近年、ネットショップに関する新しいサービスが続々登場し、利便性が飛躍的に向上しています。
ネットショップ開設は非常に容易になり、今やスマホやパソコンがあれば誰でもオンライン上での商品販売を行える環境が形成されつつあります。
しかし、誰でもネットショップを持てるようになってきた分、その中で売上を立てていくにはいくつかのテクニックが必要です。

今回は、ネットショップ構築プラットフォームEC CUBE」を提供する株式会社ロックオン監修のもと、ネットショップで成功するために最低限行った方が良い10の施策をまとめました。

ネットショップ業界の現状

ネットショップ業界は、ここ数年で変革期を迎えています。
ネットショップは一般的に、楽天やYahoo!ショッピングに代表されるようなモール型と、自社で全て構築する独自型の2種類に分けられ、特にモール型に著しい変化が起きています。
 
「BASE」「STORES.jp」に代表される手数料や開設費用無料のプラットフォームの登場により、ネットショップ開設のハードルが限りなく下がりました。
BASEは20万店舗(※1)、STORES.JPは40万店舗(※2)を保有しており、2013年10月より無料化されたYahoo!ショッピングも2015年9月の時点で34万店舗突破、1年間で約15万店舗増加しています(※3)。

ネットショップを気軽に始められるようになり、国内ネットショップ店舗数が激増した結果、他社と差別化し、継続して売上を上げていく難易度は高くなりました。

売上を上げるためには扱う商品の質が良いことが大前提となりますが、商品が良くてもただ出店するだけでは生き残ることは難しいでしょう。
マーケティングを実施し、ターゲットユーザーにリーチするための施策を行なわなければいけません。

それでは、具体的に何を行えば成功できるのでしょうか。
以下より、10個のポイントにまとめて解説します。

ネットショップで成功するために確実におさえておくべき10のポイント

1.コンテンツSEOと内部SEOを徹底する

Googleアルゴリズムの進化により、自作自演リンクで上位表示を狙うような小手先のSEO手法は淘汰され、コンテンツの質を重視することが最も効果的なSEOという定義が一般的となってきました。
その流れはネットショップにおいても例外ではありません。

ネットショップ内にブログを設置し、自社に関する情報やユーザーが欲しているであろう情報を定期的に更新することでコンテンツを充実させ、自然検索からの流入を伸ばしていくことができれば、安定した流入を獲得することができます。
 
また、忘れてはならないのがホームページの構造を最適化する「内部SEO」です。
タイトルタグ、メタディスクリプション、パンくずリストなどは、ユーザーにページ内容をわかりやすく伝えるだけでなく、Google検索エンジンクローラーページ情報を正しく読み取ってもらうために重要な役割を果たします。

ネットショップ構築段階で意識するべき部分のため、これから作成する方は内部SEOを意識して取り組みましょう。

2.どれだけの経費がかかるかを把握する

無料で開設できるプラットフォームの登場により、手元に資金が無くてもネットショップは運営可能とイメージしがちですが、実際はいくつかの経費が必要になってきます。
商品仕入れ代、サーバー・ドメイン代、梱包材費、広告費など、商品仕入れから発送、プロモーションまであらゆるシーンで経費が発生します。

必要経費を正確に把握できていなければ、思わぬ出費のせいで赤字運営になってしまう可能性もあるので、ネットショップ開設にあたり、どのような経費が必要なのかはあらかじめ計算しておきましょう。

3.海外展開もできる前提で構築する

ネットショップを運営するメリットの1つに、「商圏の広さ」があります。
実店舗の場合は近隣の住人かアクセスしやすい方々にリーチできますが、ネットショップの場合は配送日に差は出るものの、基本的に顧客の住所は関係ありません。
住所が関係ないということは、配送手段さえ確保してしまえば日本だけでなく海外への発送も可能です。
 
海外も視野に入れることで一気にマーケットを広げることができます。
日本国内だけでなく、海外展開も視野にいれた構築することをオススメします。

4.適切な配送手段を選ぶ

ネットショップ運営者にとって頭を悩ます課題の一つに「商品の発送方法」があります。
 
ヤマト、郵便、佐川をはじめとした様々な配送業者がある中、どのような基準で商品の配送方法を選べばいいか決めかねている方も多いのではないでしょうか。
扱う商品のサイズや重さによって各配送サービスの内容や価格も変わってきますので、それらを把握するのは骨の折れる作業です。
 
