初めてWebサイトを立ち上げる際に迷ってしまうのがレンタルサーバー選びではないでしょうか。現在、国内のレンタルサーバー業者は100を超えており、契約可能なプランは数百にも登ります。

この記事では、WordPressでサイト運営を考えている方へ向けてレンタルサーバーを徹底比較していきます。初めてのレンタルサーバー選びで比較すべきポイントについても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

レンタルサーバー選びで比較するべきポイント

まずはレンタルサーバー選びで比較するべきポイント、重要視するべきポイントについて紹介していきます。

料金はもちろん重要なポイントの一つですが、近年のレンタルサーバーは低料金化しており、あまり料金でサーバーを決めるのもよくないため、料金以外のポイントを4つ紹介します。

回線が安定している&エラーの少ないサーバーを選ぶ

まず第一の条件として、回線が安定していて、エラーの少ないサーバーを選びましょう。

回線やエラー頻度についてどのレンタルサーバーも自信を持っているように書いているのですが、会社やプランによって差があるのが事実です。

回線やエラーについてリサーチする方法としては、レンタルサーバーが公表しているエラー情報の頻度と復旧までの時間を見たり、口コミサイトやSNSでそのレンタルサーバーの評判について調べてみましょう。

実際には、同じレンタルサーバーであっても割り当てられるサーバーによって回線速度などが異なりますが、大体の雰囲気はリサーチで知ることができます。

サポートが充実している

初めてレンタルサーバーを契約した際に、多くの方がどこからで分からないことや困ってしまうタイミングがきます。

サーバーの情報を管理する管理パネルの操作方法やドメインの取得方法、WordPressの設置方法など、不明点
が出てきた際に直接問い合わせができればすぐに解決することができます。

メールでの問い合わせでも問題ないのですが、ベストは直接オペーレーターに問い合わせできる電話サポートのついているレンタルサーバーのプランがおすすめです。

ドメインが取得できる

お名前.comやムームードメインなど、ドメインを取得する専用のサービスやサイトがありますが、特別な理由がない限りはドメインが取得できるレンタルサーバーで契約することをおすすめします。

ドメインの管理は基本的に自動更新をしておけば済むのですが、レンタルサーバーの初期設定時にはドメイン設定をしなければいけません。

ドメインの取得できるレンタルサーバーであれば、ドメイン設定とWordPressの設定を簡単に行うことができるので初めてレンタルサーバーを契約する方にはおすすめです。

各レンタルサーバーを徹底比較

ではレンタルサーバー各社の特徴やスペックなどを徹底比較していきます。
主要レンタルサーバーの8社の個人向けおすすめプランを紹介します。

エックスサーバー(XSERVER)

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画像引用:レンタルサーバー 高速・高機能・高安定性の【エックスサーバー】

エックスサーバー(XSERVER)はとりあえず迷ったらエックスサーバーと言われるほど、定番のレンタルサーバーです。

料金は12ヶ月以上の契約であれば月額1,000円以下、全てのプランで電話サポートが利用でき、ドメインもサーバーパネルから簡単に取得できます。

障害・メンテナンス情報を見ると、非常に多くの障害が発生しているので一見回線は弱く見えてしまうのですが、ほとんどの障害は数分から数十分程度で復旧しており、ページが表示できないほどの障害はほとんどありません。

15年間多くのユーザーに利用されているため物理サーバーの台数が多く、全体を見ると障害は頻繁に起きているように見えますが、実際には非常に安定したレンタルサーバーです。

新規契約時には、ドメイン1つ無料のキャンペーンを頻繁に行っていますので、お得なスタートを切ることができます。

参考:エックスサーバーの特長 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

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ロリポップ!(LOLIPOP!)

