ポイントカードは、現在多くの小売店舗が導入しています。自店舗でも、ポイントカードを導入して顧客管理している方も多いのではないでしょうか。

ポイントカードは、貯めることによって何かしらの恩恵を受けることができるため、顧客にとっては同じ店舗やブランドをリピート利用する動機になります。企業にとっても、長期的に利用する顧客を増やしたり、他店と差別化したりするための施策として活用されています。

しかし、客数が増加するにつれてポイントカードの管理が煩雑になり、業務を圧迫してしまっている店舗も少なくありません。顧客側にとっても、数多くのカードを持ち歩くのは大変ですし、カードを紛失したり忘れたりといったリスクもあります。

そんな時は、ポイントカードを電子化し、システム上で管理するサービスを活用してみてはいかがでしょうか。ポイント管理サービスを導入することで、顧客にとってはカードを持ち歩く手間がなくなります。また企業にとっても、顧客情報の管理だけでなく、分析によって販売促進活動に繋げることもできるようになります。

今回は、ポイントカードを電子化し管理できるサービスのメリットとデメリットを解説した上で、提供されている主要サービスを11個ご紹介します。
  

ポイントカード電子化のメリット

ポイントカード電子化のメリットは、以下のとおりです。

1. 情報のデータ化による顧客の属性や傾向の把握
2. データ分析によるサービスの向上
3. 販売促進とリピーターの育成
4. 導入コストの削減

  

1. 情報のデータ化による顧客の属性や傾向の把握

ポイントカードの会員情報をデータ化することで、顧客の属性や傾向を把握することができます。顧客の傾向を、店の品揃えや店内デザインの参考にしてみましょう。
  

2. データ分析によるサービスの向上

システム上で収集できる主なデータは次のようなものがあります。

● 収集できるデータ

・顧客の個人情報(性別・年齢・職業)
・購買履歴(直近来店日・購入内容・購入金額)
・一定期間内に類似ターゲットから人気があった商品
・キャンペーンの売上効果
・各顧客への接客メモ

会員の年齢・性別などの個人情報以外にも、購買履歴や接客したスタッフのメモなどをデータ化できます。そのため、次回接客する担当が変わっても、前回来店時と変わらないサービスを提供できます。

また、購買傾向を把握し、顧客の好みに応じた情報発信や商品の宣伝を行うことで、購買意欲を高めることにも繋がります。
  

3. 販売促進とリピーターの育成

顧客の自店への関わり方に応じて、個別に適したアプローチができるようになります。

例えば、初回来店1週間後に、購入した商品の評価を伺うメール配信や、誕生日や記念日のクーポンなどを配信できます。これにより、プロモーション活動の精度を上げることができます。

キャンペーンやDMの効果を測定しながら改善できるため、顧客ニーズを把握した上でのプロモーションが可能です。
  

4. 導入コストの削減

外部のサービスを利用することにより、はじめからポイントシステムを構築する手間を省けます。運用中のフォローも受けられるため、自店スタッフは本業に専念することができます。