1. LP(ランディングページ)とは
  2. LP(ランディングページ)制作全体の流れ
  3. LP(ランディングページ)の制作方法
  4. LP(ランディングページ)制作の費用相場
  5. LP(ランディングページ)の制作にかかる時間の目安
  6. LP制作(ランディングページ)を自作する場合のメリット・デメリット
  7. LP制作(ランディングページ)を外注する場合のメリット・デメリット
  8. LP(ランディングページ)を構成する重要な3つの要素
  9. LP(ランディングページ)制作時に注意したいポイント
  10. LPO(ランディングページ最適化)のやり方
  11. LP(ランディングページ)の事例が豊富な参考サイト
  12. 初心者でも簡単!LP(ランディングページ)制作のツール
  13. LP(ランディングページ)はブラッシュアップし続けることが大切

興味・関心度の高いリードに自社商品・製品をアピールできるLPは、企業の売上アップを行うための重要な施策のひとつです。

ただし、LPを単に制作するのではなく、ポイントをおさえて作らなければ成果はあげられません。売上向上を目指すためのLP制作の流れの知識を深められていない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、LP制作全体の流れLP制作時に注意したいポイントなどについて解説します。

LP(ランディングページ)とは

LP(ランディングページ)とは
LP(ランディングページ)とは、広義ではユーザーが最初に訪れるページ、狭義では流入したユーザーに特定のアクションを促すページを指します。

LPは集客を目的としたページであることから、広告やSNSからの流入先として指定されている場合が多いです。

広告やSNSから流入してきた関心度が高い見込み客に対し、ターゲットに合わせたテキストや画像を用いて、自社の商品・サービスを訴求します。

そのため端的に説明すると、「CVを増やすためのページ」と言えるでしょう。

LP制作で大切なことは、ユーザーニーズに合わせた内容にすることです。どんなにいいLPを作っても、ユーザーがCVに至らなければ成果につながりません。

ユーザーがどのような情報を欲しているのか、どうすればCVへと導けるのかを考えながら取り組む必要があります。

関連記事:ランディングページ(LP)とは?作り方とBtoBで活きる構成

LP(ランディングページ)制作全体の流れ

LP(ランディングページ)制作全体の流れ
LPの概要について知識を深められたところで、LP制作の流れを解説していきます。

LP制作全体の流れは以下の通りです。

  1. 目的・目標の設定
  2. ペルソナの設定
  3. 競合調査・訴求方法の検討
  4. 構成作成
  5. ライティング・素材整理
  6. デザイン
  7. コーディング
  8. 公開・ 効果測定

1. 目的・目標の設定

LP制作に取り掛かる前に、まずは目的・目標を明確化しましょう。「LPを通してどのような成果を得たいか」によって、LPの設計や内容が変わってきます。

一般的にLPでは、以下のような目的・目標が設定されることが多いです。

  • 申し込み
  • 資料請求
  • 問い合わせ
  • メルマガ登録
    目標を設定する際は「資料請求10件」「メルマガ登録20件」など、具体的な数字目標を含めると効果測定が行いやすくなります。

2. ペルソナの設定

LPを設計するにあたり、商品・サービスを利用する具体的な*ユーザー像(ペルソナ)*を設定します。

「誰に向けたLPか」という点を明確にしておくことで、適切なユーザーニーズを踏まえたデザインやコピーを作成できるためです。

ユーザーの求めている情報をLPに含めるためには、年齢・性別・職業・趣味など、できるだけ細かくを​​ペルソナを設定すると良いでしょう。

関連記事:今さら聞けない「ペルソナ」とは。意味やマーケティングでの活用方法、作り方も解説!

3. 競合調査・訴求方法の検討

LPを訪れるユーザーは関心度が高く、比較検討の段階にいる可能性があります。そこで自社商品・サービスの独自性を訴求することで、CVが獲得しやすくなるのです。

そのためにも、LP制作に取り掛かる前に競合調査を実施しましょう。競合他社のLPもあらかじめ確認しておくことで、自社の強みを強調するなどして差別化が図れやすくなります。

ユーザーが魅力を感じる訴求ポイントの例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 価格が安い
  • 品質が高い
  • 希少価値がある
  • 効果が高い
    比較表を用いて競合との違いをアピールしたり、コピーを工夫したりして、効果的に訴求するよう心がけましょう。

