LP(ランディングページ)は、広告検索結果からユーザーが流入してくる際の着地点となるページです。商品の購入や資料請求、セミナーへの申込みなど、ユーザーに特定の行動を促す役割があり、マーケティングにおいても非常に重要ページです。

LPを公開したい場合、自社で制作するか、Web制作会社に依頼するのが一般的です。LP制作の費用は制作手段や制作会社によって異なるため、予算内で効果が出るLPを制作するためには、自社の予算にあった料金で制作できる手段を選ぶ必要があります。

この記事ではLP制作に必要な相場について解説します。費用の内訳や費用に影響する要素など、コストダウンしたい場合に役立つ知識についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. LP制作費用の相場と発注先
  2. LP制作の工程
  3. LP制作の一般的な費用内訳
  4. LP制作費用に影響する要素
  5. LP制作の発注先を選ぶ際のポイント
  6. 相場と予算のバランスを考え、自社に合ったLP制作手段を選ぼう

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LP制作費用の相場と発注先

LP制作に必要な費用は、制作手段や依頼するLPの内容、依頼先の規模などで大きく変わります。ここではLP制作費用の相場と、相場ごとの主な発注先について解説します。

10万円以下:フリーランス・小規模のWeb制作会社

予算が10万円以下の場合、フリーランスか小規模のWeb制作会社が発注先となります。対応してくれるのはほとんどデザインとコーディングのみです。また、テンプレートを使用して制作されることが多いため、細かなカスタマイズはできません。原稿作成などは発注側が行うことになります。

10~30万円:フリーランス・中小規模Web制作会社

10~30万円の予算を割ける場合はフリーランスから中小規模のWeb制作会社が発注対象になります。10万円以下で発注した場合と比較すると、デザインの自由度が上がります。ただし、多くの場合、原稿の作成や公開後の修正は発注側が自ら行う必要があります。

30~60万円:中小規模Web制作会社

30~60万円の費用があれば、中小規模のWeb制作会社に発注できます。デザインやコーディングに加え、戦略設計、企画など原稿の作成段階から依頼可能です。制作会社によっては、公開後の改善サポートにも対応してくれる場合もあります。

60万円以上:大手Web制作会社

60万円以上の予算がある場合、大手のWeb制作会社に発注可能です。原稿作成や自由度の高いデザインのほか、公開後の運用・改善サポートにも対応している場合がほとんどです。大手の制作会社は多岐にわたるLP制作の実績やノウハウを持っているため、コンバージョンにつながるLP制作が可能です。

5万〜30万円:有料CMSで自社制作

ここ数年でCMSを利用する企業が増加しています。現在、Webサイトの半数以上がCMSで作られているというデータもあります。
LP1枚だけの制作費用だけでなく、その後の更新・修正のコストと依頼の手間や時間などを考慮すると、総合的に費用を安く抑えられます。

有料のCMSはサポート体制が充実していたり、集客に役立つ機能が搭載されていたりと、運用や改善面で利点があるので、PDCAを回して改善して行きたい、複数のLPを展開したい、といった目的であれば検討したい制作手段です。

0円〜:無料CMSで自社制作

無料のCMSやLP作成ツールもあります。サービスによっては、多少のHTMLやサーバーの知識が必要なものもあるので、人件費や学習コストも考慮して検討する必要はあります。
自社にデザイナーやエンジニアが在籍している場合には検討してみるとよいでしょう。

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LP制作の工程

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出典:https://ferret-one.com/blog/lp-cost

一般的なLP制作には以下のような工程があります。

戦略設計・競合調査

まずはLPの方向性を定めるために戦略設計を実施します。どのようなユーザーを流入させるかを決める「入口の設計」や、ユーザーにどのようなアクションを起こさせるのかを決める「出口の設計」が代表例です。また、競合が類似の商材で公開しているLPを確認し、自社の商材の立ち位置や訴求ポイントを明確にします。

ライティング

続いて、LPの原稿を作成するライティングを行います。原稿のなかでもファーストビュー(LPを開いて最初に目に入る部分)に載せるキャッチコピーは特に重要な要素です。商材の魅力を端的に表したキャッチコピーを用意することで、ユーザーの関心を引くことができます。

また、ユーザーの離脱を防ぐためには、文字数を少なくするなど読みやすくするための配慮も求められます。

デザイン

作成した原稿をもとにデザインを設計していきます。デザインで重要なのが、ユーザーの導線を意識することです。ファーストビューでユーザーの関心を引き、途中で離脱させることなく申込みボタンや資料請求ボタンなどコンバージョンまでスムーズに誘導する必要があります。

コーディング

デザインの工程までで出来上がった要素を、コーディングでブラウザで閲覧できるように落とし込んでいきます。端末やブラウザが異なる場合でもレイアウトが崩れないようにコーディングすることが重要です。

特に、近年はスマートフォンやタブレットからLPを閲覧するユーザーが増加しています。LPは公開後も運用・改善を続けていくことが前提のため、後から改修しやすいコーディングを行うことも重要です。

