今までネットの世界とは縁遠かった商品が現在では通信機能をもち、データの記録や比較の役に立っています。

このようにモノがインターネットにつながることを「IoT」といい、日本国においても注目される分野となっています。IoT市場は2015年の5,200億円から2022年には3.2兆円まで成長するという予測もあり、今後も目が離せない分野と言えるでしょう。

なかでも、ウェアラブルデバイスと呼ばれる身につけるIoT機器は多くの商品が市場で販売されるようになりました。
今回は、ウェアラブルデバイスの概要と、今どのような商品が展開されているかをご紹介します。

ウェアラブルデバイス(ウェアラブル端末)とは

ウェアラブルデバイスとは和訳すると「Wearable(身につけられる)」「Device(機器)」となり、文字通り身体に装着して利用する機器を指します。

通信端末としてデータの送受信を行えるだけでなく、センサー機能を利用して体温や脈拍数のような身体情報を管理することも可能です。
また、他の通信端末とは異なり、身につけて操作するので手を利用することもありません。
そのため、災害や工事の現場で働く人にとっても新たな作業環境を提案する存在として期待されています。

参考:
[「持つ」から「身に着ける」へ|コベルコシステム株式会社]
(http://www.kobelcosys.co.jp/column/itwords/300/)
[フィールド業務におけるスマートグラス活用の検証サービスを提供開始施工・保守・点検業務における作業員を遠隔で支援|株式会社日立ソリューションズ]
(http://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2016/0215.html)
スマートグラス「MOVERIO」と最先端技術を組み合わせた防災対応システムの実証実験|EPSON

ウェアラブルデバイス10選

では、実際にウェアラブルデバイスとしてどのような商品が展開されているのでしょうか。
今回は特徴的な機能を持ったものに絞り、10種類の商品をご紹介します。

参考:
[時代の先を行く最新端末はココで ウェアラブル端末特集|ITメディア]
(http://www.itmedia.co.jp/mobile/subtop/features/wearable/)

1.AppleWatch

Watch___Apple(日本).png
http://www.apple.com/jp/watch/

MacやiPhoneといった商品を展開しているAppleでは2015年4月にAppleWatchという時計型のデバイスを販売しています。

ジュニパーリサーチ社の調査によると2015年度の販売数は880万台となり、当時のスマートウォッチ(時計型ウェアラブル端末)市場の52%を占める売り上げを記録しました。

iPhoneと連携してアプリを利用できるだけでなく、心拍数や歩数の計測管理も行えるヘルスケアツールとしての側面も持っています。

参考:
[Apple Watch Takes 52% Share Of Smartwatch Sales In 2015]
(http://www.geeky-gadgets.com/apple-watch-takes-52-share-of-smartwatch-sales-in-2015-12-01-2015/)

2.PRO TREK Smart

PRO_TREK_Smart_WSD_F20___CASIO.png
http://wsd.casio.com/jp/ja/wsd-f20/

計算機や時計を中心に展開しているCASIOのアウトドア向けウェアラブルデバイスです。
GPS機能が搭載されており、盤面に現在いる場所のカラー地図を表示することができます。

G-SHOCKで培った衝撃に強い時計を製作するノウハウが応用されています。

参考:
[カシオはなぜ、今スマートウォッチを出すのか 樫尾和宏社長に聞く (1/2)]
(http://healthcare.itmedia.co.jp/hc/articles/1603/18/news093.html)

3.Pokemon GO Plus

Pokémon_GO_Plus|『Pokémon_GO』公式サイト.png
http://www.pokemongo.jp/plus/

世界的な大ヒットとなったアプリ「Pokemon GO」と連動して操作するリストバンド型のデバイスです。
日本国内ではPokemon GOをプレイするために歩きながらスマートフォンの操作を行うユーザーが一時増加し、問題視されたこともありました。
そのような問題を解決するツールとしても期待されています。

Pokemon GOについては、こちらの記事でも詳しく書いています。ぜひご参照下さい。
世界に新たな意味を見出すのがAR-ポケモンGO製作者が語るポケモンGOの誕生秘話とARの未来 #tctokyo

参考:
[ポケモンGO、歩きスマホしなくてもポケモンは探せる!|日経トレンディネット]
(http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/072500390/?rt=nocnt)

4.SmartBand

SmartBand_SWR10___ソニーモバイルコミュニケーションズ.png
http://www.sonymobile.co.jp/product/smartproducts/swr10/

