実際何が違うの?IoTとM2Mの定義の解説&事例紹介
この記事は、2016年12月8日の記事を再編集したものです。
ここ1、2年、「IoT」に注目が集まっています。皆様も耳にする機会が増えたのではないでしょうか。一方で、主にBtoB向けの展示会でよく見かける「M2M」も、概念的に非常に似通っているため混合しがちです。
「IoTはモノとモノをインターネットにつなぐことで、M2Mは機械同士をつなぐこと」とおおよその内容はわかっていても、それぞれができることや具体的な違いについて明確に理解できている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、IoTとM2Mの違いについて、事例を交えてご紹介します。
IoTやM2Mにかかわる製品案内を見る前に、意味や違いをしっかり押さえておきましょう。
目次
IoTとは
IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略称で、*「あらゆるモノをインターネットにつなぐことができる状態」*を指します。
今まではPCやスマートフォンなど、いわゆるネット機器からしかインターネットにアクセスすることができませんでしたが、現在ではデジタルカメラや万歩計など、本来インターネットに接続されていないような「モノ」までインターネットに接続され始めています。
IoTの考え方自体は、「生活環境のあらゆるところでITネットワークがつながる社会」を意味するユビキタス社会という単語が生まれた2000年代前半から構想されていました。現在では技術の進化により、IoTを利用したビジネスや製品は現実的なものとなっています。
参考:
ユビキタスからIoTへ|平成27年版 情報通信白書|総務省
2015年の重要キーワード「IoT」とは?オススメ記事5選|ferret
IoTの仕組み
IoTは「あらゆるモノをインターネットにつなぐ」ことを意味します。
この「モノ」 をエッジデバイス、それをインターネットにつなぐための中継装置をゲートウェイといいます。生活環境のあらゆるところでインターネットにつながるということはどんなモノもエッジデバイスになりうるということを指します。具体的にはコーヒーマシンやショベル、ブルドーザー、自動車、旅客機などが挙げられます。
ゲートウェイをとおして「モノ」の情報がインターネットに流れていき、それがデータベースに蓄積されていきます。こうして蓄積されたデータを集計、解析すれば、人間の行動やものの利用方法は可視化されていきます。
IoTで実現できること
モノがインターネットにつながるとどう生活は変わるのでしょうか。例えば、以下のようなことができるようになります。
・保守部品を少なくしたり、壊れる前に変えたり、メンテナンスに活用できる
・機械の故障の原因を推測できる
・気温と土壌の温度、風速、湿度、日射、雨量、植物の葉の水分量などの環境情報を計測できる
・顧客が入店すると、その人にカスタマイズした商品情報をスマホに送信できる
・エアコンの消し忘れに気付いたら、外出先からリモートで消せる
・逆に帰宅前にエアコンを付けて室内の温度を調整できる
・高齢者の介護に役立てる(状況を都度把握できる)
・家の鍵を物理的に持つ必要がなく、スマホで施錠ができる
このように、今までできなかった多くのことが可能になります。
遠隔操作や自動調整で住空間をコントロールする*「スマートホーム」や、それをさらに街全体に広げようという「スマート・シティ」*という概念が生まれるなど、IoTが活躍する場はさらに広がっています。
参考:
エアコンを賢くするIoTリモコン|ASCII.jp
mouse スマートホーム(IoT製品)|BTOパソコン・PC通販ショップのマウス【公式】
スマートシティの未来|Huawei
IoTが注目されているビジネス領域
特定の業界や特定のユーザーに対してではなく、以下のようなあらゆる業界でIoTは注目されています。
・農業……田畑や農作物の品質管理にセンサーを用いたIoT機器が活躍している
・教育……校務の効率化や生徒の出席管理にIoTの活躍が期待されている
・不動産業……空室管理などにセンサーを用いたIoT機器が用いられつつある
