タスク自動化ツールとしてはZapier・IFTTTなどが有名です。こうしたツールを使うと、プログラミングの知識がない人でも簡単にアプリ同士を連携させてフローを自動化できます。ルーチン業務を効率化できることから人気が高まっています。

Microsoftのタスク自動化ツール、Microsoft fLowは基本的には無料で利用できます。また、Office365とDynamics 365の指定プラン(Business・Enterprise・Educationプランなど)利用者なら、無料版より機能が多い専用のプランを利用できます。

今回は、Microsoft公式のタスク自動化ツール「Microsoft Flow」の使い方をご紹介します。 

目次

  1. Microsoft Flowとは
    1. プラン
  2. 登録方法
  3. Microsoft Flowの使い方
    1. フローの作成
    2. エラー確認・修正
  4. オススメの組み合わせ
  5. Microsoft FlowからPower Automateへ
  6. Microsoft Flowの強み

Microsoft Flowとは

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https://flow.microsoft.com/ja-jp/

Microsoft Flowは、2016年11月にリリースされたMicrosoft公式のタスク自動化ツールです。アプリ同士を連携させ、選択肢を選ぶだけで誰でも簡単に自動化するフローを作成できます。人気のフローはあらかじめテンプレートとして用意されているため、使い勝手もよくとても便利です。

● Microsoft Flowの特徴

・Office 365などMicrosoft製品を含む主要なアプリを組み合わせ、フローを作成可能
・コードを記載する必要はなく、選択肢を選ぶだけでフロー作成が完了
・Microsoft製品以外にも、GmailやGoogle Spreadsheetなどの主要なWebサービスや
 Twitter・FacebookなどのSNSを含む150種類以上のアプリ・ツール・サービスが対象
・基本は無料で、必要量に応じて選択できる豊富なプラン
・Office365とDynamics 365の指定プラン(Business・Enterprise・Educationプランなど)
 利用者専用プラン
・日本語対応

特徴として、177種類ものサービスやアプリと接続することができることや、Office 365などMicrosoft製品を含むお気に入りのアプリやサービスを自由に連携させ、ファイル同期・データ収集・通知設定などを自動化するワークフローを作成できます。英語版のみのZapier・IFTTTに対して、日本語に対応していると言ったことなども挙げられます。

  

プラン

基本的に無料で利用できますが、有料プランでは月ごとの実行数が増え、利用できる機能も増えます。

有料プランには90日間の試用期間が設定されていて、Office365とDynamics 365の指定プラン(Business・Enterprise・Educationプランなど)利用者が使える、専用プランも用意されています。

Free for Office 365 and Flow for Dynamics 365 プラン1 プラン2
月額料金 / ユーザー 無料 無料(特定のOffice365かDynamics365の登録が必要) 5ドル 15ドル
月ごとの実行数 750 2,000 4,500 15,000
フロー作成 無制限 無制限 無制限 無制限
チェック頻度 15分 5分 3分 1分
Premiumコネクタ
組織ポリシーの設定

登録方法

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TOPページ右上の「サインアップ無料」をクリックします。

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メールアドレスを入力し、右側の矢印アイコンをクリックします。

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「このメールを使って続行する」をクリックし、必要に応じてパスワードを設定します。

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プルダウンから日本を選択し「開始する」ボタンをクリックします。

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ダッシュボードにログインします。
  

Microsoft Flowの使い方

フローの作成

トリガー追加

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フローは、イチからオリジナルでも作成できますが、あらかじめテンプレートとして登録されている人気のトリガー・アクションの組み合わせを活用するのが便利です。

ダッシュボードをスクロールダウンし、オススメのテンプレートの位置まで移動します。ここでは例として「毎日の天気予報をメールと電話に配信する」をクリックします。

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「続行」ボタンをクリックします。

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トリガーを作成していきます。通知を送信する頻度を編集します。

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天気予報の対象となる地域の情報を入力します。

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通知を送付する天気の条件を入力します。
  

アクション追加

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トリガーによって引き起こされるアクションを入力します。ここでは通知の内容です。「Send me an email for poor weather」をクリックし、メールの送付内容を編集します。

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メールのタイトルや本文を、必要に応じて編集します。

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「Send me a mobile notification for poor weather」をクリックし、携帯電話の通知内容を編集します。

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通知のタイトルや本文を、必要に応じて編集します。

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いいえの場合も同様に確認・編集し、全て編集完了後、一番下の「フローの保存」をクリックします。

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保存できたら、画面上部の「今すぐ実行」をクリックしてテストを行います。

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「フローの実行」をクリックします。

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「完了」ボタンをクリックします。

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フローが成功した場合に届くメールの一例です。

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モバイルで通知を受け取るには、Microsoft Flowアプリをダウンロード・インストールし、登録したアカウントと同じアドレスでログインした後、携帯電話の通知を有効にします。

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フローが成功した場合に、携帯電話に届く通知の一例です。
  

エラー確認・修正

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「フロー実行アクティビティーの表示」をクリックすると、実行結果の詳細を確認できます。

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エラーが起こった場合は「Failed」となった結果をクリックして、エラーの原因を確認します。

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フロー詳細画面の実行履歴からも、同様に個別のアクティビティを選択できます。

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エラーが起こった箇所にはアラートマークが表示されているので、クリックして詳細を確認します。

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この場合は、郵便番号形式で入力した地域情報の天気予報情報が見付からないという結果でしたので、地域情報を修正し、再度同じ手順でフローを実行・結果確認・編集を繰り返します。
  

オススメの組み合わせ

下記は、人気フローの一例です。ご参照ください。

・Office 365のメール添付ファイルをOneDrive for Businessに自動で保存
・上司からメールを受信したらプッシュ通知を受け取る(Office 365が必要)
・TwitterのメンションをGoogleスプレッドシートに自動転記
・Twittreでポジティブあるいはネガティブな投稿があった場合に通知
・Feedの内容が承認された場合にBufferに追加
・Instagramの特定のハッシュタグの使用時、画像をFacebookに投稿

  

Microsoft FlowからPower Automateへ

2020年にMicrosoft Flowは反復する作業の自動化を助けるRPA機能である「UI flows」を追加したうえで『Power Automate』という形でリブランド化しています。
基本的な使い方などに大きな変化はありませんので、より便利になったPower Automateを利用して行きましょう。

https://flow.microsoft.com/ja-jp/

Microsoft Flowの強み

Microsoft Flowは、Microsoft公式のタスク自動化ツールです。世界中のユーザーが作成したフローの組み合わせが、誰でも使えるテンプレートとして登録されており、自分で1から作成するよりも簡単にフローを登録できます。

懸念する点として、Zapier・IFTTTと比較すると対応サービスの数は少ないです。これまでOracle Database・Db2に対応しているのはMicrosoft Flowのみでしたが、2020年9月時点ではZapierも対応し始めました。ですが、Microsoft Flowは一番早くの2017年頃から、唯一Oracle Database・Db2に対応していたこともあり、データベース関連サービスとの連携には強みがあります。

  

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