カスタマイゼーションからパーソナライゼーションの時代へ

AIやディープラーニングの発達のおかげで、パーソナライゼーションがますます一般的になりそうです。

これまでは、アプリケーションやシステム上でアクションを取るときに自分の想定する挙動をさせようと、カスタマイズを通じてそれらを実現させてきました。
しかし、カスタマイゼーション自体、ユーザーにいちいち操作を強いるこちになるため、場合によってはエンゲージメントを大きく下げてしまう可能性もあります。

あるいは、一切設定せずに(もしくは設定の仕方が分からずに)初期設定のまま使い切ってしまう場合すらあります。
UXPlanetによれば、初期の設定を変更するのは全ユーザーの5%にも満たないと言います。

それに対して、AIやディープラーニングといった技術がアプリケーションやサービスにも取り入れられてきたことで、パーソナライゼーションの可能性が一気に広がっています。
実際のところ、TechCrunchの報道によれば、Spotifyは2017年5月にAIスタートアップのNilandを買収して、パーソナライゼーション機能やリコメンデーション機能を強化しようとしたり、SalesforceがEinsteinと呼ばれるAIを導入してパーソナライズドなカスタマージャーニーを導入しようとしている動きなどが、顕著な例として見受けられます。

まとめ

パーソナライゼーションをうまく取り入れることで、ユーザーのための効率的で焦点の定まった体験を作り出すことができるようになります。
しかし、現状ではカスタマイゼーションをうまく取り入れることも効果的であるので、これらの違いを理解した上で、適材適所で取り入れていくこよが大切になります。

パーソナライゼーションを実装するには通常大掛かりなシステム開発が必要ですが、マーケティングオートメーション(MA)システムを取り入れることで比較的容易になります。
マーケティングオートメーションに関しては、以下の記事が参考になります。

参考:
Web初心者でもわかる!マーケティングオートメーション(MA)超入門

ユーザーの使いやすい環境を構築するという目的は、どちらも同じです。
ぜひこれらの違いを押さえて、快適なユーザー体験を提供していきましょう。