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画像引用:レンタルサーバーならConoHa|登録者数22万アカウント突破

ConoHaは上場企業のGMOインターネット社のホスティングサービスです。レンタルサーバーサービスの他に、VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)やWindows Serverなどのサービスも提供しています。

ConoHaの特徴は、高機能・高能性を備えたサーバー環境を備えながら、月額900円・初期費用なしという、比較的コストパフォーマンスの高い価格設定で、WordPressを運営できる点です。

ConoHaのレンタルサーバーは、2013年にスタートしました2013年からのスタートということで、特に古い3社(さくら・ロリポップ・エックスサーバー)と比較すると後発のサービスになりますが、その分他社に対しての強みとして、高い機能性と安価な価格を打ち出しています。

参考:レンタルサーバーならConoHa|登録者数22万アカウント突破

画像引用:LOLIPOP!レンタルサーバー

コスパの良さで200万を超えるサイトで利用されているレンタルサーバーがロリポップ!(LOLIPOP!)です。

エックスサーバーの約半額ほどの料金で利用でき、長らく続いている「とりあえずエックスサーバー」という風潮を止める勢いでユーザー数が増えています。

サイトへの同時アクセスが集中した際には、同時アクセス数拡張機能で503エラー(アクセス集中によるサーバーエラー)を回避する独自機能を搭載していますので、瞬間的なアクセス増加も余分な費用を払うことなく対応できます。

また、2020年8月より全プランをアップデート。大量アクセスでも速さと安定性を備えた「ハイスピードプラン」が値下げとなり、これまでよりも始めやすい料金体系になりました。利用に関する最新情報は公式サイトより確認してみましょう。

参考:ロリポップ!爆速宣言
ハイスピードプラン

mixHost

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画像引用:レンタルサーバーならmixhost | 表示速度満足度No.1

クラウドサーバーの定番がmixHostです。
2019年12月12日に大幅なリニューアルを行い、さらに高速通信が可能になったとのことです。

サーバーの安定感には絶対の自信を持っており、なんとサーバー稼働率は99.99%をSLA保証。

サーバーの稼働率が99.99%を下回った場合は、相当分の料金が返金されます。

日本マーケティングリサーチ機構が2019年7月に行ったアンケートでは、「アクセス処理速度」「表示スピード」「アフィリエイター&ブロガー満足度」の3つの項目で1位を獲得しており、個人はもちろんのこと、企業サイトのサーバーとしても多く選ばれているクラウドサーバーです。

参考:サービスの特徴 | mixhost (ミックスホスト)

さくらレンタルサーバー

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画像引用:さくらのレンタルサーバ | 高速・安定WordPressなら!無料2週間お試し

格安レンタルサーバー として人気を馳せたのがさくらのレンタルサーバーです。

人気のスタンダードプランは月額524円で利用でき、同じ料金帯のレンタルサーバーよりも転送量が多く設定されてあるのが特徴です。

他のレンタルサーバーと比べるとマルチドメイン数が少なく設定されており、用途によっては希望の運用方法が取れない可能性もあります。

ただし、スタンダードプランで100個まで取得できますので、特殊な運用をしない限りは大きな問題にはなりません。

主要なレンタルサーバーでは珍しく決済方法として口座振替を選ぶことができますので、クレジットカードを持っていない学生でもレンタルサーバーを契約できます。

サーバーの契約プランを変更できませんので、サイトの規模が大きくなってきた場合にはさくらのレンタルサーバー内、もしくは他のレンタルサーバーへの乗り換えが必須になります。

参考:さくらのレンタルサーバ | 高速・安定WordPressなら!無料2週間お試し

KAGOYA

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画像引用:法人向けレンタルサーバー | レンタルサーバーのカゴヤ・ジャパン

エックスサーバーとたびたび比較されるのがKAGOYAのレンタルサーバーです。

KAGOYAの特徴はサーバーの安定感で、Webサーバー・メールサーバー・データベースサーバーがそれぞれ別で設置されているので、万一の障害児にも安心です。

マルチドメインが無制限となっているので、大量のサテライトサイトなどを運用していこうと考えている方にはぴったりのレンタルサーバーです。

サイトは1つしか運用しないと決めている方には、共用サーバーよりも低価格で利用でき、WordPressの設置が簡単なWordPress専用サーバーも準備されていますので、そちらがおすすめです。

