商談や打ち合わせで顧客に提示する資料を作成するとき、最終的にPDF形式に変換することがあります。しかし、一度PDF形式に変換した資料に誤りが見つかり、「修正しようにも元データを消去してしまった」のように、困った経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

PDFの資料は、種類にもよりますが、ツールを利用することで比較的簡単に編集することができます。使い慣れたツールをひとつ用意しておくだけで、もしもの際の修正も効率良く行えます。

目次

  1. PDF編集ツールでできること
  2. WordでもPDFの編集は可能
  3. PDF編集の注意点
    1. セキュリティによる編集制限
    2. フォント・レイアウト崩れ
    3. 「墨消し」では情報は完全に消えない
  4. PDF編集ツール14選
    1. PDFelement 6 Pro [PR]
    2. PDF Shaper Free
    3. PDF-XChange Viewer
    4. かんたんPDF EDIT
    5. Foxit PhantomPDF / Reader 9.0.1
    6. Skim
    7. CubePDF Utility
    8. Acrobat DC
    9. PDFCool Free Studio
    10. PDF to Word
    11. PDF to Excel
    12. Smallpdf
    13. Hi pdf
    14. PDF24
  5. 編集以外の機能も比較して検討しよう

PDF編集ツールでできること

PDF編集ツールでは、主に以下のような編集が可能です。

  • テキストの挿入
  • ハイライトや下線などの文字装飾
  • 画像・図形の挿入
  • ページの追加
  • トリミング
  • もじや画像の墨消し(塗りつぶし)

これから紹介するツールによって詳細は異なりますので、使用環境や編集の頻度・内容によって比較・検討してみるとよいでしょう。

WordでもPDFの編集は可能

頻繁にPDFの編集をするのであれば、使いやすいPDF編集ツールをひとつ用意しておくのがおすすめです。しかし、たまにしかPDFの編集をしないのであれば、身近なツールで済ませるという手もあります。

じつは、多くのビジネスパーソンが利用しているOfficeの「Word」でもPDFの編集は可能です。やり方もとても簡単で、Wordで編集したいPDFファイルを開くだけ。編集時はPDFファイルがWordで表示可能な状態に変換されて、そのまま編集が可能です。

公式ヘルプページには、テキスト主体のPDFが適していると記載されているため、画像が多いPDFの編集は向いていないかもしれません。

参考:PDF を編集する - Word

PDF編集の注意点

PDFには、編集できるものとできないものがあります。また、編集できたとしても意識しておくべきポイントがあるため、事前に把握した上でツールを利用しましょう。

1.セキュリティによる編集制限

セキュリティ上の設定で編集制限がかかったPDFは、パスワードを入力しなければ編集できません。見積書や発注書など、外部に編集されてしまうと重大な問題が起こるような資料には、編集制限がかかっているものがほとんどです。

このような資料を編集したい場合は、一度印刷し、再度PDF形式で取り込む方法があります。ただ、制限がかけられるほど重要な資料であるということなので、編集した旨は関係者に必ず共有しましょう。

2.フォント・レイアウト崩れ

編集するPDFに元々使われていたフォントを持っていない場合、フォント崩れが発生します。使われていたフォントを検索してインストールするといった対応が必要です。

同様に、新しく図形や画像を挿入する際のレイアウト崩れにも注意しましょう。

3.「墨消し(塗りつぶし)」では情報は完全に消えない

墨消しとは、PDF内で隠したい部分を黒く塗りつぶすことです。個人情報や機密情報を隠す場合に利用されますが、これにも注意が必要です。

墨消しによって見た目では情報が見えなくなっていても、その隠された情報自体がデータから削除された訳ではありません。つまり、墨消しだけではその情報を抜き取られる可能性があるのです。

データを完全に消去するには、該当箇所自体のデータを削除する必要があります。もしくは、一度印刷してマジックなどで塗りつぶしてから、再度PDFに変換して送付するようにしましょう。

PDF編集ツール14選

1.PDFelement 7 Pro(PDFエレメント) [PR]

pdfelement.png
参考:PDFelement 製品詳細 | Wondershare PDFelement
※【受賞履歴】2018年Vector第29回プロレジ大賞「文書作成・印刷部門賞」