運用・改善

LPは公開後も改善を重ねていくことで、成果が上がっていきます。アクセス解析ツールヒートマップツールなどを駆使して効果測定を行いながら、コンバージョン率をアップさせるためのPDCAサイクルを回していくことが重要です。

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LP制作の一般的な費用内訳

LP制作に必要な各工程では、以下のような細かな費用が発生する場合があります。

  • 調査・分析費用
  • 構成案作成費用
  • ライティング費用
  • 素材撮影・素材購入費用
  • デザイン費用
  • コーディング費用
  • フォーム構築費用
  • CMS導入費用
  • 検証・校閲費用
  • 修正費用
  • ドメイン・サーバー費用
  • 更新費用

ただし、制作手段ごとに依頼できる業務範囲が異なるため、必要な費用の内訳も変わります。

以下の表では、フリーランスや制作会社へ依頼した場合と、CMSなどを利用して自社で制作した場合に分け、必要な費用の内訳や特徴の違いをまとめています。

制作手段 費用総額 主に必要な費用 特徴
フリーランス 10万円以下 ・デザイン費用
・コーディング費用
フォーム構築費用
・素材撮影、購入費用
・更新費用
・依頼できるのは特定の業務範囲のみ。
・修正や改善の際にはその都度外注費用が発生する。
制作会社 10〜60万円以上 ・調査、分析費用〜更新費用まで全て ・制作会社によっては、調査〜公開までの全ての工程を依頼できる。
・公開後の運用・改善サポートや更新は別途費用が発生する。
CMSで自社制作 月額:無料〜月額10万円程度
初期費用:無料〜10万円程度
CMS導入費用
・素材撮影、購入費用
ドメイン、サーバー費用
・テンプレートを使用すればデザインやコーディングは不要。
・公開後の更新や修正を自社で行うことでコストを抑えられる。

自社で内製化する工程が多いほど、コストダウンが可能です。そのため、LP制作時には、予算に合わせて「どこからどこまでを自社で行うのか」を決める必要があります。

以下の項目では、各費用の内訳について解説しています。それぞれの費用がどのような業務・役割によって発生しているかを理解すれば、外注と内製化の比較検討材料になるでしょう。

調査・分析費用

LPのターゲット設定やどのような競合がいるのか明らかにするための費用です。この段階でLPの方向性が決まるため、極めて重要な工程といえます。調査・分析を自社で行う場合は、この費用を削減可能です。

構成案作成費用

LPのたたき台となる構成案を作成する費用です。上記の調査や分析をもとに、商材の訴求方法やコンテンツの順番などを決める必要があります。商材に対する知識やLP特有の構成ノウハウも求められるため、外注する場合は実績が豊富な制作会社を選ぶとよいでしょう。

ライティング費用

LPのキャッチコピー、および原稿を作成する費用です。制作会社にすべて任せるケースのほか、自社がゼロからテキストを作成する場合や、既存の自社コンテンツを制作会社にブラッシュアップしてもらう場合など、さまざまな依頼形式があります。

クオリティの高いコンテンツ制作にはノウハウが必要なため、不安な場合は制作会社に任せましょう。

素材撮影・素材購入費用

LPはテキストだけでなく写真や画像でユーザーに訴求することが多いため、使用する素材は撮影したり、購入したりして用意しなければなりません。自社で用意できない場合は、制作会社やプロの写真家に費用を支払い手配してもらうことになります。

デザイン費用

原稿や画像のなどの構成要素が出揃ったらデザインに着手します。単に見た目が美しいだけではなく、コンバージョンにつながるデザインやUI/UXの配慮が行き届いたデザインが求められます。

自社にデザイナーがいない場合は、フリーランスや制作会社に依頼するほか、CMSのテンプレートを使用してデザインを行う方法があります。

コーディング費用

コーディングは作成されたデザインをもとに、Web上に公開できるようにプログラミングを行う作業です。ほとんどのWeb制作会社が対応しています。ただし、ページに動きを付けるなど複雑な仕様にする場合は別途料金が発生することがあります。

フォーム構築費用

LPに問い合わせや購入フォームを設置する場合は、別途フォーム構築費用も必要です。フォームは別ページに遷移させる場合と、LP内に設置する方法があります。

フォーム自体は簡単なプログラミングやCMSの機能で作成できますが、LPのデザインと統一させるためには専門的な技術が求められるでしょう。

CMS導入費用

LP制作にCMSを導入すると、コンテンツの作成や更新が簡単にできるようになります。

有料のCMSは初期費用や月額費用が発生しますが、CMSに搭載されているデザインテンプレートや集客機能などを活用すれば、LP制作から改善までの工程をほぼ自社で完結できるため、外注費用や運用の手間を大幅に削減できます。

