プラットフォームにどう対応していくか

黒瀬氏:SEOならGoogle、SNSならTwitter、Facebook、ニュースならYahoo!や配信サイトとそれぞれ利用するプラットフォームがあるかと思いますが、それぞれ日々進化しています。進化するプラットフォームに、皆様どのように対応されているでしょうか?

亀松氏:
最初はYahoo!ニュースを意識していました。
それ以外にもインフォシークやlivedoorといったポータルサイトに記事を配信していきました。さらに、SmartNewsやGunosy、LINEなどのアプリも台頭しているので、それにも対応できるようにしています。

Yahoo!ニュースはかなり厳格にメディアを審査してますが、GunosyやSmartNewsは比較的審査が通りやすいといえますね。

プラットフォームによってユーザー属性が異なるので、それぞれで読まれるニュースは違うかなと思います。

 

伊藤氏:
FacebookとTwitterに主に施策打ってますね。Facebookページってすごいデリケートなんです。投稿1本滑ると1週間ぐらい響いちゃうんですよ。
コメントシェアされないコンテンツは流してはいけない。それをやってしまうと、そのあとのコンテンツにも大きく響きます。

Twitterに関しては、Twitterトレンド入りするのが一番稼げます。

プラットフォームによってユーザー属性は全然違いますよね。
Twitterは友達と盛り上がる、Facebookはとりあえず褒めるっていう傾向が強いと思います。

 
黒瀬氏:次に挑戦したいソーシャルメディアプラットフォームはなんでしょうか?

伊藤氏:
やっぱりLINEですね。
実は、10代~20代前半のLINEのタイムラインってアクティブ率ってなかなかすごいんですよ。
個人の投稿に3000シェアついてたりしますしね。

黒瀬氏:最近だと、Twitterが一万文字書けるようになるというニュースが出ていたり、動画が見れるようになったりして、Facebookに近くなっている気がしますが、それでも出し分けは変わらないでしょうか?

 伊藤氏:
ユーザーの行動は変わらないと思いますからやはり出し分けは必要でしょうね。

 

酒井氏:
SEOをやるのであればGoogleの動きを注視するのは基本ですね。
1個1個の事象に一喜一憂するのではなく、Googleがどこに向かっているのかを理解することが大事です。
理解するにあたって、ヘルプや検索エンジンガイドラインを読んで、どのようにコンテンツを作っていくか、コンテンツを作るにあたってどのようなプラットフォームを構築すればいいかを考えています。

黒瀬氏:Googleの仕様変更って激しく変わると思うんですよね。システム部門としっかり連携しないと、Googleとつきあっていくのは難しそうだと思うんですが、そのあたりはどのように対処されているでしょうか。

酒井氏:
そこは、メディアによってバラバラなんですよね。リクルートライフスタイルの中でも、コンテンツマーケティングをどれだけ重視は事業ごとに異なりますし、当然予算の付き方も違ってきます。

ここ1,2年での変化も大きかったですね。モバイルフレンドリーアップデートが出る前は、PC版のコンテンツだけ作っていればよかったのですが、今はスマホ対応しないと、検索順位が低くなってしまうと言われています。

こういった歴史を考えますと、限られた人的リソースとコストの中で、Googleの仕様変更に対応していく体制づくりが大切だと考えます。たとえば、CMSの運用を外部に委託する、もしくは内部でやってしまうとか。