資料作成やメモ、文章作成などに便利なソフトの1つに、Microsoft Officeより配布されている「OneNote」があります。しかし、いざOneNoteを使用しようと公式ホームページをみると「OneNote for Windows10」と「OneNote2016」の2つが配布されていることがわかります。

今回は、Windows10が搭載されている端末にプリインストールされている「OneNote for Windows10」と、WindowsはもちろんMacやスマートフォンなどでも利用できる「OneNote2016」の違いについてご紹介します。

それぞれのソフトにのみ搭載されている機能がありますので、特にWindowsユーザーの方はどちらのソフトを使用するのか選択する際の参考にすることをオススメします。また、OneNote2016をインストールした場合に最低限最初に行っておきたい設定5つも併せてご説明します。

OneNote2016を使用する方は、今一度設定の確認を行ってみてはいかがでしょうか。
  

OneNoteとは

OneNote for Windows10(以下「OneNote」と表記)とは、Windows10が搭載されている端末にプリインストールされている、Windows10のみで利用可能なアプリです。2015年8月から現在まで(2017年11月)毎月更新が行われ、その度に最新の機能やセキュリティ、アクセシビリティなどが改善されています。

最近更新された機能や過去の更新の記録一覧は、以下のページから確認することができます。

Windows10のOneNoteの新機能|Office サポート

インストールする際は、以下のOneNoteホームページの「使用可能なその他のプラットフォーム」より「Windowsストア」から可能です。
OneNote のダウンロード|OneNote
  

OneNoteのみで利用可能な機能一覧

シンプルなインターフェイスのため、次にご紹介するOneNote2016に比べると搭載されている機能数は多くありません。しかし、OneNoteでのみ使用可能な機能もありますので、主な14機能をご紹介します。

● OneNoteでのみ使用可能な主な14機能

・全てのメモが最終更新の日時によって並べ替えられる
・ページを開かずにノートのプレビューができる
・イマーシブリーダーを用いて文字を読みやすくできる
 ※イマーシブリーダーは、ドキュメントを全画面表示して読み上げを行う機能のこと
・リサーチツールを使用して、関連する引用文や引用文献、画像を検索する
 ※リサーチツールは、Wordにも搭載されているコンテンツ検索機能のこと
 ※Bingを通じて検索を行い、コンテンツを取り入れることが可能
・描画を図形に自動で変換する
・共有ノートブックで一緒に作業するユーザーを確認し、該当ページに直接移動する
・ノートブック全体ではなく1つのページを共有する
・手書き入力の内容を表示したり非表示にしたりする
・インク数式アシスタントで数式をグラフにする、数式を解く
・鉛筆インクを使って描画やスケッチを行う
 ※無料のWindows 10 Anniversary Updateが必要
・虹、銀河、金などのインク色の利用
・デバイスのカメラを使用して、ドキュメントなどをOneNoteにキャプチャする
・ページリストとリボンを非表示にして図面を大きく表示する
・TellMe機能で文字入力で作業を実行できる
 ※TellMe機能は検索とコマンド実行を連続して行える、ヘルプに類似した機能のこと

  

OneNote2016とは

Onenote2016は、Windowsが提供しているオフィスソフトの1つです。 WordやExcelといったMicrosoft Officeと同様に、2013年に初めて発表されて以来3年おきに更新されています。

Windows版、Mac版、Android版、iOS版、Webブラウザ版があり、WindowsではWindows10、Windows8、および Windows7で実行できます。かつては単体で販売されていなかったため、オフィスソフトをまとめて購入する必要がありましたが、現在ではOnenote 2016を無料で入手できるようになりました。

インストールする際は、以下のOneNoteホームページの「使用可能なその他のプラットフォーム」より「Windows Phone」「Mac」「iPad」「iPhone」「Android」「Web」から可能です。

OneNote のダウンロード|OneNote
  

OneNote2016のみで利用可能な機能一覧

OneNote2016でのみ利用できる機能のうち、主な7つをご紹介します。

● OneNote2016でのみ利用できる7つの機能

・ExcelスプレッドシートとVisio図面を含む、一部のオフィススイート製品を統合
 ※ExcelスプレッドシートやVisio図面等をもとの形式のまま埋め込むことが可能
・手書きの文字ををテキストに変換する
・録音した音声の再生中に書いた内容を強調表示する
・数式エディターを使用してメモに複雑な数式を追加する
・カスタムタグを使用してメモを分類する
・テンプレートをページに適用して、決まったレイアウトを作る
・クラウドではなくローカルハードドライブにノートブックを保存する
 ※保存先をクラウドにするかローカルハードドライブにするかで選択可能

  

OneNote2016をインストールしたら真っ先に設定すべき項目5選

1. 保存先の変更

OneNote2016インストール後の初期設定では、ローカルPC上のユーザーのドキュメントフォルダ(C:¥Users¥USERNAME¥Documents¥OneNote ノートブック)にノートブックファイルが保存される設定となっています。

常にデフォルト以外の場所に保存したい場合は、あらかじめ設定しておくことでファイル保存時にその都度保存先を指定する手間を省くことができます。
  

Step1.