製造業や小売業、建築業、サービス業などもデータの活用により効率的に業務が実行できるようになります。ユーザー目線で見ても、あらゆる生活のシーンで利便性を享受できます。IoTは企業にとっても、個人にとっても、非常に可能性が広がる技術です。
参考:
教育IoTの今と未来|総務省
IoTの問題点・課題点
ここまでの説明から、IoTは夢のような技術だと思われるかもしれません。ですが、課題点も数多く残されているのが実情です。
主な課題点を5つ紹介します。
参考:
通信技術:IoT実用化における7つの課題(1/3)|EE Times Japan
孫さんガッカリ?IoT普及阻む決定的な問題|東洋経済オンライン
1. セキュリティ
モノがインターネットにつながることは、第三者に情報を盗み取られてしまう可能性が発生することを意味します。
モノを通じ、あらゆる情報を蓄積されていくことは便利ですが、その構成要素であるエッジデバイスやゲートウェイが脆弱であれば、ターゲットとして犯罪者に狙われてしまうこともあるでしょう。また、システムがセキュリティを強固にしても、使う人間の意識が低ければ情報漏えいのリスクは高まります。
例えば、国内の水処理機器メーカーが開発した地下水の処理システムでは、限られた担当者しかアクセスできないはずが、設定不備により誰でもアクセスできる状態になっていたという問題が発生しています。
参考:
IoTネットで管理の水処理システムに不備 病院などで使用|NHK
2. トラフィックの増大
トラフィックとは、インターネット上でやり取りされるデータ量のことを指します。
画像引用元:我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果|総務省
上記のグラフの赤い線は、2004年から2017年までのトラフィック変化を表したものです。2012年以降トラフィックは増加の一途を辿り、特に*2016年5月~2017年5月の1年間では39.0%*も増加しています。この背景には、IoTにより様々な機器がインターネットに接続されるようになったため、やり取りするデータの量も必然的に増えたことがあります。
ですが、インターネットに接続するブロードバンドの回線で利用できるデータ量には制限があり、今後如何にこの膨大なデータを円滑に接続できるかが課題となっています。
参考:
国内データ通信量は3年間で約3倍に!ネット利用状況が大きく変化している要因は?|ferret
3. シームレスな機器の接続
複数のIoT機器やPC、そのほかのシステムに接続する際には相互の互換性が必要です。
例えば、スマートフォンから位置情報を取得し、自宅に帰宅する前に自動でエアコンや洗濯機が稼働するIoT環境を想像した場合、スマートフォンからの位置情報を取得する仕組みがエアコンと洗濯機の両方に求められます。
このような機器のシームレスな接続のためには、統一した国際的な規格が必要になります。ですが、現在、各国の行政や国際的な標準化団体が、それぞれ規格化に取り組んでおり、混戦状態にあります。そのため、それぞれの国や組織で共同し、統一された規格の策定が求められています。
参考:
IoT / M2Mの技術標準化、業界アライアンス最新動向|総務省
4. リアルタイムのモニタリングを可能とする高い接続能力
体に身に着けて利用するウェアラブルデバイスのような機器では、日々の健康状態などをリアルタイムでモニタリングしなくてはいけません。そのためには、通信が途切れることのない、高度なインターネット接続能力が必要とされます。
特にトラフィックが増大している現在では、如何に安定してネットに接続を行うかは技術的な課題とされています。
5. バッテリーの消費
健康状態を常に計測しスマートフォンにデータを蓄積していく時計やスマートフォンで施錠できる鍵など、IoT機器の中には電源を内蔵しなければいけない機器が多く存在します。
そうした機器の場合、常時コンセントから電力を供給するわけにはいかないため、電池を利用します。ですが、インターネットへの接続や機械の制御のためには時に膨大な電力を要するため、電力の消費が早いという問題点があります。特に一般に流通している電池の場合、乾電池は30%、ボタン電池は0.9%と共に電力の回収効率が悪いのが現状です。そのため、電力が残っている状態で機器が作動しなくなることも多く、電池の交換頻度は高くなります。
