Webサイトコンテンツの中で「訪問者に見られている箇所」をあぶり出すツールとして人気のあるヒートマップ。「興味はあるけど、まだ活用していない」という企業のWeb担当者様も少なくないのでは?

この記事では、有料ツールに手を出すのはちょっと……という方でも活用しやすい「無料で使えるヒートマップツール」を厳選して5つ紹介しています。今日から始められるものばかりなので、Web解析をさらに効率化するためにもぜひヒートマップを活用してみましょう。

ヒートマップツールとは?

ヒートマップとは、Webサイトやコンテンの中で「どの部分がよく見られているのか」を可視化するために作成されるものです。以下のような画面を見たことはありませんか?

heatmap.jpg

サーモグラフィーのように、赤くなっているところはよくユーザーの目にとまっていて、逆に青に近づくほど見られていない部分である、ということが読み取れます。

こうしたヒートマップを作成するために活用されているのが、ヒートマップツールです。

多くのWeb制作会社やSEOコンサル企業はこうしたヒートマップを活用して、ユーザーのニーズを捉えているコンテンツとそうでないものを選り分けて、改善しているのです。

ヒートマップを活用するメリット

ヒートマップを活用するメリットは以下のとおりです。

  • ユーザーが興味を持っているポイントを把握できる
  • 質の低いコンテンツ(見られていない箇所)を改善するための指針となる
  • Webの知見がなくても直感で判断できるので活用・報告しやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ユーザーが興味を持っているポイントを把握できる

ヒートマップを活用する最大のメリットは「ユーザーが興味・関心を持っているポイントを可視化できる」ということです。

通常、Googleアナリティクスなどを用いてコンテンツCVRなどを分析しますが、そこから読み取れるのは単なる数値であり、その数値をもとに仮説を立てていかなければなりません。

そのスキルは一朝一夕で身につくものではなく、Web分析に慣れていない方がWebサイトコンテンツの改善策を考えるのは難しいものです。

つまり、Webでの集客効果をアップさせるためには、分析に長けている人物が必要でした。

属人的だったWeb分析ですが、ヒートマップを活用すれば誰でも「良いコンテンツ」と「悪いコンテンツ」を把握できるのです。改善するための施策を考えやすくなりますし、より深くユーザーの心理や動向を探ることにも繋がります。

Webサイトコンテンツの制作を行っている方はぜひ導入すべきツールと言えるでしょう。

質の低いコンテンツ(見られていない箇所)を改善するための指針となる

上で解説したとおり、ヒートマップを使えば質の低いコンテンツを把握できるようになります。そこから発展して、「なぜこのコンテンツは見られているのに、こっちは見られていないんだろう」という比較検討がしやすくなるのもメリットの一つです。

Web分析は、改善策まで提示して初めて効果があります。しかし、経験やノウハウがない方が効果的な改善策を立てるのは至難の業です。

その点、ヒートマップを活用すれば誰でも比較や検討ができるので、よりユーザーの求めるコンテンツを把握しやすく、それをもとにコンテンツの取捨選択や改善策の立案がしやすくなります。

分析の一歩先へ進むための指針としても活用できるのが、ヒートマップのメリットと言えるでしょう。

Webの知見がなくても直感で判断できるので活用・報告しやすい

Webの知見があれば、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleを用いて詳細な分析ができます。しかし、分析ツールを使い慣れていなかったり、コンテンツ制作の経験がなかったりする方にとってはただの数字の羅列にしか見えず、どう扱えばよいか分からないもの。

そして、それはWebに明るくない他部署の同僚や上司に対しても同じことが言えます。Web担当者は、Web分析を通して見えてきたことをまとめ、上司に報告しつつ改善策の提案を行う必要がありますが、いちいち数値を分かりやすいレポートにまとめるのは面倒な作業です。

ヒートマップは「誰でもひと目で分かる」のがメリットなので、ヒートマップの結果を見せながら「この部分は改善が必要なので、このコンテンツを参考にこういうものを載せましょう」といった提案がしやすくなります。

Webに明るくない方でも直感的に理解できる、というヒートマップのメリットは、こうした意思疎通が必要な場面でも強い魅力となるのです。