ビジネス活用が進んでいるTikTok。今さら聞けないサービスの特徴と基本の使い方

更新日: 2020年10月06日

TikTok

マイページにお気に入り

近年、ますます大きく成長しているTikTok（ティックトック）。ビジネス機能を備えたことで、SNSマーケティングにおいては無視できない存在となりました。

しかしリリースから数年経ち、今更「TikTokって何？」なんて聞けませんよね。

Twitter広告ならこの資料をチェック！

広告のプロが解説する『Twitter広告はじめてガイド』をダウンロード

今回はTikTokをマーケティング施策として導入したい企業・担当者に向け、TikTokの特徴や基本的な使い方などを改めて解説します。

TikTok（ティックトック）とは

TikTokとは15秒〜60秒のごく短い動画を撮影・作成・投稿・シェアできるSNSです。開発元は中国のByteDance社で、中国の表記名は「抖音（Douyin）」となっています。

2016年9月29日に中国版がリリースされ、サービスが開始されました。そして2017年9月13日に日本を含む国際版がリリースされたかと思うと、同年11月にはApp Storeの総合ランキング上位に入り、2018年に若者を中心に大ブームを巻き起こしました。

チャットボット運用で押さえておきたいポイントは？

業界別導入事例に学ぶ成功のポイントを資料でチェック

2020年4月時点の世界のユーザー数は8億人。日本国内だと、2018年12月時点で950万人なので、現在は1億人を超えていると予測できます。

参考：【2020年8月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ

TikTok（ティックトック）の特徴

TikTokにはTwitterやInstagram、Facebookといった他のSNSにはない特徴があります。それでは、まずはTikTokの特徴について詳しく見ていきましょう。

ユーザー層

TikTokのユーザー層と男女比は次の通りです。

画像引用：【最新版】５分で分かる『TikTok』広告のすべて(解説)

圧倒的に10代〜20代の男女の利用が多く、若者の間でブームになっていることが伺えます。男性ユーザーの方が若干多いですが、男女比にはそれほど大差ありません。

40代の男女が30代や50代のいわゆる“大人の世代”比べると突出していますが、その理由はちょうど10代の子供を持つ親が、子供の動向をチェックしているからだと言えそうです。

またTikTokは見る専（投稿はせず、視聴を専門とすること）のユーザーが多いのも特徴です。

投稿の種類

TikTokに投稿されている短尺動画は、リップシンク（口パク）の歌や音楽に合わせたダンスなど、音楽系コンテンツが多いです。

TikTokアプリの動画編集機能がかなり充実しているため、動画の撮影や編集に他のアプリを通す必要がないのも、人気の理由の1つでしょう。

最近は、笑いを誘ったおもしろ動画や生活や仕事に役立つTips動画、イラストの制作過程の動画など、コンテンツの幅が広がっています。ユーザーが知恵を絞って「こんな動画があったら面白い」と考えて作っており、見応えのある動画が溢れています。

拡散性

TikTokにはTwitterやFacebookのような「リツイート」「シェア」などの機能がありません。しかしあるとき突然、投稿した動画がバズることがあります。

その秘訣は「おすすめ」欄に載ること。TikTokの「おすすめ」には、話題性のある動画が次々と表示され、ほとんどのユーザーがそこから新しい動画を発見しています。

「おすすめ」に載る方法は明かされていませんが、短期間で多くの「いいね！」やコメントをもらうこと、その瞬間で話題性の高い内容であることなどが条件だと推測されています。

狙ってバスを起こすことは難しいですが、「おすすめ」に載れば動画のリーチ数が10倍以上増えたり、フォロワーが爆増したりと、一気に有名になれるチャンスがあります。

ビジネス活用

TikTokのリリース当初はビジネス向けの機能はなく、個人利用に特化したプラットフォームでした。しかし日本でTikTokが有名になると、広告サービスが追加され、インフルエンサーを起用した広告が配信できるように。

そして2019年8月にはプロアカウント機能を実装し、企業・個人問わず投稿のリーチ数やフォロワーの増加率などが分析できるようになっています。

参考：TikTokの投稿を分析してコンテンツの質を高めよう！プロアカウント設定の方法

さらに2020年6月、ついに「TikTok for Business」という、ビジネス活用に特化したプラットフォームがローンチされました。今後TikTokのビジネス活用はより加速化していきそうです。

参考：「TikTok for Business」ローンチで話題！TikTokをマーケティング活用するための記事6選

TikTok（ティックトック）発の有名人

TikTokをきっかけにして有名になるTikTokerも増えてきました。ここではTikTok初の有名人をご紹介します。フォロワーを数十万人抱えるインフルエンサーでもあるので、どんな投稿をしているのか、参考にしてみるのもいいかもしれません。

渡辺リサ

https://www.tiktok.com/@_lisa1431_?lang=ja

TikTokで数々の広告に出演し、一躍有名になりました。ブラジルと日本のハーフで、その顔立ちを活かし、リップシンクの動画を多数上げています。過去に妊娠・中絶を経験したと発表したことで、幅広い世代からかなり注目を集めました。

