普段から、スマホでGoogleマップを利用されている方は多いと思いますが、実はGoogleマップには様々な機能があることはご存じでしたか。

今回はGoogleマップの便利な機能や使い方をご紹介します。

1. 地域検索で手書き入力にする

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パソコン版のGoogleマップでは、手書きで入力できます。手書き入力であれば、読み方がわからない地名の場所を検索する際に非常に便利です。

検索窓の横に「あ」と書かれたアイコンがあるので、そのボタンをクリックします。鉛筆の「手書き入力」と書かれたアイコンをクリックすると、手書き用のパッドが出てきます。

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手書きパッドで検索してみると、変換候補が即座に下に表示されます。精度はかなり高いです。

ENTERキーを押すと、Googleマップ上で検索されます。

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ちなみにiPhone(iOS)やAndroidは手書き入力には対応していません(代わりに音声検索が利用可能です)。

2. ルート検索(ナビ)を使う

Googleマップでは「乗り換え案内」も含めたルート検索が利用可能です。
「出発地」「目的地」のほか、「経由地」も9ヵ所まで指定できるようになりました。

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ルート検索を使うには目的地を検索した後、矢印マークの「ルート・乗換」をクリックします(スマートフォンは右下の徒歩・自転車・電車などの青のボタン)。

場所を入力するか、地図をクリックすることで、出発地を設定します。
上部の車・電車・徒歩・自転車・飛行機などのアイコンをクリックすると、それぞれの交通手段で検索することができます。

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ルートのオプション(経路オプション)を設定すると、バスの使用や乗換の優先順位などを設定することもできます。
公共交通機関を利用する場合は、出発時刻や到着時刻、終電などで経路を検索することもできます。

3. 距離を測る

Googleマップでは、地図上に複数の地点を指定することで、その間の距離を算出できます。

例えば、2つの都市の間の直線距離を測定することができます。この機能は、パソコン版とAndroidで対応しています。

パソコン版では、Googleマップ上で始点となる場所を検索し、右クリックします。
すると「距離を測定」というメニューが出てくるので選択します。
終点となる地点をクリックすることで、直線距離が測定できます。

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Android版では、Googleマップ上で任意の点を押し続けると赤いピンが表示されます。
画面下部で場所の名前をタップした後、ページを下にスクロールし、「距離を測定」を選択します。

次に点を追加する場所へ黒い円(×印)がくるように地図を移動し、右下の「+」マークの追加アイコンをタップします。地点は複数追加することが可能です。

画面下部には総距離がマイルかkmで表示されます。

4. タイムライン機能を使う

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Googleマップでは、GPS情報から移動ログや訪問履歴を表示する「タイムライン」が使えます。

現在のところAndroid版とブラウザのGoogleマップ上で使用可能です。
地図上に過去の自分の移動ルートを表示させることができるだけではなく、道中で立ち寄った場所や撮影した場所などをタイムライン形式で確認できます。

検索バー左のメニューをタップし、「タイムライン」を押すことでタイムラインを確認することができます。
するとこのように地図上に自分の移動ルートが青線で表示されます。

タイムラインでは、ルート上にある場所を「訪れた場所ですか?」と尋ねられるので、行ったことがある場所があれば「はい」をタップすると、より正確なタイムラインを作っていくことが可能です。

パソコン版では、タイムラインの表示に必要な「ロケーション履歴」はデフォルトでオフになっているので、まずはこの設定を「オン」にします。

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するとこのように、地図上にこれまで訪れた場所が赤い点で表示されます。画面下側にはAndroid版とは違ったタブがあり、頻繁に訪れる場所などを確認できます。

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日付を指定すれば、Android版と同じように1日の行動ログを確認することができます。

5. 渋滞情報を見る

Googleマップでは、渋滞情報を確認することもできます。最近ではカーナビを車載する代わりにスマートフォンやタブレットGoogleマップを使ってルート検索する場面も増えていますが、運転するときにはぜひ確認しておきたいのが渋滞情報です。

渋滞情報を表示させるには、画面左上にあるメニューをクリックして、「交通状況」をタップします。
すると、通常見ているのと同じ地図の上に渋滞情報が4色で表示されるようになります。

