名刺交換をしても、もらった名刺を整理をしなければ、名刺は溜まっていく一方です。名刺を会社でファイル管理している場合、デスクで広げて確認する分にはいいのですが、出張先で連絡先がわからなくなった時には、会社に電話をして名刺を確認してもらう必要があるでしょう。

しかし近年、無料・有料のクラウド系名刺管理ツールが数多く開発され支持を得ています。名刺をデジタル化することで、いつでも必要な時に確認できるようになり大変便利です。

その便利さから、クラウド系名刺管理ツールはレッドオーシャン。多くのメーカーがさまざまなタイプの名刺管理ツールを提供しています。この記事では、クラウド管理するメリットデメリットに触れてつつ、おすすめしたい名刺管理ツール11選を紹介します。

※記事で紹介しているサービス内容や料金等は、記事執筆時点のものです。最新情報は各サービスサイトでご確認ください。

クラウド名刺管理ツールのメリット・デメリット

クラウド名刺管理ツールとは、名刺に印刷された会社名や名前、連絡先などのさまざまな情報をスキャン機能で読み取り、データ化してクラウド上で管理するツールです。

メリットは、名刺をそのまま持ち歩くよりも荷物にならず、他の社員との情報共有も可能な点です。情報を整理しやすく取り出しやすいことも大きな魅力といえるでしょう。

デメリットは、名刺管理ツールによってはすべての情報を正しく処理できないことです。また個人情報の流出が懸念されるので、無料ツールだからといって何でも手を出しては危険です。信頼できるメーカーのものをなるべく選ぶようにすると安心でしょう。

クラウド名刺管理ツール11選

1.Sansan

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Sansan

導入企業約7,000社にのぼり、大手金融機関までもが導入しているSansan。使い方は至ってシンプルです。「名刺をスキャン」するだけで、データがSansanに送信されデータをもとに翌営業日中に素早くデータ化します。高度なAI技術を活用しているため、ほぼ100%の精度とのことです。

名刺情報を社内で共有することで、自分とはまだ接点のないクライアント先の人物と、社内で繋がっている人がいるか否か確認できます。また名刺の人物とおこなったメールのやり取りも、クラウド上で紐づけることが可能です。

利用料金:月額50,000円~(年単位の契約)※初期費用としてライセンス費用12か月分と、Sansanスキャナ代(10,000円/台)が必要です(価格は2018年9月時点)

2.Eight

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Eight

名刺を撮ると、手入力とAIの力でスピーディで正確にデータ化してくれます。名刺をもらった相手が昇進や転職のために名刺を変更した場合には「通知」が送られてくるため、きめ細やかなサービスが行えます。

また検索方法も様々。ラベルによるグループ分け機能などもあります。さらにオンライン名刺として活用できるため、自分のプロフィールをWeb上に公開可能。ポートフォリオのような使い方もできます。

利用料金:月額無料 Eightプレミアム 月額480円または年額4,800円)

3.連絡とれるくん

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連絡とれるくん

連絡とれるくんは、名刺管理ツールとしてだけではなく、トータルで連絡先をクラウド管理します。

例えば、内線番号が書かれた紙の情報、名刺、社内で利用しているSNSツールなど、すべての情報を一括で管理可能です。Sansanやマイクロソフトをはじめ、さまざまなアプリケーションとの連携が取れるので使い方が広がります。

またオプションサービスを利用することで、社員の居場所を把握したり、パソコン上に登録されている顧客から固定電話へ連絡が入った場合、連絡先情報をパソコンにポップアップして表示することも可能です。

利用料金:月額300円(電話帳を利用したい1ユーザー)※初期費用:テナント開設費として50,000円

4.CAMCARD BUSINESS

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CAMCARD BUSINESS

CAMCARD BUSINESSにはOCR(文字認識)機能が組み込まれているため、名刺をスマホで撮影するのみで即データ化が可能です。顧客情報を社員同士で共有し、どこにいても人脈データにアクセスできます。

また名刺の情報に商談情報やタスクを紐付けることが可能。名刺を社内で共有すれば、商談の状況などを他の社員が把握できます。さらに外部サービスとの連携や、メールマガジン配信機能なども装備。顧客情報からダイレクトに売り上げに繋がる手段を広げるツールです。

利用料金:スタンダードプラン月額1,400円(ID単位)

5.SmartVisca

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SmartVisca(スマートビスカ)

Salesforce一体型名刺管理サービス「SmartVisca」。 名刺情報を正確にデジタル化し、Salesforce上で名刺管理します。

担当者ごとの名刺交換実績や、取引先との親密度などをレポートで確認可能です。なかなか数字でしか判断しにくい営業活動の可視化ができます。また名刺グループにタグをつけることで管理しやすくします。