サーバー契約時にいつでもドメイン1つ無料で取得できるのもスモールスタートしたいと考えているサイトオーナーにはぴったりです。

KAGOYAは法人の利用率が80%を超えており、誰もが知っているような大企業も利用している安心感があります。

参考:法人向けレンタルサーバー | レンタルサーバーのカゴヤ・ジャパン

ヘテムル

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画像引用:レンタルサーバー|超高速オールSSDのヘテムル - お試し15日間無料

ヘテムルはロリポップを運営するGMOペポパが管理するもう一つのレンタルサーバーで、スマートフォンからもサーバーパネルにログイオンできるなど面白い機能を搭載しているレンタルサーバーです。

オールSSDと128GBメモリ/Xeon20コア以上のCPU搭載をしたWebサーバーで高速通信を支えています。

ヘテムルは個人向けレンタルサーバーのため、エックスサーバーとカタログスペックは同等ながらも少し料金を抑えた設定がされていますので、コスパはいい方のレンタルサーバーに分類されます。

参考:レンタルサーバー|超高速オールSSDのヘテムル - お試し15日間無料

カラフルボックス

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画像引用:レンタルサーバー ColorfulBox(カラフルボックス)| 30日間無料お試し

カラフルボックスは、2018年8月にリリースされた非常に新しいレンタルサーバーです。

リリースされたばかりのサービスに不安を覚える方もいるかと思いますが、レンタルサーバー(共用サーバー)はユーザー数が少なければ少ないほど高速通信が可能なため、他社サーバーよりも高速で快適な通信が期待できます。

ただし、ユーザーが増えてきた際にどれくらいの通信速度が出るのかは不明なため、全くリスクがないわけではありません。

カラフルボックスは東京と大阪で地域を分けてデータのバックアップを行っており、万が一の災害などでどちらかのデータセンターが被害を受けたとしても、離れた地のデータセンターで管理されていますので、即座に復旧が可能な仕組みを構築しています。

参考:レンタルサーバー ColorfulBox(カラフルボックス)| 30日間無料お試し

お名前.com

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画像引用:ドメイン取るならお名前.com|ドメイン取得は最安値1円~

ドメイン取得サービスとして有名なお名前.comは実はレンタルサーバーも提供しています。
サーバーとしてはエックスサーバーを非常に意識していると思わせるスペックと料金設定で、カタログスペックはエックスサーバーとほとんど同様の内容になっています。

ただし、エックスサーバーと大きく異なるのが、初期費用が無料という点です。エックスサーバーは初回契約時に3,000円の初期費用が必要ですが、お名前.comでは初期費用が必要なく、サーバーの利用料も最大2ヶ月無料ですので、非常にお得にサイト運営をスタートすることが可能です。

参考:ドメイン取るならお名前.com|ドメイン取得は最安値1円~

レンタルサーバー プラン 種類 料金 特徴
エックスサーバー X10 共用サーバー 1,000円 レンタルサーバーの定番
ConoHaプラン ベーシック 共用サーバー 990円 ハイスペックな機能
ロリポップ スタンダード 共用サーバー 500円 コスパNO1のレンタルサーバー
MixHost スタンダード クラウドサーバー 980円 クラウドサーバーの定番
さくら スタンダード 共用サーバー 524円 格安レンタルサーバーの定番
KAGOYA S12 テスト 共用サーバー 880円
ヘテムル ベーシック 共用サーバー 900円 バランスの良いレンタルサーバー
カラフルボックス BOX2 クラウドサーバー 1,060円 2018年8月リリースの新サーバー
お名前.com RS 共用サーバー 980円 ドメイン管理が簡単なレンタルサーバー

※料金は12ヶ月契約の場合

レンタルサーバーを選んでWordPress(ワードプレス)でサイト運営をしよう

レンタルサーバーを選ぶ際にはサイトで書いてあるスペックや特徴などももちろん大切ですが、実際のユーザーの口コミや評判をリサーチすると失敗が少なくなります。

最初に挙げた3つのポイントを意識してレンタルサーバーを選び、WordPressでのサイト運営をスタートしましょう。

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