すぐに電池がなくなってしまい、機器が作動しなくなると、生活や業務にも支障をきたします。
参考:
IoT(モノのインターネット)の電源ー電池の問題点(情報未来 No.55特集レポート)|NTTデータ経営研究所
IoTの事例
現在IoTに関する様々なサービスが生まれています。今回は5つの事例をご紹介します。
1. コーヒーマシンによる見守りシステム
ネスレ日本は、2016年8月にスマートフォンのアプリを連携させたコーヒーマシンの発売を発表しました。
アプリで家族や友人を登録すると、登録された人がコーヒーマシンを利用したタイミングでアプリに通知が届きます。コーヒーマシンや給湯器という毎日使用する家電とアプリをつなぐIoTの仕組みは、遠方に住む親族の見守りが課題となる高齢化社会の日本だからこそ求められるサービスと言えるでしょう。
参考:
コーヒーマシンに見守り機能?意外な組み合わせで攻めるネスレ日本|マイナビニュース
2. トイレの空室管理システム
「KDDI IoTクラウド ~トイレ空室管理~」と「KDDI IoTクラウド ~トイレ節水管理~」の提供を開始|2017年|KDDI株式会社
KDDIでは、2017年2月にトイレ内にセンサーを設置し、スマートフォンへと空室状況を送信するサービスを開始しました。利用者は空いているトイレをすぐに探すことができ、混雑時のトラブルを防げます。また、バルブの制御も可能であり、管理者は空室状況に合わせて適切な水量を調整できます。
3. センサー付きボルト
金型鋳造メーカーである株式会社ヤマナカゴーキンでは、2016年2月、センサー付きボルト「ピエゾボルト」の販売を開始しました。
ピエゾボルトは、接続されたケーブルからパソコンに接続し、センサーによって計測されるボルトに対する圧力をリアルタイムで監視することができます。これにより緩みやすい箇所のボルトが緩んでいないかを常にチェックでき、強固な安全性が求められる機械への利用が想定されています。
4. 衣類を使った遠隔操作
繊維メーカーの帝人では「圧電ファブリック」という繊維から電気信号を受け取ることができる技術を開発しています。これにより衣類の動きを感知することができ、かつそれをインターネットに接続することで、ロボットに同じ動きをさせるといったことが可能になります。
この技術を応用すれば、体の動きが重要となる手術において、ロボットでも医師の細かい体の動きまで表現した操作が可能となります。
参考:
〜IoT時代のファブリックはどうあるべき?〜 テイジン新素材「圧電ファブリック」の商品化・事業化アイデアを考えよう!(2015年7月11日)|NIPPON MARKETERS
5. 建設機械保守システム
建設機械大手のコマツ製作所では、自社で生産したショベルやブルドーザーなどの建設機械に対し、GPSや稼働状況をチェックするセンサーを導入しています。
・建設機械の故障の原因の推測可能(修理の迅速化)
・建設機械の盗難防止
・適切な点検期間や配車計画などの効率的な運用の提案
・商品の需要予測
機械自体から情報を得ることにより、上記のようなことが可能になります。機械の運用状況が明らかになり、コマツ製作所に取っても顧客にとっても、メリットの大きいIoTの事例と言えるでしょう。
参考:
ビッグデータ活用でビジネスはどう変わったか ~コマツにおけるモノのインターネット事例から考える~|Customer Success
IoTのメリット/デメリット
事例から見えてくるとおり、IoTを利用したビジネスには下記のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・常時情報の監視が行えるため、効率のいい制御が行える
・今までにない新しいビジネス、製品が生まれる
・ビッグデータの収集、活用が可能になる
【デメリット】
・あらゆるモノとつながることで、セキュリティが脆弱になる危険性がある
・ネットワークでやり取りされている情報が流出してしまうかもしれない
・IoT開発、通信コストがかかる
