運営しているホームページにある程度流入が集まってきたら、どのように広告運用しようか考える時期がくると思います。
そんな時に、「SSP」のサービスに登録しておくと、営業せずとも広告をサイトにだすことができます。

今回はSSPの基本的な仕組みと、国内の主要プレーヤーをご紹介します。

SSPとは?

SSP(Supply Side Platform)とは、ホームページアプリなどの広告枠の収益を最大化を支援するツールです。媒体側は、利用したいSSPに登録し広告枠を発行します。

逆に、広告主側のプラットフォームは「DSP(Demand Side Platform)」と呼びます。

SSPとDSPの関係

SSPとDSPは以下のような動きをします。

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まず、ユーザーがメディアに訪問します。

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メディアがSSPに対して広告を表示したいとリクエストします。

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SSPから提携している各DSPに向けて、ユーザー情報を元にした広告リクエストが送られます。

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SSPから送られたデータを元に、DSPが最適な広告を分析し、SSPに送り返します。

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各DSPからレスポンスを受け取ったSSPは、その中から最も高額の広告を入札します。

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入札された広告がメディア媒体に表示され、ユーザーの目に触れます。

その広告枠を自社ホームページに掲載することで、登録したSSPの広告が配信されるという仕組みです。

SSPはこのようにして広告を掲載する枠を媒体側からもらいます。その枠に対して複数の広告主から入札を受け、最も入札額が高い広告を出稿します。
入札が行われるのが広告の対象となるユーザーが入ってきたその瞬間であることから、この入札機能はRTB(Real Time Bidding)と呼ばれています。

なお、全ての広告主が入札に参加するわけではありません。訪問ユーザーの興味関心に合う広告が自動的に入札に参加します。
このように、入札に参加する広告をユーザーの興味関心に沿って選別する仕組みを「オーディエンスターゲティング」といいます。

SSPの仕組みを理解する上で「RTB」と「オーディエンスターゲティング」は確実に覚えておきたいキーワードです。

国内の主要SSPサービス

1.DoubleClick AdExchange

Googleが運営しているDoubleClick AdExchangeは、2009年にアメリカでスタートした後、2011年7月から日本国内でもサービスが始まりました。

Googleが持っている広告ネットワークに出せるので、他のSSPよりも配信ボリュームが大きいのが特徴です。

2.OpenX Market Japan

アメリカ最大手のSSPがOpenX Marketです。

こちらも2009年にアメリカでスタート、2010年末にcciと提携し日本国内でサービスが始まりました。
cciが目視で審査をしているため他の媒体よりも健全なサイトが多いことをアピールポイントとしています。

3.忍者AdMAX

忍者ツールズを提供しているサムライファクトリーが運営しているのが「忍者AdMax」です。
支払いが忍者ツールズのポイントで支払われることから、そちらに登録している個人の広告媒体の数が多くなっています。

4.Adstir

ユナイテッドが運営しており、元々スマートフォン特化型SSPとしてスタートしたのが「Adstir」です。

2011年9月のサービス開始から約2年後にPCにも対応しました。
海外からサイトに来たユーザーに対しても最適な広告を出せることが特徴です。

5.Fluct

株式会社fluct(株式会社adingo)が運営しているのがFluctです。

2011年2月よりサービスを開始。
担当のコンサルタントが導入から運用までサポートしてくれるので、疑問点はすぐに解消することができます。

6.Geniee

Genieeが運営しているSSPが「Geniee」で、2010年から提供開始しています。
Yahoo!ディスプレイネットワーク広告を配信できる数少ないSSPのひとつです。

7.UsewayAd

株式会社USE-WAYが運営しているSSPです。
2010年1月よりサービス開始しており、こちらもYahoo!ディスプレイネットワーク広告を配信できる数少ないSSPのひとつです。

8.MicroAd AdFunnel

マイクロアドが運営しています。
インターネットユーザーの82%にリーチ出来るという自社データベースを活用した配信の最適化を得意としています。

まとめ

AIなどの活躍が増えるにつれて、SSPのプレーヤーは独自のシステムやデータベースを背景に増えていくことが予測されます。
その際に自身のホームページの収益最大化が出来るよう、常に情報を仕入れていくことが重要です。

ホームページを運営しているのであれば、SSPは収益の要になるかもしれません。
今後どのように変化し、どのようなプレイヤーが増えていくのかをチェックしましょう。