海外ビジネスドラマのいいところはたくさんありますが、やっぱり第一にあげられるのは、日本とは違ったビジネス習慣を知れるところではないでしょうか。また、海外のライフスタイルやビジネス習慣は、新たなビジネスのヒントにもつながるはず。

グローバルなビジネス展開が当たり前になっている今。ドラマの中で使われている生きた英語フレーズを覚えれば、仕事で使う英会話にも活かせます。早速オススメのドラマをチェックしていきましょう。

SUIT/スーツ

ヒロインとして出演するメーガン・マークルがイギリスのヘンリー王子と結婚したことで日本での知名度も一気に上がった海外ドラマ『SUIT/スーツ』。フジテレビ系の月9ドラマとして、2018年にシーズン1が織田裕二さん主演で日本版が制作されました。日本版はシーズン2も2020年春から放映されているため、観たことはないけれど、存在は知っているという方も多いかもしれません。

NYの名門法律事務所で活躍する敏腕弁護士ハーヴィーと一度見たものは絶対に忘れない天才的頭脳を持つマイクがタッグを組んで数々の案件を解決していくストーリーはスタイリッシュで痛快。

彼らが扱う訴訟は、企業案件が多く、ビジネス面で起こりうるリスクや海外の商習慣も学べます。

また、ドラマの魅力として注目したいのが世代によって異なる職業観。敏腕弁護士のハーヴィーは身に付けるものは一流品のみ、プレイボーイで仕事人間というバブル世代。一方で、ハーヴィーのアシスタントとして働くマイクは自転車で通勤するイマドキのゆとり世代。世代間の価値観の違いや職場での折り合いの付け方は、実際の職場にいる上司/部下との接し方のヒントがあるかもしれません。

日本版『スーツ』と見比べてみれば、日本とアメリカの文化の違いも見えてくるかもしれません!

参考:『SUIT/スーツ』公式サイト

VEEP/ヴィープ

気軽に笑いながら観られるのが、エミー賞のコメディ部門作品賞を2年連続獲得した『VEEP』です。1話が約30分と短く、在宅勤務の合間の気晴らしにもぴったり(ついつい見過ぎてしまうので、自制心に自信のない方はご注意を!)。

ドラマのタイトルにもなっている“VEEP”は、副大統領を指す言葉ということからも分かる通り、主人公はアメリカ副大統領のセリーナ。これまでの政界ドラマに出てきた副大統領とは一線を画し、ちょっぴりドジな役回りです。また、周りを固めるスタッフたちもどこか抜けている憎めないキャラばかり。例えば、首席補佐官のエイミーは、いつもスマホが手放せない口の悪い役柄。自分の評判を犠牲にしながらセリーナのフォローに回る姿はなんだか健気にも見えてきます。

VEEPの見どころは、もちろん登場人物たちの面白さだけではありません。例えば野心家で、自分の利益のためなら相手を蹴落とすこともいとわないというキャラ設定で作中一の”イヤなやつ”、副大統領次席報道官のダンは、相手が誰であろうと(目指す利益のためなら)忖度なしで言いたい放題。

周りの空気を読み過ぎてしまいがちということに悩んでいる方もきっと参考になるところがあるでしょう。

参考:VEEP公式サイト