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まず、画面上部メニューから「ファイル」を選択します。
  

Step2.

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続いて、画面左側にメニューが表示されますので「オプション」をクリックしてください。
  

Step3.

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オプションウィンドウが表示されますので、左側の「保存とバックアップ」を選択します。ウィンドウ上部の「保存」の項目から、「既定のノートブックの場所」を選択し、続けて「変更」をクリックしてください。
  

Step4.

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保存先のフォルダを選択します。フォルダを選択後、「選択」をクリックすることで設定が完了します。
  

2. バックアップの設定

OneNote2016では、バックグラウンドで自動的にバックアップが作成されています。あらかじめ設定を行うことでバックアップの周期や保存するバックアップのバージョン数を決めることができますので、万が一、作成中のファイルを誤って削除してしまった場合などでも復元できる可能性が高まります。

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「1. 保存先の変更」のStep1~Step3と同様の手順でオプションウィンドウを開き「保存とバックアップ」を選択します。

「次の間隔でノートブックのバックアップを作成する」項目の横にある下向きの三角ボタンをクリック。そこからバックアップを取る期間の間隔を設定することができます(上画像赤枠部分)。

また、「保持するバックアップの数」の数値を変更すると、バックアップ数を指定することも可能です(上画像青枠部分)。

「変更されたファイルを今すぐバックアップ」や「全てのノートブックを今すぐバックアップ」をクリックすると、その場で手動バックアップを行うことができます(上画像オレンジ枠部分)。
  

3. 既定のフォントの変更

OneNote2016の初期設定では、ノートの書式は11ポイントの「Calibri」フォントとなっています。フォントやサイズ、カラーなどがあらかじめ指定されている資料を作成する場合などには、設定しておくと便利です。なお、設定前まで作成した資料には自動適用されません。

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「1.保存先の変更」のstep1〜step3と同様の手順でオプションウィンドウを開き「基本設定」をクリックします。ここで「既定のフォント」という項目が表示されていますので、テキストフォントやサイズ、色などの設定を行うことが可能です。
  

4. ユーザー名の設定

普段自分が使用しているPC上でOneNote2016を使用して自社資料などを作成する際に、自分のマイクロソフトアカウントの名前では不都合が生じてしまうケースがあります。この場合は、あらかじめユーザー名の設定から変更を行っておくことをオススメします。

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「1.保存先の変更」のStep1~Step3と同様の手順でオプションウィンドウを開き「基本設定」をクリックします。ここで「Microsoft Officeのユーザー設定」の項目から、ユーザー名と頭文字を設定することができます。
  

5. オートコレクトの設定

OneNoteでは、WordやExcelなどと同様にオートコレクト機能が自動で働きます。

オートコレクト機能とは、文章入力でよくある間違いを自動で修正する機能です。

例えば、文頭の「THe」や「the」をTheに修正する、曜日の先頭文字を大文字にするなどが行われます。ただし、ハイパーリンク内のテキストが修正されることはありません。デフォルトのまま使用しても構いませんが、制御して使用したい場合には以下の手順で設定が可能です。
  

Step1.

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「1. 保存先の変更」のStep1~Step3と同様の手順でオプションウィンドウを開き「文章校正」を選択します。「文章校正」の画面が表示されたら「オートコレクトのオプション」をクリックしてください。
  

Step2.

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表示されたポップアップウィンドウから、オートコレクト機能の設定を行うことができます。
  

まとめ

「OneNote for Windows10」「OneNote2016」はいずれも、文章を中心とした資料を作成する際に非常に便利なソフトです。

Windows10が搭載されているPCを使用している方以外であれば迷わず「OneNote2016」をオススメしますが、Windows10が搭載されているPCを使用している方にとってはどちらを利用するか迷ってしまいます。

今回ご紹介した違いを参考に、どちらが自分の作業環境に適しているのかを見極めて使用してはいかがでしょうか。