共感されるアカウントになるために意識したい5つのこと

菅本氏は、SNSで共感を生むには以下の5つを意識すべきだと話します。

1.どんな人に共感してもらいたいかを明確にする

菅本氏の場合は、モテたい、ぶりっ子がしたいという人に共感してもらえるように発信しています。SNSで投稿するときは、まずどのようなユーザーに共感してもらいたいかターゲットを絞るのが大切です。

2.言いたいけど言えないことを発信する

自分が言いたいけれど言えないことを発信しているアカウントは共感を生みます。誰かのの代弁者になれるような投稿をしましょう。

3.人に広めたくなるような有益な情報を発信する

「私の場合はモテたいと思っている人たちに対して発信をしたら、その人たちが拡散してくれました。さらにその拡散してくれた人たちのフォロワーもモテたいと思っている人たちなので、また拡散します。そうやって投稿はどんどん拡散されていきました。」(菅本氏)

価値観の近いフォロワーに対して有益な情報を発信できれば、そのフォロワーのフォロワーにも共感され、さらに拡散されるようになります。

4.ストーリー性がある

企業アカウントは無機質な投稿ばかりしてしまいがちです。しかし、中の人を感じられるような投稿をすると、情報は拡散されやすくなると菅本氏は語っています。

「企業アカウントに言えると思うのですが、“人”を感じられるアカウントは愛着が湧きます。私の場合は失敗エピソードなどもあえて投稿するようにしています。」(菅本氏)

5.フォロワーのために発信するのではなく、フォロワーの立場になって考える

菅本氏のファン層である10代〜20代は、生まれた頃からデジタルが身近な存在であり、SNSも幼い頃から利用しています。

その「スマホネイティブ世代」の人々は、情報に対する高い見極め力を持っていると菅本氏は話します。

「今の10代、20代の子達は、情報を取捨選択する力が息をするのと同じような感覚の子が多いです。なのでこちら側から『“いいね”してください!』というような一方的な発信をしても、面白くないと言われてしまいます。なので相手のために発信するのではなく、相手の立場になって考えるのが大事だと思います。」(菅本氏)

「これは良い商品です」という一方的な情報を届けるのではなく、常にユーザー目線に立ち「自分だったらどのような投稿をRTするか」を考えながら投稿する必要があるのです。

複数のSNSを使い分ける

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Twitterやインスタグラム、FacebookにYouTubeなど、SNSといっても様々な種類があります。1つのSNSだけではなく、複数のSNSを運用している企業も多いでしょう。

菅本氏は、それぞれのSNSの特徴を知り、それぞれに合った投稿をすることが重要だと話します。

「私も複数のSNSをやっていますが、1番やってはいけないと思っているのが“とりあえず発信”です。インスタグラムで投稿したものをそのままTwitterでもシェアしたりするのはもったいないと思います。Twitterのフォロワーから手抜きしてると捉えられてしまいますし、同じ投稿をシェアするだけなら見る意味がないのです。」(菅本氏)

菅本氏はTwitterを拡散型SNS、インスタグラムとYouTubeを掘り下げ型SNSと位置づけ、それぞれの投稿に変化をつけています。

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例えば、YouTubeにハロウィンメイクの動画を投稿した際、インスタグラムではメイクに使用したコスメすべてにハッシュタグをつけて投稿し、ハッシュタグ経由の流入を狙ってYouTubeに誘導します。Twitterでは一目で拡散されやすいように、メイク方法を簡単にまとめた画像を付けて投稿し、YouTubeへ誘導します。

このように、それぞれのSNSに合わせて別々の投稿をすると、情報は拡散されやすくなるのです。