検証・校閲費用

LPの動作確認やテキストの校正・校閲を行う費用です。動作が不安定なLPはユーザビリティを大きく損ねます。

テキストに誤字・脱字がある場合も、信頼性が大きく下がってしまうでしょう。コンバージョンにも影響する部分のため、念入りにチェックを行い、不備のないLPにすることが大切です。

修正費用

LP完成後に修正依頼が発生した際の費用です。基本の料金プランに修正費用も含まれている場合や、修正回数の上限が決まっている場合など、対応方法は制作会社によって異なります。

修正に関する取り決めが曖昧な場合はトラブルに発展する可能性もあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。

ドメイン・サーバー費用

完成したLPを公開するためには、以下の費用を支払う必要があります。

  • サーバー代
  • ドメイン

自社で用意するか、制作会社に手配してもらうことが可能です。

更新費用

LPの運用や改善を繰り返して最適化するためには、定期的なコンテンツの更新も必要になります。制作会社に更新を依頼する場合、サポート費用やコンサルティング費用として毎月料金が発生する可能性があります。

また、フリーランスなどにデザインやコーディングの修正を依頼する場合も、その都度追加費用が発生します。定期的な更新を前提にLPを制作する場合は、コストを抑えるためにもCMSによる自社制作も検討しましょう。

LP制作費用に影響する要素

以下のような要素もLP制作を外注した際の費用に影響を与えます。コストを抑えたい場合は、各要素を検討することで調整可能です。

コンテンツのボリューム

縦長の1ページの中に、商材の訴求ポイントや口コミなど複数の要素を詰め込むのがランディングページの特徴です。そのため、掲載したいコンテンツの量が増えるほど費用が大きくなります。また、テキストの量も費用に影響します。

納品形式

完成したLPデータの受け渡しのみで納品完了とするのか、アップロードまで依頼するのかによっても費用が変わります。サーバーやドメインを自社で用意している場合は、データを受け取り、自社でアップロードすることによってコストダウンも可能です。

ブラウザ対応・レスポンシブ対応

制作会社のコーディングで標準対応しているのはChrome、Firefox、Edge、Safariといった主要ブラウザです。Internet Explorerなどの対応が必要な場合は別途費用が発生するケースがあります。また、スマートフォンやタブレット表示に対応させるレスポンシブデザインも別料金になることがあります。

バナー制作・広告運用

広告用のバナー制作やLPに誘導するための広告運用は、多くの制作会社がサービスとして提供しています。ただし、制作とは別料金となることが一般的です。

改善サポート

改善サポートの料金は契約前の段階で入念に確認しておきましょう。制作費用よりもはるかに高額な改善費用が発生する場合があります。公開後のサポートまで依頼したい場合は、更新費用やサポート費用も含めた総額の制作費を見積もっておきましょう。

更新頻度

LPはCVを獲得するのに特化したページであるため、一回作って終わりではありません。ファーストビューのキャチコピーや画像、CTAのデザインや位置を変えるなど、数値を確認しながら改善を繰り返すことで完成度を高めていきます。

そのため、LPの修正作業を依頼する必要があり、その度に費用が発生します。事前に更新費がいくらかかるのか確認しておきましょう。

また、CMSでLPを運用する場合、更新費用なしで自社で文章や画像を差し替えできます。制作会社に依頼する手間や作業時間も短縮できるのもメリットです。

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LP制作の発注先を選ぶ際のポイント

LP制作の発注先を選ぶ際に意識したいポイントを4つ紹介します。

LP制作実績

制作会社に依頼する際は、ホームページなどでLPの制作実績や口コミを確認しておきましょう。LP制作の実績が豊富な制作会社であれば、成果につながるLPが期待できます。実績が多く、クライアントからも高く評価されている制作会社であれば、運用面でのサポートにも期待できます。

制作会社の得意ジャンル

制作会社の得意ジャンルにも注目が必要です。例として、自社商材が美容系であれば、美容系LPの制作経験が豊富な制作会社を選ぶべきです。自社が想定しているLPと制作会社の得意ジャンルが近いほど、やり取りがスムーズになり、成果も大きくなることが期待できます。

料金プランのわかりやすさ

料金プランのわかりやすさにも注目しましょう。特に、基本的なプランに含まれている内容ついて確認しておくことは大切です。依頼できる業務範囲の確認を怠ってしまうと、想定していない別料金が発生し、トラブルにつながるケースがあります。

改善サポートの有無

LPは公開して終わりではありません。効果測定を行いながら改善していくことが求められます。初めてLPを制作する場合など、これまでLPの運用や改善を行ったことがない場合は、改善サポートまで依頼できる制作会社を選びましょう。

相場と予算のバランスを考え、自社に合ったLP制作手段を選ぼう

今回の記事では、制作手段や発注先の違いによるLP制作費用の相場について解説しました。制作手段を選ぶ際には、デザインやコーディングなど一つひとつの費用に加え、公開後の運用や更新費用も考慮する必要があります。

LP制作の相場と自社の予算を照らし合わせ、外注と内製化の使い分けや、CMSの利用を比較検討しながら最適な手段を選びましょう。

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