2.ポイント還元がオススメ

ポイント還元はネットショップがすぐに行える定番のキャンペーンです。また、**実質10%引きだったとしてもポイント還元10倍!**と手軽にインパクトを出せますので、とても使い勝手の良いものです。

なぜ手軽に行えるのかという点では、以下の図をご覧ください。

ポイント還元の仕組みの図

値引きセールは、売上自体が減ってしまいキャッシュが減ってしまいますが、ポイント還元は基本は原資がお客様ですので資金繰りが、値引きセールよりはショップに有利といえます。

ポイントにはたいてい有効期限があります。ですので、それが失効されればショップ側の利益になります。

ポイントはお店にとっては借金ともいえますが、失効期限がある借金ともいえ、そのメリットを生かさない手はありません。原資はまずはお客様負担ですので、ノーリスクではじめられるはずです。

競合他社を見ながら、だいたんな還元率でポイント還元をしかけてみましょう。それで、新規会員が増えればしめたものです。

大幅還元で不安なときは限定数で行う

それでも、大胆にポイント還元するのは不安・・・という人もいることでしょう。それであれば、試しに限定的に行ってみてはいかがでしょうか。

例えば、こちらは大手ショッピングカートのMakeShopの設定例です。

参考リンクネットショップ開業・ショッピングカートなら【MakeShop】

ショッピングカートMakeShopmの画面の図

ショップ管理画面の商品詳細設定の画面です。上図のように、ポイント還元を商品ごとに設定できます。そして、やるときは断端に!たとえば90%ポイント還元とします。

しかし、販売数は限定で50個としています。これで、どのくらいポイント利用されてしまうのか見通しが立ちますよね。そして、目立つ場所に商品アイコンを表示させましょう。MakeShopでは「おすすめ」や「スペシャル」といった目立つ場所にすぐに配置を変えられます。
せっかくの大胆施策も目に止まらなければ、一部の顧客に買われておしまいです。ですから、なるべくアクセスの多いページに貼るようにしましょう。

もちろん、手動であとからポイント付与もできますので、初回限定で50%ポイント還元でもいいかもしれません。管理画面から目視で新規顧客を見つけることで可能になります。

3.クーポン活用がファンを生む

割引でも顧客としっかりコミュニケーションが取れますのがクーポンです。

クーポンゲットで嬉しい!の図

クーポンにはさまざまなタイプがあり、ショッピングカートによって発行できるものに違いがあります。

一般的には、購入時にクーポンコードを入力しますと50%オフなど割引が適用される、などです。顧客は購入時にクーポンコードを入力することで割引や送料無料などの特典を受けられます。

クーポンのメリットは「もらえた!」という高揚感

クーポンの最大のメリットは、その高揚感です。たとえば、1000円分割引クーポンコードであれば、「ショップから1000円もらえた!」と受け止めるユーザーも少なくありません。

実際には、有効期限をもうけ、無制限には使えないようにします。それでもまずスタートがプレゼントから始まることが重要で、「使わないと損」と思わせられることがポイントです。人は、何かを消失してしまうというマイナス面を補う行動のほうがしやすいのです。

また、クーポンは使われなければショップは損失がない、というメリットもあります。値引きでは、「安売り店」というブランドイメージのマイナス面が生じる可能性もありますが、クーポン発行は、たとえばメルマガなどであまりオープンにやらなければ、そういったネガティブイメージは避けられます。

この直接的に差し上げるという行為が、とてもうれしいユーザーも多いのです。

クーポンはいろいろな機能が使える

ショッピングカートによってはクーポン発行でも、いろいろなタイプが出せるものがあります。

参考リンククーポン発行機能(オプション機能)|機能一覧|FutureShop2

フューチャーショップのクーポン発行画面の図

フューチャーショップ2では、送料無料クーポン、定率割引クーポン(例:50%オフ)、定額割引クーポン(例:1000円引き)など、複数のタイプが発行できます。固定的なクーポンばかりではマンネリになってしまい、顧客に注目してもらえなくなりますので、組み合わせて飽きられないように工夫します。

クーポンはユーザーが購入時にコード入力したり、チケットをクリックするなど、面倒な手続きによる離脱も懸念されます。しかし、それでも買ってくれたのだから次も期待できる、可能性があるわけです。少なくとも、いわゆるバーゲンハンターやプレゼントゲッターといった「それだけの顧客」からは一歩進んだ関係になりえると言えます。

ショッピングカートによっては、顧客層を絞り込んで特定層にだけきくようなクーポンも発行できます。全体に行うクーポン発行ではマンネリになりがちですが、「あなただけに!」といったプレミアム感を演出したクーポンであれば、買う側もワクワク感が増すことでしょう。

クーポンは、お店から「もらった!」という直接的なワクワク感がウリですので、最大限活かすような施策を定期的に打ちましょう。