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また、メニューで「航空写真」と「交通状況」を同時に選択すると、航空写真の上から渋滞情報を表示することができます。

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ルート検索の時にも渋滞情報を確認することができます。

「出発地」と「目的地」を設定したら、右上にある3点のメニューをクリックし、「すべての交通状況」にチェックを入れます。
このように設定することで、ルートと、その周辺の交通状況が表示されます。所要時間なども表示されるので、時間配分の参考になります。

6. マイマップを作成する

Googleマップは見たり検索したりするだけでなく、自分の地図を作成することができます。

これはGoogleマップが「マイマップ」として提供する機能で、自分の目的に合わせて経路を作成することが可能です。
マイマップを作成することで、最寄駅から自宅へのルートや、旅行や出張で使う際の交通案内も、簡単に共有することができます。

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マイマップを利用するには自分のGoogleアカウントでログインすることが必要です。ログイン後、Google マイマップに移動します。目的の場所や住所を検索バーに入れて検索するか、検索バーの下にあるピンマークをクリックすることで、地図上にピンを追加して、経路に場所を追加することができます。

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また、Googleドライブ上にあるスプレッドシートや、CSVやXLSXなどの対応ファイルから住所のデータをインポートすることもできます。

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地図を作成したら、タイトルをつけて保存します。画面左上に「無題の地図」とあるのでクリックすると、「地図タイトル」と「説明」を入れることができます。

また、「共有」をクリックすると共有リンクとアクセスできるユーザーを設定できる「共有設定」画面が開きます。共有したい相手のメールアドレスを「招待」の欄に入力し、「完了」を選択ください。

7. Googleマップに登録する

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Googleマップに自社や店舗を登録するには、Googleマイビジネスに登録をします。Googleマイビジネスに情報を登録すると、Googleマップだけでなく、Google検索やGoogle+でも情報が表示されるようになります。

Googleマイビジネスは、登録ページで簡単に登録することができます。ストアのオーナー権を持っている人が登録する必要があります。登録ページでビジネス名や住所などを入力することで、マイページにログインができます。

ログインすると、マイページアプリで閲覧数やクリック数などを分析することもできます。

8. Googleローカルガイドに参加する

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2015年2月から、「Googleローカルガイド」というサービスが始まりました。スマートフォンなどでお店と地域名を合わせて検索すると、ファーストビューに地図や地域情報が表示されます。ローカルガイドは、こうした情報をGoogleマップに提供する代わりに特典を受け取ることができます。

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Googleローカルガイドにはレベルが5段階あります。
レベル3ではGoogle主催イベントへの参加、レベル4でGoogleドライブの1TBストレージ増量、レベル5でGoogle社員と同じように新サービスを一般リリース前に使用できる権利を獲得できます。
レベルは投稿数に応じて加算されたポイントによって変動します。

9. Googleマップ アドベンチャーで疑似観光を楽しむ

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実はGoogleマップのホームページには、特設ページとして「Googleマップ アドベンチャー」と呼ばれるページが存在します。
このページでは、ストリートビューをはじめとするGoogleマップの機能を使って、様々な観光スポットに疑似的に行くことができます。
出張で海外に行く時に、事前に活躍しそうです。

例を挙げてご紹介します。

ケネディ宇宙センター (アメリカ) - NASAと一緒に大空へ

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Googleマップとストリートビューがあれば、約6,000枚にも及ぶ施設の写真によって、フロリダにあるNASAのケネディ宇宙センターの中まで観光することができます。

マウスをクリックすると、スペースシャトルの発射台や組立棟、発射管制室4も見ることができます。

ケネディ宇宙センター (アメリカ)

ブルジュ・ハリファ (ドバイ) - 世界一高い超高層ビル

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世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリファは206階建て、全高828メートル。このビルの80階の高さから360度カメラで撮影した景色を見ることができます。この高さからだと、ドバイの街が一望できます。

ブルジュ・ハリファ (ドバイ)

まとめ

Googleマップでは、このほかにも便利な機能や使い方がたくさんあります。単なる地図サービスに留まらず、多くの可能性を持った総合地理サービスへと進化しています。

出張や営業で移動する際など、ぜひ今回ご紹介した機能を活用してみてください。