PDF直接編集、OCR(光学文字認識)をはじめとする機能が付いているオールインワンのPDF作業ソフトです。

Windows版、Mac版ともに提供されており、Office Wordの様な操作感で、使い勝手が良いところが特徴です。特にMac使用者の方で多機能なPDF編集ソフトを使用したい方にはオススメです。

テキストを入力する際は、入力したい場所でクリックしてタイプするだけで可能です。
フォントサイズや色の変更などももちろん可能なほか、 レイアウトを綺麗に整える機能もついています。

パスワードの設定やPDFファイルの印刷・コピー・編集の制限設定ができ、機密性の高いPDFファイルの作成・編集にも適しています。

無料体験版もあるため、まずは試してみてから有料プランを検討してはいかがでしょうか。

<年間プラン>
PDFelementプロ版が7,280円(税込)、PDFelement標準版が4,980円

<ライフタイムプラン>
PDFelementプロ版が9,980円(税込)、PDFelement標準版が5,980円

※商品説明紹介

2.PDF Shaper Free

スクリーンショット 2020-06-23 5.11.42.png
参考:PDF Shaper Free

使用料金:無料

PDFの変換、編集、結合、分割ができるツール。非常に多くの機能を持ちながらもUIがシンプルにまとまっており、使いやすさが特徴的です。。パスワードをかけられるので、セキュリティ面でも信頼できます。

3.PDF-XChange Viewer(PDFエクスチェンジビューワー)

PDF_-_1.jpg
参考:PDF-XChange Viewer

使用料金:無料(有料版もあり)

日本語にも対応している、海外製のPDF編集ソフトです。PDFファイル内へのテキスト追加、ハイライトや下線、吹き出しの追加、スクリーンショットの撮影などが可能です。

パスワード保護設定の機能も搭載されているため、機密情報が掲載されたPDF書類の安全性を高めることもできます。さらに、タブを切り替えることで複数のPDFファイルを手際よく閲覧できます。

PDFファイルにブックマークを設定するとしおりとして機能するため、再度同じPDFファイルを開きたいときにも便利です。

4.かんたんPDF EDIT(かんたんPDFエディット)

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参考:かんたんPDF EDIT

使用料金:無料

PDFファイルにテキストや図を追加することに特化したソフトです。操作もシンプルで、誰でも直感的に使用することができるため、PDFファイルを編集する機会の多い方にオススメです。

テキストを入力する際は、画面上部に表示されているツールバーへ入力します。するとテキストが入力されたテキストボックスが自動生成されますので、ドラッグアンドドロップで入力したい部分へと移動させてください。

入力するテキストフォントフォントサイズ、色、字詰めの設定なども可能です。また、PDF文書中に画像を貼り付ける機能や、自由線・矢印・長方形や楕円などの図形の挿入機能も搭載されています。

5.Foxit PhantomPDF / Reader 9.0.1

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参考:Foxit PhantomPDF / Reader 9.0.1

使用料金:無料

編集にとどまらず、PDFに関する様々な機能をひとつのソフトで完結させて利用したい方にオススメのソフトです。

PDFファイルへのテキスト入力や図形の挿入などの編集機能はもちろん、さまざまなファイルをPDFファイルへ変換できたり、スキャナーで読み取った文書や画像をPDF化する、WordやPowerPointなどのOffice製品で作成された文書をPDF化するなど、非常に多機能であることが特徴です。
また、空白のページを作成すればソフト内でPDF文書の作成も可能です。

文書に日付や「重要」「見本」などの赤字スタンプ、作成したオリジナルのスタンプをつけたり、手書きの署名を加えることもできるため、さまざまなビジネスシーンで活用できます。

さらに、PDFファイルをevernote for Windowsへノートとして送信することも可能です。

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6.Skim(スキム)

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参考:Skim

使用料金:無料

Macで利用できるPDF編集ソフトです。
Macでは、元々搭載されている「プレビュー」アプリで簡単なPDFファイル編集が可能ですが、注釈の追加やトリミングなどを行うことができるPDF編集ソフトはあまり多くありません。

Skimでは、テキストの入力はもちろん、テキストをマーカーでハイライト表示する、トリミングを行う、下線や図形の挿入などの編集機能が搭載されています。
注釈のみ一覧で表示し、そのデータを書き出すことも可能です。