送料の価格、配送スピード、そして商品補償など発送には様々な要素がありますが、基本的には送料は安い代わりに破損や紛失時の補償が付いていない「メール便」か、送料は高い代わりに破損や紛失時の補償が付いている「宅配便」の2パターンで検討するのが一般的です。

5.レコメンドエンジンの実装

現在のネットショップで、レコメンドエンジンの実装は避けて通れません。
レコメンドエンジンとは、訪問ユーザーの行動(購入品や閲覧した商品など)を元に、他に興味を持ちそうな関連商品を提案するシステムです。
 
ネットショップ大手であるAmazonを利用されたことがある方であれば、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という項目を見たことがあるかと思いますが、あの項目に表示されているのが、レコメンドエンジンによって導き出された商品です。
 
何かを購入した段階で関連性の高い商品を提案されると同時購入していただける確率も高くなるため、購入単価向上を目指すのであれば、確実にレコメンドエンジンを導入した方がいいでしょう。

6.アクセス解析は綿密に行う

ネットショップは、実店舗に比べてユーザー行動を解析しやすいというメリットも存在します。
ネットショップにはどれくらいの人数が訪れているのか、どういった経緯で訪れたか、どの商品が最も多く見られているのか、どの地域から見られているのかなどなど、実店舗では取得することが難しい様々なデータをネットショップでは取得することができます。
 
アクセス解析の目的は、ユーザーの基本的な行動を把握しつつ、データの異常値を見つけるところにあります。
何かしらの要因でアクセスが上がり、売上も伸びた場合は、その原因を理解し、再現性のあるものに昇華できればより売上を上げていくことが可能となります。

7.リピーターを増やすための施策を実施する

ネットショップで売上を上げていくための重要な要素として、リピート顧客の獲得が挙げられます。
リピート顧客とは、一度商品を購入してくれたお客様であり既存顧客とも言い換えられます。
 
このリピート顧客をどう作り出していくが成功するネットショップの分かれ目となってきます。
なぜなら、新規のお客様に商品を販売するためのコストは、リピート顧客に対するコストの5倍かかるという1:5の法則というものがあり、中長期的にみるとリピート顧客を獲得することは、ネットショップ運営の利益率に大きく関わってくるからです。
 
一度商品を購入してもらったお客様が、その後も定期的にネットショップへ訪問してもらう仕組みを作ることができれば顧客一人あたりの顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)が上がり、ネットショップ全体の収益性を上げることになります。
 
リピート顧客を獲得するためには地味なアクションが求められますが、成功しているネットショップは必ずと言っていいほど以下の5点を実践しています。

・ステップメール
・メールマガジン
・クーポン
・ソーシャルメディア
・リアルイベントへの招待

8.ネットショップのリピーター顧客を徹底分析する

1つ、前提として理解いただきたいことして、ネットショップ側からアクションをせずにリピートをしてくれることはほとんどあり得ないということがあります。
 
実際、自分自身が利用したネットショップ1つ1つを覚えていることはほとんどないのではないでしょうか?楽天などのモール型のネットショップの場合は特にその傾向が顕著でしょう。
だからこそ、再度来店していただくための対策を講じる必要があります。
 
リピートを促すカギとなるのは、お客様の満足度です。
ネットショップを通じて商品を購入してもらうだけでなく、お客様の想像を超える満足度を提供することが重要です。
 
満足度を上げるには、まずお客様の行動からニーズや心理を読み取ってみましょう。

9.ソーシャルメディアを活用する

Webマーケティングにおいて、ソーシャルメディアの活用は欠かせません。
顧客との交流を深めてロイヤルティを高めたり、ブランィングや認知拡大など様々な面に寄与する力を持っており、それはネットショップの場合も同様です。
 
国内での主要SNSであるFacebook、Twitter、Instagramをはじめ、LINE@、Pinterest、Vine、YouTubeなど様々なサービスがありますが、一番重要なのは自社の顧客属性に最適なSNSを選択することです。

10.決済手段の選定

ネットショップを開設するにあたって、多くの方が悩むのが決済手段の選定ではないでしょうか。
 
ネットショップに決済機能を導入するには、決済代行業者と契約する必要があり、その手続きなど手間と感じられる方も多いようです。
決済の導入は避けて通れない道であり、その選択はとても重要です。
 
クレジットカード決済やコンビニ決済などは決済代行手数料がかかるため、利益が圧迫されますし、その手数料が低いとしても初期費用や売上に伴う利用料金を支払う必要があるサービスもあります。
決済のシステムだけ提供しているサービスもあれば、サイト作成サービスに決済機能が含まれているものもあります。
 
