スマートフォンやソーシャルメディアが普及して、誰もが簡単にテキストや画像、映像などでコンテンツを作成可能になりました。

情報発信の重要性が注目されるようになった一方で、コンテンツを作ること自体が目的化してしまうケースもまれに見受けられます。

あくまでも、コンテンツで大切なのは会社や商品、サービスの価値を伝えること。これをぶらさずに実行するための考え方を、UXやIAの業界では「コンテンツストラテジー」と呼ばれます。

今回は、情報発信を行う前の準備段階として大切な、コンテンツストラテジーについて紹介していきます。
  

「コンテンツストラテジー」とは何か?

コンテンツストラテジーとは、CMSブログサービスなど情報を発信する様々な手法がある中で「ビジネスに寄与するコンテンツを戦略的に考える」ための方法です。

コンテンツを作ることや発信することが目的になってしまいがちですが、やるべきことを見失ってしまわないよう、そもそもの目的やターゲットを確認できるようにしておく必要があります。言うなれば、コンテンツストラテジーはコンテンツマーケティングを行っていく上での土台。

わかりやすい方法だと、5W1Hのようなフレームに合わせて、目的やターゲットなどを整理しておきます。

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こうした情報整理は、新規メディアの立ち上げ時に準備することでも紹介しました。立ち上げ時のみならず、悩んだ際に立ち返ることができるよう、どこかに明記しておきましょう。

参考:
注意すべきポイントは2点!企業が新規メディアを立ち上げる際に準備すること 〜競合、自社、ターゲット分析編〜|ferret
  

チームで共有し、コンテンツを管理しやすくする

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こうしたコンテンツに関する情報を整理することで、コンテンツの評価や運用フェーズでの打ち手を検討しやすくなります。

整理したコンテンツに関する情報をチームで共有できるよう、簡潔に1枚にまとめる「コンテンツストラテジーブリーフ」というフレームも存在します。

参考:
コンテンツストラテジーブリーフ | ラボ | 株式会社コンセント

目的やターゲット、方針、目標などを整理した後は、コンテンツづくりの計画を立てます。目的やターゲット等を設定すると、コンテンツを評価・改善していくための基準も整理できます。頻度やスケジュール、評価基準などは、作成を繰り返しながら改善していきましょう。

参考:
メディア運営を「工場」に学ぶ?ボトルネックの発見と解消が継続するメディアの鍵|ferret

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コンテンツの作成を継続していくと、次第に数が増えていきます。CMS等のツールを使うことで簡単にコンテンツが掲載できますが、多くのコンテンツが作成されると管理するのも一苦労です。

コンテンツの管理には、コンテンツの状態を書き出す「Content Inventory (コンテンツ・インベントリー)」というシートが用いられることもあります。Excelやスプレッドシートなどで表を作って管理可能で、課題や状態を共有しやすくなります。

参考:
コンテンツを見直すための魔法のシートが必要な理由 : could

コンテンツの作成者が増えると、使用する用語、文体やトンマナなど一貫性を保つことが難しくなります。編集方針や表記ルールのような、コンテンツに関わる様々な課題をシートで管理していきます。

参考:
押さえるべき約束は「2つ」!ネーミングや記事のトンマナなどメディア立ち上げ前に決定すべきこととは?

まとめ - ビジネスに寄与するコンテンツを -

コンテンツを企業が作成することは容易になり、有用性も認識されるようになってきました。一方で、とにかくコンテンツを作ることばかりに意識が割かれてしまうことも珍しくありません。

作成したコンテンツがしっかりとビジネスに寄与するように、コンテンツストラテジーを意識して必要な情報を整理しておくことが重要です。ビジネスに寄与することを意識して作られたコンテンツが蓄積されていけば、競争優位につながっていきます。

編集者の仕事は一見属人性の高いように見えますが、コンテンツストラテジーをしっかりと整理しておけば、企業内の人間も編集者のような仕事ができるようになっていくはずです。