関連記事:競合調査のやり方とは?調査項目や基本的なフレームワークを詳しく解説

4. 構成作成

4. 構成作成
商品・サービスをどのように訴求するかを明確にしたら、それに合わせてLPの構成を作成していきましょう。

LPの構成で重要とされる3つの要素は、次の見出しで解説します。

LPにおいて構成は重要な役割を担います。どのような順番でどう情報を伝えるかによって、ユーザーへの訴求度が変わってくるためです。

CVにつながるLPを作るためには、伝える情報の優先順位を考え、キャッチコピーコンテンツ、画像などの整理・設計を行いましょう。

5. ライティング・素材整理

続いて、LPに載せる具体的な文章や写真を準備します。

商品・サービスの特徴や魅力、強みを伝えることはもちろん、ユーザーの悩みに寄り添い共感を得られる内容にすることが重要です。

特に、冒頭に載せるキャッチコピーは、ユーザーの興味や関心を惹くために最も重要な要素となります。

キャッチコピーは一目で商品・サービスの魅力を理解できるもので、その後のページを読み進めたくなるようなものでなくてはいけません。

6. デザイン

LPの構成とLPに載せるライティングや素材が決まったら、ページ全体のデザインを進めましょう。

デザインはLPを見やすく、ユーザーの印象に残るようなレイアウトに仕上げる重要な工程です。

とりわけ「ファーストビュー」と呼ばれるページの最上部は、インパクトのあるものにする必要があります。

LP全体のデザインは以下のポイントに注意して作成しましょう。

  • サービス・商品のイメージにマッチするデザインにする
  • 設定したペルソナが好む色使いや画像を意識する
  • ユーザーが快適に読み進められるよう視線を誘導する
  • 画像や写真を使い分かりやすくする
  • 1ページに入れる情報は適切な量にする
  • リンクやボタンは目立つ場所に配置する

関連記事:デザインのコツがわかる!オススメお役立ち資料5選

7. コーディング

デザインが完成したら、ブラウザで見られるようにHTMLCSS、JavaScriptを使ってコーディングをしましょう。

構成で決めた順序に従い、キャッチコピー・画像・イラスト・文章・リンクなどを配置していきます。

その後、文字のフォントページの背景色、画像の大きさなどのデザインを反映させます。

一通りコーディングを終えたら、パソコン・スマートフォン・タブレットなどあらゆる端末や環境で正しく表示されるかを確認しましょう。

8. 公開・ 効果測定

LPは作成してリリースしたら終わりではありません。LPを公開したら、アクセス解析ツールを使って効果測定を行いましょう。

初めに設定した目的・目標を達成できるか、どんな成果をもたらしたかを、運用しつつ検証していきます。想定通りの結果が出なければ、適宜LPに改修を加える必要があります。

さらに、SEOで評価の高いページとLPを連携させることで、ホームページ全体のCV率アップを目指せる可能性があります。

LPの効果を最大化させるためにも、PDCAを素早く回して改善を目指しましょう。

▼LP制作の基礎を一から学びたいという方はこちら

【BtoB向け】LP作成の入門書!ランディングページ作成・改善ガイド

【BtoB向け】LP作成の入門書!ランディングページ作成・改善ガイド

本書は、LPの基礎について一から学びたいというマーケティング担当者様必読の1冊です。

LP(ランディングページ)の制作方法

LP(ランディングページ)の制作方法
LP制作の大まかな流れをおわかりいただけましたね。LPの作成方法は大まかに分けると、社内で作成するか、外部に依頼するかの2通りの方法があります。

以下で、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

作成方法 メリット デメリット
社内で作成 - コストを抑えられる
- LPOをスピーディーに行える
- 社内に専門家がいないと凝ったデザインが難しい
- 適したツールを利用しないと制作に時間がかかる
外部に依頼 - デザイン性が高い
- プロのノウハウに頼れる
- 僅かな修正でも時間がかかる
- 依頼や確認の手間がかかる
- 制作コストが高くなりやすい

作り方1:社内で作成する

LP作成ツールやCMSなどを用いて、LPを社内で自作する方法です。

HTMLやサーバーなどに関する専門知識がなくても、こういったツールを利用することで、簡単にLPの作成・運用ができます 。

LPを社内で作成することで制作コストを抑えられるのが一番のメリットです。その一方でLP制作に精通した人材が社内にいない場合、効果的なLPO(LP最適化)やSEO対策の実施は難しく、成果につながりにくかったり、制作に時間がかかったりする傾向にあります。