現在は100万人のフォロワーを持つ18歳。Instagramフォロワーも27万人おり、若年層への影響力が強いため、今後ますますインフルエンサーとしての活躍が期待できそうです。

Hinata

https://www.tiktok.com/@hinata_0512?lang=ja

14歳という若さで280万人ものフォロワーがいる、キッズモデル・TikTokerです。キッズタレント事務所「クラージュキッズ」に所属しており、テレビ番組「めざましテレビ」や「ZIP!」などへの出演経験があります。

TikTokではダンスやリップシンク、ときには友達に一緒に踊った動画などを投稿しており、まだまだ中学生らしい可愛い一面を見せています。

ちゃんまん（towa）

https://www.tiktok.com/@mmk_926?source=h5_t

彼女はタレント事務所「TP-SATELLITE」に所属している女優・タレントです。TikTokが流行し始めた当初、Twitterなどに流れる広告で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか？

ライブ配信サービスSHOWROOMでも配信をしていたり、TikTok以外の広告にも出演していたりなど、幅広く活動しています。

TikTokの基本的な使い方

今後TikTokをビジネス活用に考えている企業は、アカウントを作って発信してみてはどうでしょうか？10代〜20代をターゲットにした商品・サービスであれば、TikTokは強力なプロモーションツールになるはずです。

ここではTikTokの基本的な使い方を解説します。

プロアカウントに設定する

詳細な分析を行うために、まずはアカウントをプロアカウントに設定しましょう。

TikTokでマイページを開き、右上の「・・・」をタップします。

「設定とプライバシー」が開くため「アカウント管理」に進みましょう。

さらに赤文字の「プロアカウントに切り替える」をタップ。

ここからがプロアカウントの設定です。「投稿者」または「ビジネス」のどちらか該当する方を選びましょう。

最後にアカウントのカテゴリーを選択します。飲食店なら「飲み物・食べ物」、アパレルなら「ファッション」など、ビジネスに近いカテゴリーを選びます。そして下の「次へ」をタップしたら、プロアカウントの設定完了です。

短尺動画を投稿する

アカウントの準備ができたら、コンテンツとして短尺動画を投稿しましょう。

中には自社アカウントだけ作りコンテンツを投稿しない企業もTikTokには多いですが、だからこそ企業自身の発信は一次情報となり、ユーザーからも注目を浴びやすいです。

TikTokを起動したら、真ん中の「＋」ボタンをタップし、動画の作成を始めます。

まずは撮影です。60秒モードまたは15秒モードから動画の長さを選び、さらに上部真ん中の「楽曲」ボタンから音楽を選びます。準備ができたら、赤いボタンをタップして撮影開始です。

すでに動画や写真の用意がある場合、右下の「アップロード」から選択できます。TikTokの操作に慣れないうちは、先に完成した動画を用意しておくのもいいでしょう。

動画の撮影が終わったら編集です。画面下部にはエフェクトやテキストのボタン、右上にはフィルターやクリップ調整などのボタンが並んでいるため、目を引くように編集してみましょう。

編集が終わったら「次へ」へと進みます。

最後にキャプションを書き、ハッシュタグを設定したら「投稿」をタップしてアップロード完了です。

キャプションは意外と見られていますし、ハッシュタグは検索流入が見込めるため、最低1つ以上は付けておくことをおすすめします。

若い世代に“刺さる”プロモーションにはTikTok（ティックトック）を

InstagramやTwitterなども10代や20代のユーザー層はそれなりにいますが、よりターゲットを絞るなら、TikTok活用がおすすめです。

やはり若いユーザーが突出して多いSNSのため、ユーザー間でシェアされたり、口コミが広がったりなど、ターゲットを絞ったマーケティングに強いのがポイント。若い世代に“刺さる”プロモーションを行うのによく合います。

また、ビジネス向けの機能も充実しているので、TikTokをビジネス活用するための土台は整ったと言えるでしょう。

ユーザーに好まれるTikTok広告とは？見てもらうために必要な2つの要素

この記事では、TikTokを運営するByteDanceと広告パートナーシップ契約を締結しているD2C Rが、TikTok広告についての考えをまとめました。TikTok広告をユーザー目線で考えていき、前述した疑問に対して、少しでも解決の糸口を示していければと思います。

TikTok、「TikTok For

ByteStyleは2020年6月25日、運営するモバイル向けのショートムービープラットフォーム「TikTok」においてビジネス課題を解決できるプラットフォーム「TikTok For Business」をローンチしたと発表した。

TikTokの投稿を分析してコンテンツの質を高めよう！プロアカウント設定の方法

TikTokをビジネスやマーケティングで活用している企業が増えてきました。しかし今までなかったアプリだけに、どのようなコンテンツが伸びるのかいまいち読めないところがありますよ。そこで今回はTikTokに実装された「プロアカウント」機能を設定して、投稿のデータ分析を行う方法を解説します。データ分析からユーザーのニーズを読み取り、コンテンツの質を高めていきましょう！