「SNSプランナー」に必要なスキルとは?

ferret:
「SNSプランナー」は「設計士」「企画屋」というお話が出ましたが、総合的に言うとどういうスキルが必要だと思いますか?

テテマーチ三島氏:
生活者のことを考える、自分が生活者だったらどう思うかを考える、つまり自分ゴト化できるスキルですね。

例えば私は、女性向け化粧品メーカーのプロモーション案件を多く担当しています。コスメについては非常に勉強していますし、自身でもスキンケアなどは試したりしています。

要は、まず自分自身がブランドに興味を持ったり「もっとこうだったらいいのに」とか、自分ゴト化して考えられる力を養ったりすることが必要だと思います。クライアントからも強く求められている点だと私は考えています。

テテマーチ福間氏:
ブランドを理解することは、プランナーだけでなくそのブランドに関わるすべての人に必要なことだと思います。

あと「SNSプランナー」に必要な資質は、まずはSNSが好きであることが大前提。SNSとは、新機能追加など日々のアップデートが非常に激しいものです。また、Twitterには固有の世界観があり、InstagramにはInstagramの世界観があります。

例えばシャープさんのTwitterアカウントは、ラフな感じの運用をされています。でも、Twitterを全く知らない人に「企業アカウントで、こういうラフな感じの投稿をしていきましょう」という話をしても、「え?こんなラフな投稿無理でしょ」といったように、世界観を理解してもらえません。理解できないということは、提案もできません。だから、SNSの世界観を知る必要があるんです。世界観を知るためには座学ではなくて自分自身が常にそこのメディアプラットフォームにいないと、深くは理解できないと思います。

だからそのためには、「SNSが好き!」という点も必要だと思っています。

テテマーチ三島氏:
マーケターも同じで、SNSが好きなマーケターが在籍している会社は、自社のSNS運用に強いんですよね。さまざまなトライ&エラーを繰り返していて、支援会社が入らないでインハウスでSNS運用をされている会社様には、SNS好きなマーケターが必ず居るものです。

まずは、SNSを好きになることが大事です。

まずはSNSを好きになろう 

SNSプランナーとして活動されているお二人の、「SNS企画設計は、前例や手法だけを考えるだけでなく、なぜやるのか?何をやるのか?といった、目的を突き詰めることが大事」といった視点がとても印象に残りました。

また、まずはSNS担当者自身がメディアプラットフォームの世界観を理解すること、自分ゴト化すること、生活者視点を常に考えること、といったポイントもお話しいただきました。
企業のマーケターや、SNS担当者の方は、ぜひ今回の記事でご紹介した切り口を日々の業務に取り入れてみてください。