作り方2:外部に依頼する

制作会社やフリーランスにLP制作を外注する方法もあります。費用の目安は以下です。

依頼先 外注費用
フリーランス 5~30万円
中小企業 10~50万円
大手企業 50万円以上

外部に依頼することで、プロのノウハウが詰まったユーザーに響くキャッチコピーやデザインのLPが作れます。その結果、SEO対策やCV率アップも期待できます。

制作会社やフリーランスに加えて、CMSサービスを提供している会社に依頼するのも候補として考えられるでしょう。

CMSでは更新が簡単にできるため、キャッチコピーや画像の差し替えなどのABテストが容易に行えます。

なお、外部に依頼すると制作コストは高くなりやすいため注意しましょう。個人で制作を請け負うフリーランスでも制作費は5万円以上、企業へ外注する場合は10万以上、規模の大きい会社などは50万以上の制作コストがかかる場合もあります。

関連記事:LP制作の相場とは?費用の内訳や発注先の選び方を解説

LP(ランディングページ)制作の費用相場

LP(ランディングページ)制作の費用相場
LP制作の流れや作成する方法を紹介しました。実際にLPを制作することになった場合には、事前にどれくらいの費用が必要になるのかを把握しておきたいものです。

LP制作はツールを利用して作成する場合には、年間1万円~10万14,400円〜36,000円程度が必要になるといわれています。

制作会社に制作を依頼して作成をする場合には、総額30万円〜60万円程度の予算を確保しておく必要があるでしょう。

費用を抑えてLP制作をしたい場合には、WordPressを使って自作する方法もあります。その場合は、年間1万〜1.5万13,000円程度の予算で制作が可能です。

LP(ランディングページ)の制作にかかる時間の目安

LP(ランディングページ)の制作にかかる時間の目安
制作をする方法によっても、費用が大きく異なることがわかりました。LP制作をするための予算を確保し実際に制作をスタートするのであれば、制作にどれくらいの費用が必要になるのか知っておく必要があります。

LP制作はツールを利用して作成するのであれば、知見の深い方が対応する場合は数時間〜数日程度の期間を設けておけば作成できます。

制作会社に依頼をして制作を進める場合には、コマかな打ち合わせも必要となってくるため1ヵ月〜3ヵ月程度の納期が必要となることがほとんどです。

WordPressで自作をする場合には、数週間〜1ヵ月程度の時間が必要となります。できるだけ早くLPを制作したいのであれば、ツールを利用して作成するといいでしょう。

LP制作(ランディングページ)を自作する場合のメリット・デメリット

LP制作(ランディングページ)を自作する場合のメリット・デメリット
LP制作をするために必要な予算や期間についての知識を深めることができました。この見出しでは、LPを自作する場合のメリットとデメリットを紹介していきます。

LP制作(ランディングページ)を自作する場合のメリット

LP制作を自作する場合のメリットは、主に下記の2点が挙げられます。

  • 業務をスピーディーに進められる
  • 制作の過程で得た知見やノウハウを蓄積しやすい

WordPressやLP制作ツールを使用してLPを制作する場合、仲介の業者がいないため、制作スピードをあげられるのは大きなメリットだといえるでしょう。

また、自作をすることで、制作にかけられる予算を抑えられるのも大きなポイントです。費用を抑えられるにも関わらず、制作過程で得られる知識はすべて自分または自社のノウハウとなります。

LP制作(ランディングページ)を自作する場合のデメリット

LPを自作するメリットがあるのであれば、同時にデメリットが存在するのも当然です。LP制作を自作する場合のデメリットは、下記の2点が挙げられます。

  • LP制作スキルをもった人材の確保が必要となる
  • LP制作会社よりノウハウや経験が少ない
    LPを制作する目的が明確になっているのであれば、目的を達成できるLPを制作する必要があります。そのためには、LPに対する知識のある人材の確保が必要となってきます。

社内にLPに詳しい人材がいなければ、新たに人材を確保したり、スタッフを再教育する必要があったりとコストも時間もかかる可能性を否定はできません。

もちろん、新しい人材を雇い、再教育をしたからといって、LP制作を専門で行っている企業と比べると知識と経験が少なくなるのは容易に想像できます。

LP制作や業界についてのノウハウが不足していると、予算と手間をかけてLPを制作しても、思ったような効果が得られないこともあります。

LP制作(ランディングページ)を外注する場合のメリット・デメリット

LP制作(ランディングページ)を外注する場合のメリット・デメリット
先ほどの見出しでは、LPを自作する場合にメリットとデメリットを紹介しました。次に紹介するのは、LP制作を外注する場合のメリットとデメリットです。

