SEO対策にはさまざまな手法がありますが、そのうちのひとつが「XMLサイトマップの設置」です。
設定するかしないかで、検索エンジンクローラーが回遊するスピードが大幅に変わります。
これは検索結果に表示されるスピードや順位が安定するスピードに大きく影響を与えます。

今回は、SEO内部対策をする上で絶対に知っておきたいXMLサイトマップの基礎知識を解説します。
設置方法も併せてご紹介しますので、この機会に再確認しておきましょう。

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XMLサイトマップとは

XMLサイトマップとは、ホームページ内の各ページURLや優先度の高さ、更新日、更新頻度などを記述したXML形式のファイルです。
検索エンジンクローラーに対してホームページの構造を知らせることができます。

クローラーはホームページ内のリンクを辿ってURLを発見して認識しますが、ホームページの構造が複雑であったりサイト内リンクが少なくてクローラーが発見しにくいページがある場合などはうまくクローラーできないことがあります。
こういった問題は、XMLサイトマップを作ってホームページ内のURLリストを検索エンジンに知らせておくことで解消することができます。

HTMLサイトマップとの違い

ホームページ上のHTMLサイトマップとは異なります。
HTML形式のサイトマップは、ホームページを訪れたユーザーがホームページの全体像を理解しやすいように表示するもので、ユーザビリティ向上を図るためのものです。

ただし、クローラーHTMLサイトマップを訪れて、まだクロールしていないページを見つけようとすることもあります。
SEOの観点からも、HTMLサイトマップも設置しておくことをオススメします。

なぜXMLサイトマップを設置するのか

XMLサイトマップを設置することは、検索順位には直接影響しません。
しかしインデックスの処理時間を短縮してくれますので、SEOの観点では設置するほうが好ましいです。
ページを制作したり既存のページを更新した際に、少しでも早く検索結果に掲載されるようになるからです。

設置しない場合、検索エンジンページを認識するまでに時間がかかってしまい、検索結果に表示されるまでにタイムラグが発生してしまいます。

2009年と少し古い記事にはなりますが実際に検証をしたところ、XMLサイトマップがない場合はGoogleクロールするまで1375分が必要でしたが、設置した場合は14分までに短縮されたとのことです。

参考:Do Sitemaps Affect Crawlers?|Moz

sitemap.xml(XMLサイトマップ)の作成方法

手動でsitemap.xmlを作成する

手動でシンプルなsitemap.xmlを作る場合は、下記のように必要な項目を記述していきます。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>http://www.example.com/foo.html</loc>
</url>
</urlset>

sitemap.xmlに記述する各項目の意味

【必須】<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>の意味

文字コード(UTF-8エンコード)を宣言しています。

【必須】<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>の意味

XMLネームスペースを宣言しています。は、サイトマップに関する情報を囲むために必ず必要です。

【必須】<url>の意味

個々の URL に関する情報を囲みます。

【必須】<loc>の意味

固有のURLを指定します。URLの記述は構文を統一しなくてはいけません。例えば、”wwwあり”と、”wwwなし”です。
URLが「http://www.example.com/」 の場合、「http://example.com/」で始まる URLは記述しないようにします。

また、指定するURLは50,000個以下で、ファイルサイズは未圧縮状態で50MB以下にする必要があります。

ここまでがsitemap.xmlに必ず必要な要素ですが、次のようにURLの更新日や更新頻度を記述することができます。

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc>http://www.example.com/</loc>
<lastmod>2015-09-15</lastmod>
<changefreq>weekly</changefreq>
<priority>1.0</priority>
</url>

<lastmod>の意味

URLの最終更新日を、「YYYY-MM-DDThh:mmTZD」の形式で指定します。
過去のコンテンツを更新した場合に、再クロールさせることができます。

<changefreq>の意味

ページの予想更新頻度を指定します。クロールされる頻度に影響を与える可能性があります。
有効な値は次の7種類です。

  • always: アクセスする度に更新するページ
  • hourly: 1時間ごとに更新するページ
  • daily: 毎日更新するページ
  • weekly: 1週間ごとに更新するページ
  • monthly: 1ヶ月ごとに更新するページ
  • yearly: 1年ごとに更新するページ
  • never: アーカイブページに使用するページ

<priority>の意味

ウェブサイト内の他のURLと比較した場合の優先順位を指定します。
1.0がもっとも重要で、0.1が重要でないことを意味します。
検索結果のランキングに影響を与えることはありません。あくまでもウェブサイト内の相対的な優先順位を表しています。

ツールを利用してsitemap.xmlを作成する

sitemap.xml Editor」は、サイトマップを自動で生成することができるツールです。
tool.png

次の項目を設定して「サイトマップ作成」をクリックすれば、1度に最大1,000URLの取得が可能です。

  • URL
  • 最終更新日(lastmod)取得の有無
  • サイト更新頻度(changefreq)記述の有無
  • 優先度(priority)設定の有無
  • 除外したいディレクトリの指定
  • 同一タイトルURLの除外設定

後は手動の場合と同様に、Search Consoleからサイトマップを送信します。特
別な事情がない限りは、ツールを利用するのが一番簡単です。

参考:
"sitemap.xml Editor"を使ってXMLサイトマップを自動生成しよう!

WordPressでsitemap.xmlで作成する方法

WordPressサイトの場合は、「Google XML Sitemaps」というプラグインで簡単に設定することができます。

Google-XML-Sitemaps.png

次のような特徴をもったプラグインで、インストールして有効化するだけで基本的な設定が完了しています。

  • 記事の公開・更新の度にサイトマップを自動生成して、GoogleやBingに通知できる。
  • 投稿の優先順位、最終更新日、更新頻度の設定ができる。
  • サイトマップに含めるURLを指定できる。

設定に関しては、手動で作成する場合と同様の項目をチェックしていくだけです。
インストール時のデフォルトでも問題なく使用することができますので、このプラグインを一度設定しておけば半自動的にサイトマップを作成・送信してくれます。

sitemap.xmlをGoogleに通知する

sitemap.xmlは作成しただけでは意味がなく、Googleに伝える必要があります。伝えるためには、Google Search Consoleを用います。

利用方法は、以下の記事を参考にしてください。

Google Search Consoleからsitemap.xmlを送信しよう

まとめ

サイトマップ周辺だけでを整えていてもあまり意味はありません。
コンテンツそのものの質が低ければ評価されないため、検索結果で上位表示されにくくなります。
反対に、コンテンツの質が高い場合にはページが評価されますので、XMLサイトマップを設置しておくことで上位表示されるスピードを高めることができます。

コンテンツの質を高めることは絶対条件とした上で、XMLサイトマップを設置して検索エンジンページの存在を知らせるようにしましょう。

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