7.CubePDF Utility(キューブPDFユーティリティ)

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参考:CubePDF Utility

使用料金:無料

Windows版の、登録不要・完全無料で利用できるPDF編集ツールです。PDFに別のPDFファイルや画像を挿入できたり、ページの入れ替えや分割をしたりできます。テキストの挿入や編集などはできません。

ページ単位での追加・編集・削除や順番変更が可能です。また、タイトルや作成者、セキュリティ保護のためのパスワードの設定・編集もできます。

操作もシンプルなので、手早く編集したいときにオススメです。

8.Acrobat DC(アクロバットDC)

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参考:Acrobat DC

使用料金:2プラン(14日間無料体験あり)

・Acrobat Standard DC
月額料金:1,380円(税別)※年間契約

・Acrobat Pro DC
月額料金:1,580円(税別)※年間契約

世界的に利用されているAdobe PDFを提供するAdobeのPDF編集ツールです。該当箇所にクリックするだけで、そこに新しいテキストや画像を追加できます。また、レイアウトにも配慮し、新しいテキストを追加すると、元のデータの段落が自動的に修正されます。

編集後は自動で誤字・脱字のチェックも行います。特定の語句や日付をまとめて更新することもできるため、ミスの少ない編集ができるでしょう。

モバイル版のアプリもあるため、外出先で急な修正が発生した場合もすぐに対応できます。

9.PDFCool Free Studio(PDFクールフリースタジオ)

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参考:PDFCool Free Studio

使用料金:$ 9.95(30日間無料体験あり)

ドキュメントのPDF変換から、PDF化したファイルの編集まで、PDFに関する編集機能が一通り揃っている海外製ツールです。ドキュメントのPDF変換、PDFファイルのテキスト変換ができ、その中でテキストや画像を挿入・抽出できます。

編集後は、セキュリティ対策のため、暗号化したり編集権限を設定したりできます。

日本語対応していないため、利用の際は注意しましょう。

10.PDF to Word(PDFトゥワード)

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参考:PDF to Word
使用料金:有料(14日間無料体験あり)

ニトロが提供するデータ作成・編集サービスの一環として提供されている海外版ツールです。PDF to Wordでは、名前とメールアドレスを入力するだけで利用できます。

Wordに変換したいPDFをアップロードすると、登録したメールアドレスにデータが送付されます。10MB以下のデータ制限がありますが、海外版でも簡単に変換できるため、気軽に試せるツールです。

11.PDF to Excel(PDFトゥエクセル)

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参考:PDF to Excel

使用料金:有料(14日間無料体験あり)

「9.PDF to Word」と同じ提供元の、PDFをExcelに変換するツールです。利用方法も同様で、PDFの元データがExcelである場合に精度の高い変換が可能です。

有料プランについては、PDF編集以外の機能も含まれているため、一度検討して活用してみるとよいでしょう。

参考:Get Nitro Pro, the #1 Adobe® Acrobat® Alternative|nitro

12. Smallpdf(スモールpdf)

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参考:smallpdf.com

使用料金:無料(有料版有り)

Smallpdfはブラウザ上でPDFファイルの編集が可能なサービスです。無料版では1時間に2つのファイルの処理が可能です。有料版では、編集できるドキュメント数が無制限になり、ファイルを暗号化して転送できます。

13. Hi pdf(ハイpdf)

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参考:Hi pdf

使用料金:無料

インストールすることなくPDFを編集できます。PDFをWordに変換できるだけでなく、パワーポイントやエクセルなどにも対応。機能性抜群のツールです。

14. PDF24

pdf24.png
参考:PDF24

使用料金:無料

こちらのツールも無料でオンライン上でPDFを分割したり、WebページからPDFに変化したりできます。

編集以外の機能も比較して検討しよう

PDFはデータ量も比較的軽めで使用しているパソコン環境にも左右されにくいため、扱いやすいファイル形式です。

今回ご紹介した編集ソフトは、手軽にPDFファイルを編集できるだけでなく、安全性を高めるためのセキュリティ設定など、便利な機能が搭載されています。ぜひ本記事を参考に、業務をより効率よく進めることができるツールを選択してはいかがでしょうか。

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