LP制作(ランディングページ)を外注する場合のメリット

LP制作を外注する場合に得られるメリットは、主に下記の2点が挙げられます。

  • 外部のLP制作会社が持つ豊富な経験やノウハウを活用できる
  • 本来かかるはずの工数を削減できる
    やはり大きなメリットとなるのは、LP制作専門の企業に依頼をすることで、豊富な経験とノウハウが活かされたLPの制作ができることです。

効果のあるLPを制作するためには、LPに対して知識のある人材を確保する必要がありますが、外注すればすでに専門のスタッフが在籍している環境が整っています。そのため人材確保にかかる手間と時間を大幅に省けます。

LPを自作するとなった場合に、他の業務を行いながら、片手間に制作を行うのは難しい場面も出てきます。社内メンバーの負担を減らすことができ、本来かかるはずの工数を削減できるのもメリットの1つでしょう。

LP制作(ランディングページ)を外注する場合のデメリット

LP制作を外注する場合のデメリットは、主に下記の2点が挙げられます。

  • 自社にノウハウが蓄積されにくい
  • 内製した場合よりも自社サービスへの理解が浅い内容になってしまう
    「はじめは外注をして、いずれは自社でLP制作を行いたい」と思っていても、外注をしていてはLP制作のノウハウを習得することができません。

ノウハウが蓄積できないので、LPを改善したいと思っても、常に外注に依頼をする流れになってしまう企業がほとんどです。

また、外注先はLP制作のプロであって、すべての業界に詳しいわけではありません。つまり、企業のサービスについて詳しく内容を理解していないままLP制作が進んでいくこともあります。

自社と外注先に認識の違いがあった場合に、高い予算を組んでLPを制作しても、思ったような効果を生めなくなってしまいます。細かいすり合わせができる業者の選定が必要です。

LP(ランディングページ)を構成する重要な3つの要素

LP制作を自社で行うのか、外注するのかそれぞれのメリット・デメリットについて紹介をしました。

効果のあるLPの制作をするためには、LPを構成する要素を知っておくことが大切です。

LPは大きく分けて以下の3つから構成されています。それぞれについて以降の項目で詳しく説明します。

  • ファーストビュー
  • ボディ
  • クロージング

LP(ランディングページ)を構成する重要な3つの要素

1. ファーストビュー

ファーストビューはLPに訪れたユーザーが真っ先に目にする場所で、ページの第一印象を決める重要な要素です。

ユーザーはここを見てLPを読み続けるかどうかを判断します。一般的に、ファーストビューの直帰率は70%と言われています。

ファーストビューからCVに結びつけることがいかに難しいかが分かるでしょう。そのため、ファーストビューにはユーザーの心を掴む訴求力やインパクトが必要です。

キャッチコピーやアイキャッチ画像には、ユーザーの知りたい情報やメリットを盛り込み、しっかりとユーザーの興味を引きましょう。

2. ボディ

ボディとは商品・サービスについて、キャッチコピーよりも詳しい説明や補足を行う部分です。

ボディは「興味・関心」「説得・エビデンス」「信頼」の順番で必要な要素を入れて作成するのが定石です。

● 興味・関心

導入部分にユーザーの興味・関心を惹きつける文章を入れることで、LPを最後まで読み進めてもらいやすくなります。

ここで盛り込むべき要素は以下の3つです。

  • 効果・効能・結果の提示
  • 悩みや課題への寄り添い
  • 興味のきっかけとなる気づきや発見
    まず、商品・サービスを利用することでユーザーにどのような利益があるのか、その効果・効能・結果を分かりやすく伝えます。

事例を交えるなど、できるだけ具体的に示すことが大切です。どんなに魅力的な商品でも、ユーザーに初期段階で「自分にとって不要なもの」と捉えられればすぐに離脱され、その魅力が伝わりません。

「こんな悩みを持つ人におすすめ」「こんな課題を抱える人に向いている」といった風にユーザーの悩みや課題に寄り添い、ユーザーが「自分向けの商品・サービスだ」と感じられるような文章にします。

