YouTubeが、終了画面でアノテーションを設定できる機能を追加しました。

今回は、YouTubeの終了画面でのアノテーション(以下、終了画面アノテーションと表記)についてご紹介します。

これまでのアノテーション機能よりも格段に使いやすく、また動画終了後に行動を促すツールとして活用しやすくなっています。
YouTube動画を使用したプロモーションを行っている方は、ぜひ使用してみることをオススメします。

アノテーションとは

アノテーションとは、YouTubeの動画上に他の動画やチャンネルに遷移することができるボタンリンクを設置するエリアを指します。
YouTubeに動画をアップロードした後、管理画面から設定することが可能なため、誰でも簡単な操作で使用することができます。

アノテーションを使用すると動画の閲覧者に対して行動を促すことができるため、ホームページへの送客や別の動画の再生へつなげることが可能です。
アノテーションの設定方法については、ferret内の以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考:
【完全版】YouTubeをもっと活用しよう!アノテーション機能のできることと使い方|ferret

終了画面アノテーションとは

動画の終了画面で表示できるアノテーションは、これまでのアノテーションとは異なり、動画終了後5〜20秒間で別動画の表示やチャンネルへの登録ボタンなどを表示することができます。
よって、動画の閲覧者に対して、より具体的な行動を明確に促しやすくなると言えます。

また、これまでのアノテーションはパソコンからYouTubeを閲覧している場合のみ表示され、モバイルからYouTubeを閲覧した場合には表示されていません。
しかし、終了画面アノテーションは、モバイル(タブレット含む)アプリからYouTubeを閲覧した場合でも表示されます。
そのため、モバイルアプリでもWebサイトや他の動画再生など、閲覧者に次にとってほしい行動を促すことができます。

なお、同一動画内でこれまでのアノテーションと終了画面アノテーションを併用することはできません
終了画面アノテーションを使用する場合は、動画内ではアノテーションを使用しないように注意してください。

また、動画内のロゴの透かしや注目コンテンツなどは、終了画面アノテーション表示中は表示されません。
加えて、25秒以上の動画にのみ作成できますので、終了画面アノテーションを使用したい場合は25秒以上の動画を撮影するようにしてください。

追加できる要素

終了画面アノテーションで追加できる要素は、以下の4つです。

・動画または再生リスト:動画や再生リストの宣伝
・チャンネル登録:自分のチャンネル登録を促す
・承認済みWebサイト:外部Webサイトへ遷移するURLを掲載する
・チャンネル:アップロードした動画を登録しているチャンネルとは別のチャンネルを宣伝する

これまでのアノテーションで追加できる要素と一見変わりないように見えますが、特に「動画または再生リスト」「承認済みWebサイト」の要素は大きく変わっています。

「動画または再生リスト」を選択した場合、以下の3つの項目からどの動画を再生するのか選択することができます。

・最新のアップロード:最近アップロードした動画
・視聴者に適したコンテンツ:動画の閲覧者に適した動画を、チャンネルの中からYouTubeが自動で検知し、配信する
・動画または再生リストを選択:特定の動画や再生リストを配信したい場合はこれを選択

「承認済みWebサイト」についてはこれまでもURLを掲載することは可能でしたが、終了画面でWebサイトURLを掲載すると、タイトルURLだけではなくサムネイル画像を表示することも可能になりました。
テキストのみの訴求以上に目に止まりやすくなるため、Webサイトへ誘導するための導線としてより活用しやすくなっています。

終了画面アノテーションの作成ポイント

終了画面アノテーションを作成する際のポイントとして、YouTubeは特に以下の4点に注意するよう推奨しています。

・動画との関連性がある要素を表示する
・要素の表示だけではなく、閲覧者に行動を促すようなフレーズを表示する
・動画編集時に、動画終了後に終了画面アノテーションを表示するための20秒をあらかじめ用意しておく
・複数要素を表示する場合は、各要素がそれぞれ異なるタイミングで表示されるように工夫する

終了画面アノテーションを作成する際に便利な機能

終了画面アノテーションを作成する際に使用できる、便利な機能も併せて搭載されています。

・配置用テンプレート
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終了画面アノテーションで、どこに何を表示したら良いのかわからない、という初心者の方に特にオススメの機能です。
テンプレートの中から使用したいものを選択すると、要素を配置する際のガイドラインとなってくれますので手軽に作成することができます。

・終了画面のインポート
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あらかじめ終了画面アノテーションを別動画として作成しておき、インポートする方法です。
別動画を作成する手間がかかりますが、より目を引きやすい高度な終了画面に仕上げることができますので、動画作成に慣れている方にはこちらの機能を使用することをオススメします。