インプレスによる2017年7月の調査によれば、2016年度の電子書籍の市場規模は、2015年度に比べて24.7%増加1,976億円にまでのぼると推計され、電子雑誌も含めると2,278億円まで膨れ上がるとされています。

働き方改革や副業が叫ばれる中、実は最も取り組みやすい副業の1つが、電子書籍の出版であるといっても過言ではありません。大きなリスクを背負うことなく、ブログのように更新を行う必要もないので取り組みやすいからです。

そこで今回は、電子書籍出版の中でも敷居の低い、Amazon Kindleで電子書籍を出版する超基本4ステップをご紹介します。
  

Amazonの電子出版、なぜこれほど盛り上がっている?

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画像引用元:BURST by shopify

ご存知の方も多いかもしれませんが、Amazonでは紙の本と同様に、デジタルコンテンツとしての電子書籍も売られており、Kindleと呼ばれる電子リーダーアプリや電子書籍専用端末で読むことができます。

楽天にもKoboと呼ばれる同様のサービスがありますが、紙の書籍と電子書籍の表示がわけられており、紙の書籍を探した場合に電子書籍版もあるのか探しづらい構造になっています。しかし、Amazonで検索をかけると、電子書籍は紙の書籍と同等の扱いになるだけではなく、著名人と同じ検索結果に並ぶことも可能になります。

つまり、「これは自費出版なのでしたのほうに表示をする」といった差別が一切ない状態で販売を行うことが可能です。

実際に紙の書籍で自費出版を行うと、何百万円という費用がかかる上、書店に行けば、ベストセラー本が高く積まれている一方で、個人出版の本は端の方に小さく置かれていることも珍しくありません。そういった不都合な点が、Amazonにおける電子書籍出版では一切ないという点が、これほどまでに盛り上がっている理由の1つです。
  

Amazonで電子書籍を出版するための4ステップ

ここまで読んで、Amazonでの電子書籍出版に興味を持った方は多いのではないでしょうか。読み進めていけば、実際に想像する以上に簡単なのがご理解いただけるはずです。

ここでは、初心者の方向けに、ステップを簡略化して、コンテンツの作成から出版に至るまでの概要をお伝えしていきます。
  

1. コンテンツを作成する

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まず、本のテーマを決めて、コンテンツ(つまり文章)を作成する必要があります。コンテンツ作成は、Wordやテキストエディタなど、使い慣れたテキストエディタで構いません。

書くのに集中したい場合は、以下のエディタの中から選んでダウンロードしてもいいでしょう。

参考:
見逃せない!シンプルなのに高機能◆マークダウン記法での編集に便利なエディタ6選|ferret

コンテンツを書き終えたら、Markdown(マークダウン)形式で太字やリンクタグなどを指定します。Markdown記法とは、テキストエディタなどで簡単い太字やリンクなどを指定するための記法のことで、ルールさえ覚えれば誰でも使うことができます。

今回は、この後に紹介するソフトのMarkdownに合わせていきます。見出しの指定などが少し特殊ですが、初めてKindleで出版する場合は「見出し」「段落」「字下げ」「リンクの4つについて確認しておけばよいでしょう。

参考:
でんでんマークダウン
  

2. コンテンツデータをEPUB形式に変換する

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コンテンツが書き終わったら、「でんでんコンバーター」というフリーソフトで電子書籍形式である「EPUB」形式に変換していきます。でんでんコンバーターというサイトでは、KindleでもiPadでもパソコンでも簡単に読める「EPUB 3」という形式に簡単に変換することができます。

必要項目を入力し、本文が書かれたテキストファイルをでんでんコンバーターで変換すれば完了です。

この後、表紙などを付けるので、電子書籍用の新規フォルダを作り、変換したファイルはいったんそのフォルダの中に入れていきます。
  

3. 本の表紙にあたる画像を作成する

次に、本の表紙を作成していきます。自分で作成をするのもいいですし、最近ではクラウドソーシングで1コインから仕事を依頼することもできます。PowerPointやIllustratorなど、使いやすいソフトを選んで表紙画像を作成しましょう。

注意点は、表紙で扱うことができるデータ形式はJPGまたはTIFで、推奨縦横比は1:1.6、またデータのサイズは50MB未満だという点です。画像を美しく鮮明に表示するには、1600 x 2560ピクセルで作成するのが望ましいようです。

※ 推奨形式は2017年11月現在のものです。最新の情報はAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングをご確認ください
  

4. Amazon KDPに出版手続きをする

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最後に出版手続き審査というフローについてです。EPUBと電子書籍の表紙画像(+本の中に挿入する画像もあれば用意)を準備して、最終的にAmazonへ出版申請という流れとなります。

am1.png

まず、出版前にKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)に個人情報の登録を行います。

Amazonのアカウントを持っている場合は、既存のアカウントでログインすることができますが、ログイン後に追加で情報入力をうながされるので、指示にしたがって登録を済ませます。

am2.png

続いて、本のコンテンツをアップロードします。ブログで画像をアップロードするように、作成した画像とEPUB形式のコンテンツをアップロードします。

本の出版権の箇所に「これはパブリックドメインの作品ではなく、私は必要な出版権を保有しています」という欄があるので、チェックするのを忘れないようにしましょう。

アップロードが完了したら、価格ロイヤリティを決定します。

ロイヤリティは「70%のロイヤリティをもらう」「30%のロイヤリティをもらう」のどちらかを選択します。70%のほうがお得に見えますが、「ほかのサイトでは販売してはいけない(90日間)」「価格は2.99ドル〜9.99ドルの範囲内」という制約があります。

最後に、「保存して出版」をクリックすることで出版審査が行われます。審査が通過すれば、48時間以内に自動的に出版されます。
  

まとめ

働き方改革や副業解禁が叫ばれる中、会社員の多くは不安でいっぱいかもしれません。しかし、そうした中で、Amazonでの電子書籍出版は自分のノウハウを簡単に本にすることができるだけではなく、本の印税にあたるロイヤリティも高いので、オススメの選択肢だと言えます。

仮に、やってみて困ったことがあった場合、実際にAmazonに問い合わせを行えば親切に対応してくれます。

これを機に、「自分が書いた本」を出版してみてはいかがでしょうか。
  

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