それに加え、ユーザーの興味を引くような気づきや発見を提供することも効果的です。

多くの人が知らないような珍しい情報や新事実を掲示し、興味のきっかけを作ることでLPを読み進めてもらいやすくなり、他社との差別化も図れます。

● 説得・エビデンス

次に配置するのがエビデンス(証拠)です。CVに結びつけるためには、LPで謳っている商品やサービスの効果・効能がどれほどのものなのか、その根拠や実例をユーザーに示し納得してもらう必要があります。

説得・エビデンスでは以下のような情報を示します。

  • 実績・実証結果
  • 利用者の声
  • 監修者による説明
  • 機能・活用例

● 信頼

このパートでは、ユーザーの不安や疑問を払拭できる情報を載せます。商品・サービスの品質、またそれを扱う会社への信頼がなくては、商品・サービスの導入・購入といったユーザーの行動にはつながりません。

以下のような情報でユーザーに安心感を与え、信頼を獲得することがこのパートの要です。

  • 購入・導入した顧客の声
  • 著名人のお墨付き
  • 開発者の声
  • よくある質問
  • 料金表
  • 購入・導入の流れ

3. クロージング

クロージングはLPのまとめとなる部分です。ここでは、契約や購入、問い合わせなどユーザーのアクションを促し、実際の商品・サービスの利用へつなげます。

ユーザーの意欲を下げないよう、手順をシンプルにしておく、申し込みボタンを分かりやすい場所に配置しておくなどしてアクションを起こしやすくしておきましょう。

また、「期間限定」「数量限定」「特典付き」などのフレーズで行動を後押しすることも効果的です。

LP(ランディングページ)制作時に注意したいポイント

LP(ランディングページ)制作時に注意したいポイント
LPを構成する重要な要素を知ることができました。そこで、LP制作時に注意したいポイントを以下の2つに分けて解説します。

  • 構成・ライティングにおけるポイント
  • デザインにおけるポイント
  • コーディング・実装のポイント
    それでは早速、上記のポイントを詳しく解説していきましょう。

構成・ライティングにおけるポイント

構成・ライティングで注意したいポイントは以下の通りです。

● 「分かりやすさ」が最優先

LPでは分かりやすいキャッチコピーや見出しで商品・サービスの魅力を端的に伝えることが重要です。

LPの内容全てに目を通し、じっくりと読んでくれるユーザーはほとんどいません。目につくフレーズだけを読み、本文は斜め読みという人がほとんどでしょう。

文章だけで説明することが難しければ、表や画像を多く用いて視覚に訴える方法も有効です。

● 構成は「ストーリー」を意識

ページ全体の構成要素を意識することもLP制作において大事なコツです。ページ全体の流れが崩れていると、違和感を覚えたユーザーはすぐに離脱してしまいます。

ストーリーが押さえられた構成は、全体の流れが下記のようになっています。

  • 誘起
  • 結果
  • 証拠
  • 共鳴
  • 信頼
  • ストーリー
  • クロージング
  • PS.(追伸)
    商品・サービスのジャンルを問わず、上記の流れに沿って構成を組むと、読まれるLPになる可能性が高いです。

特に、PSの部分は非常に重要になります。クロージングだけでLPを終えてしまうと、得た情報に満足してすぐにページを閉じてしまう可能性があるからです。

ユーザーをしっかりCVにつなげるためにも、ページ全体の構成の流れを考え、より効果的なLPを作っていきましょう。

▼LPの詳しい構成内容についてはこちら

成果の出るLPデザインのポイント【チェックリスト付き】クリエイティブ例も紹介

成果の出るLPデザインのポイント【チェックリスト付き】クリエイティブ例も紹介

LPのデザインについて具体的にどんなことを意識して作ればユーザーに伝わりやすく成果の出やすいにLPなるのか?具体的なクリエイティブ例と共に解説しています。

● ライティングはユーザー視点で

*商品・サービスのメリットはユーザー視点を持って伝えましょう。*ユーザーの悩みや課題をどのように解決できるのか、できるだけシンプルかつ明快な言葉や例えを使って説明します。