利用料金:プラン960 年間利用金額9,6000円(組織単位)
※年間取り込み可能枚数960枚

6.スカイデスク

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SkyDesk(スカイデスク)

スマートフォンや複合機、スキャナーなどで名刺登録が可能です。タグ付けができるため、検索の際、探しやすく便利です。名刺情報は共有され、営業活動に役立たせることができます。たとえば、営業コンタクト履歴や提案の状況なども確認できます。営業日報的にも活用でき、その上、営業案件の見込み数値を自動集計。受注見込み管理も可能としています。

さらに、見込み客の属性ごとに違う内容のメールマガジンを配信するなど、マーケティング要素を配慮したアプローチもできるツールとなっています。

利用料金:3,780円(6カ月)~※登録者数500名

7.WANTEDLY PEOPLE

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WANTEDLY PEOPLE

求人情報メディア「WANTEDLY」から生まれた、名刺管理ツールです。人工知能が名刺をリアルタイムで解析してくれるので、すぐにデータ化されます。同時に10枚の名刺を1回の撮影で認識可能。データ化された情報は、連絡帳に追加されるのでとても便利です。また社員同士でLINEやSMSを使い、データを共有することもできます。

人工知能が搭載されているため、名刺をもらった相手の関連する情報を、人工知能が見つけ出してくれ、話題が生まれやすくなります。もちろんPCからの利用できるため、どこにいても情報が管理しやすく、しかも無料で利用できます。個人利用者や個人事業主などにも便利です。

利用料金:無料

8.Evernote Scannable

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Evernote Scannable

Evernoteの文書用スキャンアプリです。紙を素早くスキャンしデジタル化させ、Evernoteなどのクラウド系アプリで保存できます。またLinkedInとの連携しているので、名刺データを相手にアカウントに紐づけ可能です。

Evernoteは他のアプリと連携できます。こちらの機能ではシンプル過ぎると感じる方は、次に紹介するCardful(枚数により有料)を利用すると機能性は上がります。

利用料金:無料(iPad・iPhoneに対応)

9.Cardful

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Cardful

Evernoteと連携できるCardfulは、オムロン製名刺用文字認識機能(OCR)を搭載しているので、名刺の情報を正確にデータ化します。すでにEvernoteに登録している場合も、こちらに取り込めます。

検索機能もしっかりしており、名前や会社名はもちろん、メモなどからも検索可能です。メモ機能はFacebookやアイフォンのカレンダーとも連携しているので、イベントで会った人と、名刺を関連づけしやすくなっています。名刺データから地図アプリを開けるので、道に迷うこともそう多くはなくなるはずです。

こちらはEvernote Scannable と違い有料なので、無料で名刺管理したい方は、Evernote Scannable で、有料でも機能が豊富な方がいい方は、こちらを選ぶといいでしょう。

利用料金:初回30+毎月10枚まで利用可能(アップグレード1,400円をすれば無制限)

10.名刺バンク

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名刺バンク

携帯電話をはじめ、スマートフォン・タブレットなど多様なデバイスに対応したクラウド型の名刺管理アプリケーションです。

データ化した名刺情報はネットワークを介し、いつでもどこでも情報を引き出せ、登録、更新可能。会社内で共有することにより、営業活動の向上も図れます。

また登録した名刺データは、CSV、vCard形式で出力できます。顧客リストの作成もスムーズです。

利用料金:無償トライアル期間あり(アカウント発行日翌日より14日間)

11.名刺de商売繁盛

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名刺de商売繁盛

スマートフォンやタブレットで名刺情報を確認できます。会社名や電話番号など、基本的な情報で検索はもちろん、共通タグなどから検索も可能です。

さらに名刺から地図や会社ホームページなどの情報表示も可能です。また相手の趣味などをメモできる機能「タイムラインメモ機能」の他、商談内容を名刺に紐づけて登録もできます。

会議の参加者を紐づけし、議事録として共有することもできるなど、機能が豊富です。オプションで外部連携をはじめアンケート機能やメール配信などが利用できます。

利用料金:30,000円(ユニット課金)

名刺は個人の物ではなく、会社の営業ツール

クラウド名刺管理ツールがあれば、1枚の名刺は会社全体の大切な情報源となります。

持ち運びがしやすいという理由で、クラウド名刺管理ツールにするのではなく、さまざまなメリットを考慮した上で、選んでみると良いのではないでしょうか。