SmartBandはソニーモバイルコミュニケーションズが開発したリストバンド型ヘルスケアツールです。

スマートフォンのXperiaと連携し、毎日の歩数や睡眠時間、聴いた音楽や観た映画などの生活データの記録を行うことができます。

参考:
[ソニーモバイル、心拍センサーを内蔵した「SmartBand 2」を発表]
(http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1508/21/news106.html)

5.カロリズム

活動量計_カロリズム_AM_161_シルバー___一般用|タニタ.png
http://www.tanita.co.jp/product/g/_TAM161SV/

体重計や血圧計のような健康にまつわる計測機器などを展開している株式会社タニタが開発した高機能活動量計です。

アプリを利用して歩数や消費カロリーのようなデータをスマートフォンで管理できます。

6.Smart B-Trainer

スマートスポーツギア_Smart_B_Trainer___ソニー.png
http://www.sony.jp/b-trainer/

ランニングを行う人に向けてSONYが開発した、ヘッドギア型のウェアラブルデバイスです。GPS機能により走った距離が記録されるだけでなく、イヤホンから心拍数に応じて最適な音楽が流れるシステムが搭載されています。

7.圧電ファブリック

ウエアラブル端末の本命は「服」か? IoTの主役狙う繊維産業__1_4ページ____SankeiBiz(サンケイビズ).png
http://www.sankeibiz.jp/business/news/150814/bsc1508140500003-n1.htm

圧電ファブリックとは繊維メーカーの帝人と関西大学が共同で開発しているセンサー機能として利用できる繊維技術です。

こちらはまだ商品化してはいませんが、今後のウェアラブルデバイスの市場に影響を与えると期待されています。

例えば、圧電ファブリックによって製作された服を着た人物が動けば、それを電気信号化して遠方のロボットの操作も行えます。
将来的には医療分野へ展開され、遠隔医療の役に立つかもしれません。

参考:
世界初!動きを生地でデータ化するウエアラブルセンサー圧電ファブリックの開発について

8.Microsoft HoloLens

Microsoft_HoloLens___オフィシャル_サイト.png
https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/ja-jp

Microsoftが開発したメガネ型ウェアラブルデバイス(スマートグラス)です。
デバイスには環境感知センサーやカメラが装備されており、装着している本人の視界に合わせたホログラムを設置することができます。

この技術はMixed Reality(MR:複合現実)といい、まるでデジタルコンテンツが現実に組み込まれたように表示されます。

9.MOVERIO

MOVERIO_「視聴」から「体験」へ。映像の楽しみ方がひろがる。___製品情報___エプソン.png
http://www.epson.jp/products/moverio/bt300special/

参考:
[「MOVERIO BT-300」 - エプソンが挑むAR / スマートグラスのあるべき姿]
(http://ascii.jp/elem/000/001/255/1255507/)

オフィス機器メーカーのEPSONが開発したメガネ型のウェアラブルデバイスです。ガラス面に映像を映し出せ、動画の視聴やドローンの遠隔操作に活用できます。

10.b.g.(ビージー)

b.g.___beyond_glasses_by_メガネスーパー.png
http://beyondglasses.jp/

メガネ販売店のメガネスーパー製のメガネ型ウェアラブルデバイス「視覚の拡大」コンセプトにした特徴的な商品です。
外部デバイスと連携することで望遠機能を利用できるだけでなく、現実の物体にCGを重ね合わせて表示するAR技術により、工場部品の組み立て作業にも利用できます。

2017年秋より量産を開始する予定であり、新たなメガネのあり方として今後機能していくかもしれません。

参考:
[“視力4.0”実現するメガネスーパーのスマートグラス「b.g.」。'17年量産へ]
(http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1035395.html)

まとめ

ウェアラブルデバイスとは、人が身につけて使用する通信端末のことを指します。

スマートフォンのような体から離れて使用する端末とは異なり、体温や脈拍、瞳孔の動きなどの身体情報をデータとして利用できるのが特徴と言えるでしょう。
その分野は多岐にわたり、スマートウォッチやスマートグラスなどは身につける場所に合わせた機能を利用できます。

ウェアラブルデバイス以外にも、ネットにつなぐことで家全体の空調や照明の管理を行うスマートハウスやスマートフォンによる遠隔操作で家の鍵を閉められるシステムなど、IoT分野では常に新しい商品が生まれています。
これからも市場に注目して、どのような商品が社会に定着していくのかをチェックしましょう。