いくら効果や効能のあるものでも馴染みのない業界用語や専門用語が羅列されていれば、ユーザーは読む気を無くしてしまいます。

機能や成分の説明も重要ですが「○○できる」「○○になる」「○○を目指せる」等のフレーズでユーザーにもたらすメリットに注目したライティングを心掛けましょう。

デザインにおけるポイント

デザインにおけるポイント
LPのデザインにおいて気を付けたいポイントを解説します。

● フォント・画像を吟味する

フォントはLPの内容に合わせ、ユーザーが見やすく理解しやすいものにしましょう。

LPにおいてメインとなるのは文字による情報です。文字が小さかったり背景と同化した色だったりと説明文が見づらければ、ユーザーは読むのをやめてしまうでしょう。文字に関して、具体的には以下の点に注意します。

  • 文字が見やすい大きさになっているか
  • カラーやフォントがLPのデザインに馴染むか
  • 文字の間隔や配置に違和感がないか
    また、使用する画像素材にも注意が必要です。画像は文章による説明を補完するものですが、それと同時に画像はユーザーの視覚に訴え、商品のイメージや雰囲気を強く印象に残す効果があります。

*画像が解像度の低いものや、LPのイメージにマッチしないものではユーザーの目を引くことはできません。*またインパクトを重視するあまり、悪印象を与えるような画像を選ぶのも控えましょう。

使用した画像がパソコンはもちろん、スマホ・タブレットなどでも正しく表示されるかを確認してください。

● 配色パターンに気をつける

LP全体の配色パターンに気をつけましょう。LPを作る際には、3つのカラーが大切になります。

  • ベースカラー:全体の70%を占める背景色
  • メインカラー:主役となる全体の25%の色
  • アクセントカラー:ページの引き締め役の色5%

まずは上記の比率を守ることが、ページ作りでは鉄則です。全体の配色が悪いと、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性があるため、離脱につながりやすくなります。

また、配合するカラーの色味も、サービスに合わせた色味を選ぶのがおすすめです。

● 中間部分にもCTAボタンを設置する

CTAボタンを、ページ全体の中間部分に設置するのも大切なポイントです。ファーストビューとクロージング部分だけでなく、中間部分にも設置することで、訴求ポイントを増やしてCVのアップにつなげます。

ここで注意して欲しいのが、ページ全体のバランスを考えることです。訴求ポイントは多い方がいいと思い、極端にCTAボタンを増やしすぎてしまうことがあります。

ただ、極端にボタンを増やしすぎると、コンテンツの内容が見えづらくなるので、かえって逆効果になります。

もちろん、少なすぎてもCVにつながらない可能性が高くなります。

CTAをどこに設置したらいいかは、実際にページを運用して分析していかなければわかりません。

そのため、まずは全体に3つほどCTAボタンを設置して、ユーザーの反応や全体のバランスを見ながら、設置場所を考えていきましょう。

● レスポンシブ対応にする

基本的にデザインはレスポンシブ対応にしましょう。

レスポンシブ対応にしておくことで、パソコンやタブレット・スマートフォンなど、いずれのデバイスにおいてもレイアウトが最適化された状態で表示されます。

デバイスによってページの見やすさが変わってしまうと、ユーザーの離脱率が高まります。

LP制作においてコーディングの段階で、HTMLCSSを用いてレスポンシブ対応のデザインにしておきましょう。

コーディング・実装のポイント

LPのコーディング・実装において注意したいポイントは以下の通りです。

● 目的に合わせてコーディング方法を選択

コーディングには、以下の2種類があります。

  • 画像コーディング:文字の画像化
  • テキストコーディングテキストベースでのコーディング
    画像コーディングはテキストが全て画像化されているため、ユーザーはスマホ画面でもストレスなくLPを閲覧できます。

ただ、テキストが入らないためSEO対策としては不利になります。そのため画像コーディングは、ユーザーの流入元が広告である場合に有利な手法です。

一方のテキストコーディングはテキストを用いるため、SEO対策が可能です。ただテキストでコーディングを行うと、最新のHTMLCSSに対応していないスマホ等ではデザインの一部が崩れて綺麗に表示されなくなる可能性があります。

どちらのコーディングを選ぶかはLPの目的によって決めましょう。

コーディングを終え実装の段階に移ったら、できるだけ多くの人に見てもらい、デザインに違和感がないか、問題なく表示されているかを確認しましょう。

実装後も、構成・ライティングやデザインの改善を行い、ブラッシュアップしていきます。

LPO(ランディングページ最適化)のやり方

LPO(ランディングページ最適化)のやり方
LP制作時に注意したいポイントの知識を深めることができたところで、LPOのやり方を紹介していきます。

LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、LP最適化とも呼ばれます。実装後も目標達成に向けてLPの改善を行い、完成度を上げていく工程のことです。

