SNSキャンペーンを成功させるコツ

実際の事例も踏まえて、SNSキャンペーン成功させるためのポイントを紹介します。

参加したくなる企画にする

参加型のSNSキャンペーンでは、どのようにユーザーのモチベーションを高めて「参加したい」と思わせるかが肝になります。ターゲットを惹きつける魅力的な企画でとコミュニケーションを図りましょう。

メーカー「明治」ではロングセラー商品である「きのこの里」「たけのこの里」の人気投票を行う「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」を定期的に開催しています。

初回となる2018年は、Twitterで新規アカウント「きのこ党」「たけのこ党」「どっちも党」を立ち上げ、ブランドを人格化。

ハッシュタグ「#きのこたけのこ国民総選挙」などをつけたユーザーの関連ツイート数は最初の1カ月で200万以上になり、全体では約2,000万ツイートにまでなりました。

国民的人気商品でよく対比が行われること、明確な対立構造になっていることなどがユーザーの興味関心を引き付け、これだけの注目を集めるに至っています。

参考:https://twitter.com/takenoko_meiji/status/1039785685937315840

参加のハードルを下げる

SNSキャンペーンではより多くのユーザーを巻き込むために参加のハードルを下げるのがポイントです。

よくSNSキャンペーンで実施されるプレゼントキャンペーンでは、フォローやリツイートだけを参加条件とするケースが多く見られます。

アパレルブランド「マイクラシック」では、Twitterで「365日プレゼントキャンペーン」を実施しており、毎日必ず何かしらのアイテムをプレゼントしています。

応募方法は該当ツイートのリツイートとアカウントのフォロー。毎日行うことで一時的な参加者とせず、継続フォローするファンへと顧客育成しています。

2021年5月時点でフォロワーは31.5万人と多くのフォロワーがいて、毎日のプレゼントキャンペーンにも数千のリツイートがあり、コンスタントに拡散して認知度を高めているのです。

参考:https://twitter.com/mayla_classic/status/1393853730903240704

トレンドに合わせる

SNSで注目されるにはトレンドに合わせることも大切です。

コロナ禍でステイホームが呼びかけられていた2020年5月、トマトケチャップで有名な食品メーカー「ハインツ」は、全570ピースで構成される「地球上でもっとも完成が遅いパズル」をSNSキャンペーンの景品として発信しました。

全て同一のケチャップ色なので完成に時間がかかるものの、ステイホーム時間をゆっくり楽しめるアイテムとして制作したものです。さらに同社のトマトケチャップの特徴がゆっくり出てくることであり、ブランディングにも貢献しています。

17カ国57組のセットが用意されていましたが、「販売してほしい」という声が殺到して急遽商品化に至り、5日で完売したほどの反響がありました。

SNSはもちろんメディアでも取り上げられ、世界で12.5億インプレッションとかなり露出を高めたうえに、売上は17.9%も増加しています。

参考:https://twitter.com/heinz_ca/status/1257772932497133569

SNS受けする特典をつける

SNSではおもしろいネタの受けがよく、知名度が低いアカウントでもバズることがあります。

米袋などの包材メーカー「マルタカ」は公式Twitterアカウントにて、抽選で30名に米袋のデザインの枕カバーをプレゼントするフォロー&リツイートキャンペーンを行ったところ、13日間のキャンペーンで応募数は約8500件、フォロワー増加数は約7610人になり、多くの反響が寄せられました。

ユーザーからは「面白い」「斬新」といったコメントがあり、思わずシェアしたくなるSNS受けする特典だったことが人気のポイントでしょう。

同社のクライアントは法人ですが、認知度を高めるためにあえてエンドユーザー向けのSNSキャンペーンを展開しました。結果的に話題になり多くのメディアに取り上げられ、SNSt展開が難しいBtoB企業ながら企画意図どおりの成果が得られています。

参考:https://twitter.com/marutakablog/status/1306774947528953862