渾身のランディングページや記事コンテンツを制作したは良いが、下部まで読んで貰うにはどうしたら良いのか......。

Web担当者であればこういった課題を感じている方もいるのではないでしょうか。

そのランディングページや記事コンテンツにマンガを加えるとどうなるか。

前回の記事でも触れましたが、日本人はマンガを幼いころから娯楽として接していることから「マンガであれば読んでみよう」という心理が働き、読むハードルが下がる傾向にあります。更にマンガは1コマ目から最後のコマまで1つのストーリーになっています。

今回は、マンガが読者に与える印象を「描き文字」という視点から掘り下げます。また、一般的なランディングページとマンガを比較した際、“どこまで読まれ方に違いが生じるのか”をヒートマップ解析ツールを用いて検証してみました。

▼前回の記事はこちら▼
マンガがSEO対策になる!?良質なマンガコンテンツを作る3つのポイント|ferret [フェレット]

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ユーザーに強い印象を与えるマンガのストーリーテリング

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イメージ(作成:株式会社シンフィールド)

ストーリーテリングの活用はビジネスシーンで良く見られるようになりましたが、事実をただ単純に伝えるのではなく“物語”として伝えることによって興味関心を惹きユーザーに強い印象を与えることができます。

また、読者が惹き込まれるストーリーを作るためには神話の法則を応用すると良いと考えます。

神話の法則は神話学者ジョセフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』の神話研究を元に、著者クリストファー・ボグラーが神話の構造を脚本に応用し体系化させた内容であり、映画『スター・ウォーズ』からマンガ『ドラゴンボール』まで様々な名作ストーリーに用いられていると言われている法則です。

マンガならではの「描き文字」による印象の変化

一貫したストーリーだけでなく、マンガには「描き文字」という要素があります。

この描き文字は、マンガの没入感を高めるために非常重要な要素となります。

描き文字が適切でないと全くシーンの印象・意味まで変わってしまうといっても過言ではないでしょう。

次に、描き文字による印象や意味の変化を表す例をマンガのコマを用いて解説します。

描き文字の内容が変われば登場人物の意図が変わる

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例えば、上記の「描き文字」が無いコマをご覧ください。男性が何かを思っている様子に見えます。

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そこに『はっ』という描き文字に変えてみます。変化に気付きましたか?

男性は、何か異変に気付いたように見えます。

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次に「ジーッ」という描き文字を加えてみました。今度は、男性が何かを凝視しているように見えます。

このように描き文字1つで意味合いが大きく異なることがわかりました。次に、描き文字による印象の変化について解説していきます。

描き文字の大きさで気持ち・感情の大きさが変わる

描き文字は、同じ文言であっても大きさによって印象が大きく変わります。

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「グゥ〜」という文字を小さく表現すると、登場人物は「少し小腹が減った」程度の様子に見えます。

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つぎに、同様の文言を大きめにコマに挿入したところ、登場人物は「倒れそうなぐらいお腹が減っている」様子に見えます。

このように描き文字をテクニカルに使うことによってユーザーに与える印象を操作することができ、より没入感を深めることができます。

マンガをヒートマップ解析してみた

では、ストーリー性やコマの表現など、各種テクニックを用いてマンガを導入することでWebコンテンツは上部から下部まで読まれるのか。

株式会社ユーザーローカル様が提供しているヒートマップ解析ツール「User Heat」を用いて検証しました。

参考:
User Heat

一般的なランディングページのヒートマップ

まず一般的なランディングページや記事コンテンツヒートマップはこのようになります。

熟読度が高い 赤⇔オレンジ⇔黄色⇔緑⇔青 熟読度が低い

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コンテンツの上部が赤いため良く読まれており、下部に行くにつれてユーザーの興味が薄れ離脱し下部まで読まれていないことが分かります。

マンガコンテンツのヒートマップ

では、一般的なランディングページと比べて、マンガはどのように読まれるのか検証しました。

マンガが読まれていなければ下部に進むにつれて青一色になるはずです。

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赤丸で囲っている部分が熟読度が比較的高いエリアになり、特に一番下の赤で囲っている部分が他の部分よりも赤くなっているため下部まで読まれていることがわかります。

このコンテンツがたまたま読まれていただけでは?と思った方もいると思いますので他のコンテンツでも検証しました。

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同様に上部から下部までに緑や黄色になっており、特にコマ内の情報量が多い部分は黄色くなっていることが分かります。

マンガで伝えたいことを伝えた上で本題のコンテンツへの導線を引くことでより効果的な訴求が行えると考えられます。

テキスト主体のランディングページを作成しているものの、下部のCTAまで到達せずCV数が伸びないと悩んでいるというWeb担当者であれば、マンガを用いるのも1つの手段といえるのではないでしょうか。

まとめ

マンガは、一貫したストーリー性や、描き文字による印象付けなど様々な要素によって、読者の関心を惹き付けることができます。

ヒートマップ解析ツールを利用し比較してわかるように、テキストベースのランディングページと比べ、最後まで“読まれやすい”ことは明白です。

もし、ランディングページや記事コンテンツを用いたCV獲得に課題を感じているのであればマンガを活用してみましょう。