
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- ページビューとは、ホームページにおいて閲覧者が実際に見たページのページ数を言います。
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- 訪問数
- 訪問数とは、 「訪問数」とは、ある利用者が特定のホームページでページを開く、サイト内で閲覧するなどの活動をした回数のことです。1回の訪問で、ホームページ内のページを何度開いても、一定時間内ならば訪問数は増えません。
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