ferretでは8月頃よりFacebook広告施策を強化しており、以前にFacebook広告施策の結果を公開しました。

前回はFacebookページの「いいね!」獲得を目的とした施策を行いましたが、今回はferret会員登録を目的としたFacebook広告配信最適化を実施しました。

【データ公開】獲得単価83円!Facebook広告の類似オーディエンスを活用した広告配信結果

【データ公開】獲得単価83円!Facebook広告の類似オーディエンスを活用した広告配信結果

Facebook広告の配信において、有力なターゲティング手法である「類似オーディエンス」への配信を活用されている方は多いのではないでしょうか。 今回は、この「類似オーディエンス」をferretのFacebookページへのいいね!(ファン)獲得を目的として運用した結果を公開します。

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Facebook広告の最適化設定について

Facebook広告では、キャンペーンの目的を「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」にした場合、広告の課金設定・自動最適化設定を下記の4つから選ぶことができます。

  • 1.「コンバージョン」(CPM課金):ホームページ上でコンバージョンを実行する可能性が高い人に広告を配信。
  • 2.「クリック」(CPC課金):クリックする可能性がある人に広告を配信。
  • 3.「インプレッション」(CPM課金):オーディエンスに含まれる人にできるだけ多く広告を配信。
  • 4.「デイリーユニークリーチ」(CPM課金):オーディエンスに1日1回まで広告を配信。

※CPC=「Cost Per Click」:「クリック課金」、または「1クリックあたりのコスト」を意味します。
※CPM=「Cost Per Mille」:「インプレッション課金」、または「1000インプレッションあたりのコスト」を意味します。

今回は、ホームページでのコンバージョンを目的とした広告配信の場合に用いられることが多い、「コンバージョン」と「クリック」の2つの最適化設定を用いて配信比較を行いました。
便宜上、ここからは「コンバージョン」を「oCPM配信」(「optimized CPM」の略。
「コンバージョン」設定での配信は、コンバージョンを元に最適化がかかりCPM課金で配信がされるため、別名でこう呼ばれます。
「クリック」を「CPC配信」と記します。

今回設定した内容

今回実施した広告配信・ターゲティング設定は以下のとおりです。

最適化以外の設定は下記の通りに全て同一で、最適化「CPC配信」で1週間配信後、数日後に別キャンペーンにて「oCPM配信」で1週間配信を行いました。
時間差での配信であるため厳密な比較ではありません。
配信内容の傾向として捉えてください。

概要

・それぞれの広告配信期間:7日間
キャンペーン目的:「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」
広告リンクURLhttps://ferret-plus.com/
・コンバージョン:ferretの会員登録

ターゲティング、広告配信の設定内容

カスタムオーディエンス:【配信】ferret会員ユーザーの類似1%オーディエンス、【配信除外】ferret会員ユーザー
・地域:日本
・年齢:23~54歳
・性別:すべて
広告配信先:モバイルニュースフィード、デスクトップニュースフィード
・最適化:キャンペーン(広告セット)を分けて「クリック(CPC配信)」or「コンバージョン(oCPM配信)」

使用した広告バナー&テキスト

「CPC配信」、「oCPM配信」ともに、下図の広告クリエイティブをメインに配信を行いました。

Facebook広告クリエイティブ
(モバイルニュースフィードでの表示例)

配信結果

7日間の広告配信実績は以下のとおりです。

配信実績

Facebook広告配信実績

・「CPC配信」の方がCTR(クリック率)が0.12%高く、CPCが29円低い。
・「oCPM配信」の方がCVR(コンバージョン率)が7%高く、CPA(コンバージョン獲得単価)が16%ほど低い。

「oCPM配信」は「CPC配信」に比べCPAも低く、インプレッションに対してのコンバージョン数も多い結果となりました。

「oCPM配信」は、過去のコンバージョンデータを元にコンバージョンの可能性が高いユーザーへと広告配信を行うという仕組みなのに対し、「CPC配信」は広告をクリックをする可能性が高いユーザーに対して広告配信を行うため、今回のデータを見る限りでは、やはりコンバージョンを目的とした場合は「oCPM配信」を利用すると良いようです。

まとめ

今回の配信では「oCPM配信」の方が「CPC配信」よりも高い結果を出しました。
ただ、「oCPM配信」を利用する際に注意したいのは、直近のコンバージョン実績が少ない状態が続くと、最適化の判断指標の不足が関係し、広告の配信量が急激に少なくなってしまう点です。

一定ボリュームを確保したターゲティングさえできていれば、コンバージョンを目標とする場合には基本的には「oCPM配信」を利用すると良いでしょう。
反対にこれらの条件が揃わない場合や、配信の反応が読めずひとまず低いCPCで確認してみたい場合などは「CPC配信」を選択するべきです。

最適化設定は、広告のパフォーマンスを大きく左右するものなので、配信内容に合わせて注意深く設定しましょう。

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