それぞれ導入するハードルの高低もありますのでしっかり各サービスの仕様を確認し、目指すショップの規模に応じて比較検討することが大切です。
 
ここまで、ネットショップで最低限おさえておきたい項目をご紹介してきましたが、モール型では対応しきれない部分が多く、かといって独自でネットショップを開設する際に全ての作業を自社でまかなう場合は相当なリソースを要します。
 
そこでオススメしたいのが、これらの要素を全て網羅できるネットショップのオープンソースプラットフォーム「EC-CUBE」です。

ネットショップで成功するための要素が詰まっている「EC CUBE」

EC-CUBEとは?

FireShot_Capture_170_-ECサイト構築・リニューアルは「ECオープンプラットフォームEC-CUBE」-http___www.ec-cube.net.png
 
「EC-CUBE」は、モール型のプラットフォームでは難しい、独自性の高いECサイト構築を支援するオープンソースプラットフォームです。
2016年1月現在で100万ダウンロードを突破しており、約22,000店舗以上で稼働中です。

オムニチャネルやO2Oが普及してきた影響からか、ネットショップでも物流・決済・広告など様々な周辺サ-ビスと密接に連携する必要性が出てきましたがそのニーズに応えるかたちで誕生したのがEC-CUBEです。

モール型と独自型のいいとこ取りをしたネットショップ構築が可能

モール型ネットショップは簡単に始められるものの、独自性が打ち出しにくく、効果改善の為のカスタマイズも自由に行えない場合がほとんどです。
一方で独自で構築する場合、機能面もデザイン面もカスタマイズは自由自在ですが、ゼロから作るため費用や人的工数を確保しなければいけません。

EC-CUBEは、コストをおさえた構築と拡張性の高さというモール型・独自型双方のメリットを備えているので、小規模~大規模サイトまで、多くの店舗主様にご利用いただいています。

オープンソースならではの豊富なプラグイン

EC-CUBEはオープンソースという特性上、プラグインが作られやすい環境にあります。

ネットショップは業種ごとに必要な機能が異なりますが、基本機能で全ての業種に対応できるレベルの機能を盛り込んでしまうと機能過多となり、使いづらくなってしまいます。
そこでEC-CUBEは基本機能をできる限りシンプルなかたちにとどめ、ネットショップ初心者でもわかりやすくしたうえで、プラグインで業種ごとに必要な機能を補う構造を採用しています。

独自機能の構築やデザインなど自由なカスタマイズが可能

オープンソースのメリットとして、ソースコードをカスタマイズすることでデザインや独自機能の開発も自由に行える点が挙げられます。
プラグインでまかないきれないような機能や、よりターゲットユーザーに最適化したデザインの構築が可能です。

全国約100社の制作パートナーと提携。自社にスキルが無くても構築可能!

「独自開発やデザインのカスタマイズは可能とは言っても、自社内に開発や制作まわりの技術がない…」という場合は、EC-CUBEのパートナー企業に依頼することもできます。
システム開発からデザイン構築、ネットショップの運営コンサルティングなど、幅広い業種のパートナーと提携しているため、自社の状況に合わせて自由に選択できます。
 
EC-CUBEは2つの目標を掲げています。
 

  • 「今後の経済を支えるEC市場が、もっと魅力的で開かれたものになる」
  • 「世の中のECサイトが、実店舗のような個性的なショップだらけになる」
     
    このような世界を実現するためには、独自性の高いネットショップを簡単に作成できる環境が必要です。
    その環境を提供し、1人でも多くの方にご利用いただけるよう、EC-CUBEは日々機能をブラッシュアップしています。

ネットショップ構築になかなか踏み出せない方にこそ是非一度ご利用してみてはいかがでしょうか。

基本機能は完全無料!まずは利用してみることをオススメします

EC-CUBEは、基本機能は完全無料で利用可能なので、ネットショップの展開をお考えの方はまずはダウンロードして利用してみることをオススメします。

EC-CUBEのダウンロードはこちら
EC-CUBEオフィシャルサイトトップページ
EC-CUBEとは?

参照元記事

参照元1:BASE創立3周年のご報告‐3年間で提供したネットショップ開設サービス「BASE」の36の機能‐ | BASE株式会社

参照元2:オススメのネットショップ/ショップ紹介-STORES.jp
ページ下部に開設店舗数記載

参照元3:楽天市場の窮状 Yahoo!ショッピングに出店数で大差つけられる