ランディングページを作るほどの予算はないけれど、広告文の調整でなんとか精度を上げられないものか、と思っている人は多いのではないでしょうか。

そのように考える広告運用者様に、オススメの事例があります。広告文の調整で、CTRが向上し、CPAが9%減らせたという事例です。

事例:キーワード自動挿入機能でCTR向上

事例サイト概要

事例ホームページ:引越系メディアサイト
どんなホームページか:引越し業者の比較紹介。
目的:ホームページからの資料請求

改善結果

【ビフォー】CTR:8.30% 
【アフター】CTR:8.59%  CPAが9%減
【ポイント】キーワード自動挿入機能の利用

STEP1 課題~ランディングページを作る予算がない

私たちは、ホームページで引っ越し業者様をご紹介し、資料請求などの送客をお手伝いしています。集客では、SEOや、リスティング広告などを活用し、アクセス数を増やしています。

さて、リスティング広告の精度を上げるためには、そのリンク先のページも専用にランディングページ(LP)を作ったほうがいい、と聞きます。しかし、当時の私たちは、広告だけで手一杯で、専用LPを作るまでの予算はありませんでした。

しかし、精度向上はまだまだできると信じていましたので、Yahoo!プロモーション広告の機能で使えるものはないかと、徹底的に調べました。

STEP2 改善~キーワード自動挿入機能

キーワードゆらぎに対応

日本語は難しいです。「引越し」も「引越」も「引っ越し」も意味は通じてしまいます。そして、Googleなどの検索エンジンもそれらのゆらぎ」をきちんと理解して、検索結果を表示してくれます。

しかし、そのキーワードと広告文とがマッチしていなかったら違和感を感じるかも?と思いました。

実際、当時の私たちの広告文は、ユーザーの検索キーワードに100%一致していませんでした。わずかとはいえ、そこに違和感を感じクリックしてくれないユーザーもいるのでは?と考えました。

キーワード自動挿入機能

リスティング広告にはそれらを解決する機能があると知りました。キーワード自動挿入機能というそうです。

ユーザーの検索したキーワードを自動的に広告タイトルに挿入してくれるのです。これにより、キーワードのゆらぎがあったとしても、一致した単語で表示できます。

広告タイトルに、{KEYWORD: テキスト} と入れることで、自動的に設定したキーワードで置き換えて表示してくれるのです。これを使っていませんでした。

キーワードが「引っ越し、引越、引越し」で、広告タイトルを「{keyword: テキスト}の見積もりならこちら」に設定していたとします。すると、「引越し」で検索されたときは「引越しの見積もりならこちら」、「引っ越し」で検索されたときは「引っ越しの見積もりならこちら」などと、置換されて表示されるようになるのです。ユーザー自身のキーワードに一致させられるため、クリック率(CTR)向上が期待できます。

STEP3 考察~サジェスト対策に悩む

結果としてCTRCVR、CPAすべて向上しました。今まで使っていなかったことは残念でなりませんでした。いっぽうCVRは向上こそしましたが、誤差の範囲では?と思える程度の変化でした。

キーワード自動挿入機能はYahoo!プロモーション広告に付いている機能ですので、当然競合も実施してきます。もっと勉強しなくてはと思いました。また、文字数制限を超えるキーワードの場合は、機能しないなども注意する必要があります。

また最近、キーワードのぶれ対策よりも困っていることがあります。それが、キーワードサジェスト(検索語入力欄に表示されるキーワード補助機能)が、特定のキーワードでうめつくされてしまうことです。

海外では、大量に同内容の検索をすることで、意図した補助キーワードを、強制的にを表示させるサービスを運営している企業がいるようです。真偽のほどはわかりませんが、少々困っています。実際、「Google サジェスト スパム」で検索しますと、多くの記事がヒットしました。Googleではすでに対策済みのようなので、今後Yahoo!でも改善されることを期待します。

いずれにせよ、広告文の調整は、ランディングページを作るよりは安価にできる対策です。これからも定期的に見なおして、精度アップを目指したいと思います。