CV率や離脱率などを参考に、コピーの文言を変えたりボタンの配置を変えたりするだけで大きく成果が上がる場合もあります。

ここからは、以下のLPO(LP最適化)の方法について紹介します。

  • ヒートマップ・アクセス解析の活用
  • 内容の見直し
  • 公開して一定期間経ったらA/Bテストを実施する

ヒートマップ・アクセス解析の活用

ヒートマップ・アクセス解析の活用
出典:Hatena Blog
ヒートマップ・アクセス解析で得られたデータをLPOに利用する方法です。ヒートマップとはLPのどの部分がよく読まれているか・どこでユーザーが離脱しているか・どこでクリックなどのアクションを取ったかを、色や濃淡の違いで視覚的に分かりやすく表したものです。

離脱率が高いコンテンツはその内容がユーザーの求める情報でなかったり、説明が不親切で分かりづらかったりといった理由が考えられます。

その場合は、離脱の多い箇所のコンテンツ内容の見直しや、差し替えなどの施策が必要です。

また、ユーザーがどこからLPにアクセスしているのか、アクセス解析によって流入元のWebサイトを知ることもLPOに役立ちます。

LPの内容が流入元のWebサイトとあまりにかけ離れていれば、CVが伸びないばかりでなく、流入元の企業のイメージダウンにつながる恐れもあります。

もし広告からの流入であれば、広告の出稿場所が想定したペルソナに合っているかも調査しましょう。

内容の見直し

先の項でも述べたように、実装後も定期的にLPの内容を見直し、ブラッシュアップしていくこともLPOのひとつです。見直しのポイントは以下に挙げる3つです。

  • デザインやライティングを見直す
  • ターゲティングを見直す
  • キーワードを見直す

● デザインやライティングを見直す

LPにはユーザーの印象に残り、クリックしたくなるようなキャッチコピーやデザインを用意する必要があります。

しかし、そのような文章やデザインはそう簡単に生まれるものではありません。定期的にLP全体を見直し、デザインや文言の一部を変えながら、アクセスの推移を観察し内容を調整しましょう。

● ターゲティングを見直す

LPのCV率を上げるためには、商品・サービスを利用する層のターゲティングが適切にできているかも重要なポイントです。

運用しているうちに、いつの間にか広告出稿元のWebサイトの内容が変わり、LPで訴求する商品・サービスのターゲット層と乖離が発生しているケースもあります。

定期的に出稿元のWebサイトをチェックし、商品・サービスのターゲット層とマッチしているかを確認しましょう。

● キーワードを見直す

検索エンジンで作成したLPページが上位に表示されるためには、キーワード選定にも注意しましょう。

商品・サービスの内容と合っていないキーワードや、ユーザーの検索意図を無視して設定したキーワードでは、CVはおろかアクセス数も伸びません。

いくら質の良いLPを制作したとしても表示されないのでは無駄になってしまいます。ビッグキーワードだけでは何万とある競合サイトに埋もれやすいため、サブキーワードも1〜2つ設定し、ユーザーの検索網に引っかかるような工夫が必要です。

公開して一定期間経ったらA/Bテストを実施する

公開して一定期間経ったらA/Bテストを実施する
*LPの公開後に一定期間経ってからA/Bテストを行いましょう。*A/Bテストとは、Webマーケティングで行われる施策のひとつです。

元々のページ(A)と変更を加えたページ(B)の2つのページを用意します。その後、ユーザーの反応はAとBどちらの方が高いかを数値結果をもとに検証していき、反応がよかった方を最新のページとして更新していきます。

A/Bテストを行うことで、ユーザーの反応に合わせた改善を行うことができ、その結果CVのアップにつなげられます。

効率的にA/Bテストを実施したい人は、LP作成ツールを利用すると良いでしょう。​​テキスト編集・画像やパーツの差し替えは感覚的に編集できるので、スピーディーに改善しやすいのが特徴です。

▼自分で簡単にLP作成ができるツールこちら

ferret One for LPの紹介.gif

LP(ランディングページ)の事例が豊富な参考サイト

LP(ランディングページ)の事例が豊富な参考サイト
LPを最適化させるための方法の知識も深めることができたところで、LPの事例が豊富な参考サイトをご紹介します。

LPの事例が豊富な参考サイトは下記の3つです。

  • LP アーカイブ
  • LP advance
  • SANKOU!

