ferret編集部:2015年1月14日に公開された記事を再編集しています。

たくさんのページがあると、ホームページの管理は本当に大変なものです。まして、分析ともなると、どこから手を付けていいのか途方にくれてしまうことも多々あります。

今回は、そんな忙しいWeb担当者の方に、Googleアナリティクスがちょっと便利につかえる抽出ワザを解説します。

ページの抽出など多くの場面で使いますので、ぜひマスターしてください!

1.ページの抽出【基礎編1】フィルタ

フィルタは、Googleアナリティクスを分析に使ううえでもっともベーシックな操作方法の一つです。

Googleアナリティクスは、アクセスされたページ情報を膨大にためているデータベースともいえます。そこから抽出(絞り込む)するテクニックはとても重要なのです。

フィルタは気軽に抽出できる

Googleアナリティクスを一度でも使ったことがあれば、フィルタはじつはすでに見たことがあります。レポート画面の表の上にあります検索窓がフィルタです。

フィルタ

フィルタは、表示されている表のデータから必要なものを抽出する操作です。
たとえば、「URLに/product/を含むもの」「コンバージョンの手前のページ(※実際にはURLですが)」「URLが数字だけのもの(後述)」など、多彩に抽出できます。

実際の抽出方法

まずはGoogleアナリティクスで以下の操作をしましょう。すると、アクセスされたページ群が表示されます。

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

次にフィルタに、抽出したいURLに含まれているキーワードを入力します。入力後、[ENTER]キーを押すと、該当するURLが抽出されます。

ただ、Googleなどの検索エンジンのように空白を含めて複数キーワードで抽出できません。その際には、後述のアドバンスを使います。

成果に貢献したページを抽出してみよう

実際にページを抽出し分析をしてみましょう。どのページがコンバージョン(成果)に貢献しているのかを調べます。

Googleアナリティクスでは、ページにおけるコンバージョンへの寄与度を「ページの価値」という指標で表しているので、それに着目します。

newsを含むURLとcurriculumsを含むURLとで抽出をします。すると表の上部に小計が表示され、それぞれ違う小計値になることがわかります。

フィルタ

上図のように、URLごとのコンバージョン貢献度であるページの価値に、大きな差があることがわかりました。つまり、curriculumsを含むページのほうが、より貢献しているといえます。curriculumsページをいっそう拡充するのか、newsページをテコ入れするのかは、運営次第ではあります。このようにしてフィルタをつかい、改善のきっかけをつかみます。

2.ページの抽出【基礎編2】アドバンスフィルタ

アドバンスフィルタは、検索窓のすぐ右にある「アドバンス」をクリックして使います。「AとBの両方を含むURL」「AとBを含み、かつCを含まないもの」といった複雑な抽出ができます。

アドバンスフィルタの使い方

「アドバンス」をクリックすると、以下のような入力エリアが表示されます。

アドバンスフィルタ

ディメンションと指標を追加」をクリックすると、条件を追加できます。また、条件は一致するものと除外するものとが選べます。

たとえば上図では、URLにnewsを含み、かつ直帰率が95%をこえるものを抽出しています。そして結果として、閲覧開始が42件や38件もありながら、ほとんどがそのページだけ見て離脱してしまったページが見つかりました。

もし、それらのページが1ページだけ見て帰らるようなものでなく、何ページも見てほしいような目次ページだったり、商品一覧ページだったりしたら、改善の余地があります。