ネットショップでは、局面ごとに重視すべき指標が変わります。たとえば、開店したてのネットショップは会員がゼロなので、「会員のクーポン利用率などはチェックできない」などです。

ネットショップではおもに次のようなステージがあり、それぞれにあった運営・重視すべき指標があり、柔軟かつメリハリのきいた運営をすることが重要です。

運営初期~ネットショップ開店

◆訪問数、平均ページビュー数、購買率

(1)訪問数

ネットショップへのアクセス数。検索エンジン対策やリスティング広告の配信などして、まずは母数を増やします。ネットショップの売上は、

売上=訪問数X平均客単価X購買率

で構成され、それぞれを増やすことが重要です。

(2)平均ページビュー数

1回の訪問で何ページ見たか、という平均。いわゆるウィンドウショッピングなどを考えたときには、よりたくさんのページを見られる(見たくなる)というショップのつくりが重要になります。

(3)購買率

コンバージョン率ともよばれます。算出方法は、訪問数÷売上件数です。訪問した人すべてが買うことが理想ですが、実際にはそうはなりません。1%程度が買ってくれれば良いほうですが、この確率があがるようページデザインなどを工夫したいものです。ですので、開店当初は売上額よりも平均客単価は低くとも、まずは売上件数を増やすほうが重要です。

1.基礎指標をしっかりチェック

アクセス解析のカリキュラム一覧|Ferret [フェレット]

開店当初はまずは基礎指標にしぼりこんで把握することが重要です。

2.検索エンジン対策で集客

SEOのカリキュラム一覧|Ferret [フェレット]

ショップをただ作るだけでなく、商品詳細ページでもりこむキーワードや検索エンジンからくるユーザーの理解が重要です。

3.集客の即効性ならリスティング広告

リスティング(訪問)のカリキュラム一覧|Ferret [フェレット]

SEOは効果が出るまで時間がかかるもの。リスティング広告であれば予算と効果をマネージメントできます。ネットショップのプロバイダで広告出稿代行してくれるところもありますので、問い合わせると良いでしょう。

4.ページやフォームの作り込み

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SEO経由でのアクセスが増えますと、ランディングページ(見始めページ)の最適化がかかせません。また、フォームの適正化もとても重要です。

初年度~運営に慣れてきたら

ショップの運営になれてきましたら、運営の精度をあげ、集客の拡大をはかるステージになります。具体的には、会員獲得数や広告の効果(獲得単価)や、平均客単価の向上などを目指します。

◆平均客単価やリピート率

KPIとは売上アップを目指すための小目標のことです。たとえば、会員数が増えれば売上も増える、といった売上アップに関連性のある重要指標をさします。運営になれてきましたら、このような少目標を具体的におっていくステージとなります。

(4)平均客単価

より購入額が高ければ高いほど売上は増えます。いっぽうでいかに顧客に高いものをかってもらえるか、というデザインや仕掛けやセールなど試行錯誤を繰り返します。

(5)会員数

ネットショップは会員ビジネスといっても過言ではありません。より興味をもってくれるユーザーが見込み客としてリスト化されれば、そこにメルマガを打つなど購入が期待できます。

(6)リピート率

いかに何回もかっていただけるかという指標ですが、会員化をすることでIDからリピート率がわりだせます。リピート商材でない場合でも、紹介セールや消耗品のおすすめなど、工夫できるところは無限にあります。

5.メルマガでリピート率アップ

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メルマガはネットショップのもっとも基本的で、かつ重要な媒体です。顧客に直接とどくという点では、SEOリスティング広告とは一線を画します。そして、その会員数が増えることで、リピート率向上も期待できます。

6.客単価アップには分析も重要

アクセス解析のカリキュラム一覧|Ferret [フェレット]

Googleアナリティクスに対応したショッピングカートでは、訪問数や滞在時間とともに売れ筋商品や人気ページなどがわかります。それらの分析をすることで、セールのアイデアやより買ってもらう気づきが得られます。

7.他の人はこれも買っています

単価アップには、いわゆるついで買いや合わせ買いを誘発することが重要です。ネットショップの機能として「レコメンド=他の人はこれを買ってます、これがオススメですよ」と自動的に商品を表示させることで客単価を上げたケースも増えているようです。

8.売れないと最初から決め付けない

高額商品も売り方によっては売れます。お店全体で高額商品を増やし、どうやったら売れるのか本気で考え試行錯誤する、そんな地道な繰り返しが売上アップの王道なのです。

参考記事:ビックカメラ、最高益 高価格家電がけん引 |日本経済新聞

9.ファンをつくり確度の高い広告運用を目指す

Facebookは実名のSNSです。そこではより具体的にユーザーの顔が見えるはずです。Facebookページを運営し、ファンを増やし(会員を増やし)、コミュニケーション量を増やすことで、競合との差別化がはかれ、高付加価値商品への興味も喚起できるはずです。

参考記事:Facebook広告で売上倍増/リスティングと同等のCPAで獲得会員数10倍超【第6弾:TOLOT】 (1/3):MarkeZine(マーケジン)