LP アーカイブ

LPアーカイブの特徴は、登録者数の多さです。「女性向けのデザインにしたい」「爽やかな印象のあるデザインのLPにしたい」を設定して、検索をしてみましょう。

イメージだけでなく、カラーでも検索をかけられるので、より自社のイメージに合ったLPを制作するためにデザインの参考にしやすいです。

LP advance

イメージしているデザインを簡単に検索したいのであれば、 LP advanceがおすすめです。 LP advanceは、デザイン検索のしやすさに定評があるからです。

カラーやイメージから検索できるだけでなく、フリーワードの欄にキャッチコピーを入力することで、イメージに近いデザインを探すことも可能です。

デザインだけでなく、制作したLPのデザインから何を伝えたいのかを追及できます。

SANKOU!

SANKOU!では、デザインを掲載しているだけでなく、制作した企業や個人の掲載もされています。

LP制作を外注する場合には、好みのデザインを検索し、制作した企業へ依頼しやすいです。

サービスサイトやオウンドメディアなどWebサイト全般のデザインなどが掲載されているため、参考にできるデザインが豊富です。

初心者でも簡単!LP(ランディングページ)制作のツール

初心者でも簡単!LP(ランディングページ)制作のツール
これまで、LP制作をするための予算や必要な時間、自作と外注のそれぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。最後に紹介するのは、LP制作をスムーズに進められるツールです。

下記に紹介している3つのツールは、初心者でも簡単に扱えるのが魅力のツールです。

  • ferret One for LP
  • hubspot
  • ペライチ

それぞれのツールの特徴を解説してるので、自社でLP制作を進めようと考えている企業はぜひ参考にしてみてください。

ferret One|BtoBマーケに特化・圧倒的に使いやすいCMS

ferret Oneサイトのキャプチャ.png

BtoB向けのサイト制作に特化したCMSシリーズで、LP向けにカスタマイズした「LP One for LP」も用意されています。BtoB企業で実際に検証された知見が反映されているのが特徴で、BtoBサービスの「勝ちパターン」で構成されたテンプレートや、よく使われるパーツが用意されています。

パワーポイントを扱うような感覚で制作を進められるため、パソコンの基本的な操作ができる方であれば、使い方に慣れたらサクサク制作を進められます。

公式サイトはこちら

Hhubspot|直感的な操作で簡単に作成できる【無料】

Hhubspot
白紙の状態から制作を進めるパターンと、テンプレートをカスタマイズして制作を進めるパターンの2つからニーズに合った方法で進められるのが魅力です。

LP制作に慣れている方は、サクサク使いこなせるツールになっています。ただ、慣れていない初心者の方でも、ドラッグ&ドロップをしながら、直感的に制作を進められます。

簡単な操作で制作を進められますが、仕上がりはかなり本格的で、訪問者1人ひとりのニーズに合ったLP制作ができます。
公式サイトはこちら

ペライチ|多種多様なテンプレートから作成できる

ペライチ
テンプレート化されているデザインの中から、LP制作を進められるのがペライチです。用意されているデザインは450種類以上とかなり豊富であるため、デザインがかぶりにくく、ほぼオリジナルなLP制作ができます。

LP制作といっても、制作は3ステップのみで完了するためかなり手軽です。LP制作だけでなく、WebEBに関する知識がない方でも簡単に制作でき、かなり使いやすいツールです。

万が一の不明なことがあっても、無料のサポート体制が充実しているので安心できます。

無料のプランも用意されているため「とりあえず試しに使ってみたい!」という企業は、実際にツールを試してみるのもおすすめです。
公式サイトはこちら

LP(ランディングページ)はブラッシュアップし続けることが大切

LP制作は、主に以下の流れで進めていきます。

  1. 目的・目標の設定
  2. ペルソナの設定
  3. 競合調査・訴求方法の検討
  4. 構成作成
  5. ライティング・素材整理
  6. デザイン
  7. コーディング
  8. 公開・ 効果測定
    制作したら完了ではなく、ユーザーの反応を見ながら適宜修正していく必要があります。 LPOを実行する際は、以下の方法を試してみましょう。
  • ヒートマップ・アクセス解析の活用
  • 内容の見直し
  • 公開して一定期間経ったらA/Bテストを実施する
    効率的にLPOを進めたい人は、LP作成ツール等を利用して業務の効率化を図りましょう。