10月1日、株式会社フィードフォースによる、データフィードをテーマとしたイベント「FeedTech2015」が開催されました。

Facebookジャパンの小黒氏のセッションでは、Facebook広告の仕組みを踏まえたうえで、フィード広告の持つ可能性について語られています。

登壇者

小黒 弘之氏 Facebook Japan株式会社Regional Product Marketing Manager

2013年、Facebook Japanに入社。新規広告主の開拓、広告代理店の営業担当を経て2014年5月よりプロダクトマーケティングチームに異動。 プロダクトチーム(米国)とセールスチーム(日本)の橋渡し役として、広告商品のローンチ、普及、日本市場での定着をミッションとして活動。

関連度を高めるための3つのポイント

Facebookは世界で15億人が利用する世界最大のSNSですが、非常にパーソナルな媒体だということです。いわば自分新聞と言えるものが形成されます。
ですので、そこに掲載される広告にも高い関連度が求められます。

伝わるオーディエンス

これは言い換えると、広告ではなく、広告の配信先を最適化する、ということです。

つたわるオーディエンスのアプローチ方法を見ていきましょう

入札の最適化機能

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キャンペーンの目的に合わせた配信対象ユーザーに、優先的に広告を配信することができます。

設定方法はプルダウンから最適化先を選択するだけと非常にシンプルです。
裏側では高度な予測アルゴリズムが動いており、しかも日々アルゴリズムは進化し続けています。

カスタムオーディエンス

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広告主の保有するデータと、Facebookのユーザーデータを照合してオーダーメイドのターゲットオーディエンスをを作成する機能です。
CRMデータを使った場合、高額商品を買う人、過去三ヶ月間購買がない人、というように購買傾向によるターゲティングも実現可能です。
つまり、顧客の利用状況に合わせた広告配信が可能になります。

ダイナミックプロダクト広告(PDA)

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ユーザーの行動状況に合わせて、リアルタイムで広告の配信先とクリエイティブを最適化することができます。

最近、クロスセル、アップセル機能も追加されました。
関連商品をレコメンドすることで顧客単価の更なる増加が期待できます。
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伝わるクリエイティブ

関連度スコアは、広告クリエイティブの関連度を計測します。

CTRが高くても、不快に感じられて非表示をクリックされると、スコアは下がります。
スコアが高いと、入札において有利になります。

関連度スコアが1の場合のCPCと、10のCPCでは10倍の差がつくケースもあります。
ぜひ関連度スコアを念頭においてください。
そのために、複数のクリエイティブを用意してどれがはまるのかを試してみましょう。

繰り返し伝える

ダイレクトレスポンス系でみおとしがちではないかと思います。
基本的には何度も接触することで認知され、購入されます。

この従来の買われ方をオンラインで実現したのが、リーチ&フリークエンシーです。

最低でも2週間に1度は表示させた方がいいでしょう。
1回の接触でコンバージョンすることはほとんどないでしょう。

今後は広告との接触時間も測るべきです。
将来的には、キャンペーン自体を順番に見せるということも実現できるかと思います。

やるべきことは非常にシンプルです。

届けたい人に
届けたいメッセージを
届けたい時に
届ける

これだけです。

まとめ

小黒氏が冒頭で語られたとおり、Facebookは世界最大のSNSであり、規模も巨大ですが、非常にパーソナルなメディアです。
ユーザー数の多さに惑わされてつい忘れがちになってしまう部分かもしれませんが、FacebookはプライベートなSNSであり、効果的な広告配信を行いたいのであれればいかに個別最適化できるかを念頭に置かなければいけません。

Facebookに限らず、広告配信の際には、ターゲットユーザーとどのようなコミュニケーションが最適かを考えましょう。

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