参考:
セキュリティベンダーが語るIoTの長所と短所とは?|マイナビニュース
M2Mとは
M2Mとは「Machine to Machine(機械から機械へ)」という言葉の略称で、*「モノ同士が直接データを交換して動いている状態」*を指します。機械同士がつながることで、自動で情報を処理することができ、人間が行っていた作業を機械に任せることができます。
例えば、部品を生産する機械が不具合を起こした時に、生産ラインの先で部品を待っている部品を組み立てる機械に不具合を知らせることで、事前に稼働を止めることができます。M2Mでは、運用によって複雑で危険な仕事を機械に任せられるようになりますし、人件費の削減にもつながります。
M2Mの仕組み
M2Mは、機械同士の接続であるため、必ずしも3G、LTEといった無線通信技術が用いられるだけではありません。ほかの機器が接続できないローカル環境で接続を行うこともあれば、有線で接続を行うこともあります。
ただ、IoT同様、データベースに接続することでデータの蓄積が可能となり、機械の稼働の様子が可視化されます。
参考:
M2Mとは?(ワイヤレス M2M:Wireless M2Mとは)の意味|モノワイヤレス株式会社
M2Mで実現できること
あらゆる機械と機械とをインターネットにつなげることで、以下のようなことができるようになります。
・自動車の自動運転システムを可能にする
・エレベータの遠隔管理や保守などのメンテナンスができる
・ガスや水道などのエネルギー使用量を遠隔地から自動検針できる
・自動販売機を遠隔管理して売上情報や故障情報などを確認できる
・カーナビを通してモバイル回線経由でリアルタイムに情報を受け取れる
・荷物番号と車両の位置を紐付けておおよその配達時間を把握できる
・ビニールハウス内の温度・湿度を自動的に管理して適温を保てる
参考:
自動販売機M2Mで実現する業務改革<活用方法と成功のポイント>|NTTデータ
M2Mが注目されているビジネス領域
M2Mが注目されているビジネス領域としては、主に以下のような分野が挙げられます。
・製造業:機械同士の接続により人の手を介さず生産から発注まで可能
・自動車産業:センサーや制御装置などの機械同士の接続を行うことで自動運転が可能
・住宅産業:機械同士の接続により自動で節電を行うスマートハウスの実現が可能
IoT同様、M2Mは様々な分野での活躍が期待されています。機械同士が制御を行うため高度な操作が可能となるので、人の手を介さない省力化が実現できるのもポイントでしょう。
M2Mの問題点・課題点
M2MにもIoT同様に課題が残されています。主な課題点4つを紹介します。
参考:
M2Mアーキテクチャと技術的課題|電子情報通信学会
M2M連載|<第2回>Network of Things実現の課題と将来構想|NEC
1. セキュリティ
IoT機器同様にM2Mでもセキュリティが問題となっています。特に自動運転の自動車などのシステムの場合、悪質な攻撃を受けた際に、制御が効かなくなる可能性が指摘されています。
ですが、ほかのユーザーから攻撃されづらい有線での接続の場合、機器の活用の場は狭まってしまいます。そのため、セキュリティをどのように担保していくかが今後の課題となるでしょう。
参考:
自動運転車が乗っ取られる危険、セキュリティ対策の「アキレス腱」|ITpro
2. 規格の標準化
IoT同様、M2Mでも規格の標準化が課題となっています。同一の規格がなければ機器同士で接続が行えず、M2Mそのものが実現できない可能性すらあります。
3. シームレスな機器の接続
M2Mで高度な制御が求められるため、機器同士の接続が途切れることは機械同士のトラブルにつながります。そのため、機械同士を如何に安定して接続するかが課題となります。特に工業用機械の場合、機械同士の接続は想定されていないことが多く、すでに設置されている機械との接続をどのように行っていくのかが重要となっていくでしょう。
4. システム構築のコストが高い
機械同士を接続し、制御を行うためには*高度な技術が必要となるためシステム構築のコストも高くなります。*特に工場などでは、独自の生産体制をひいているため、それに適合したシステムを1から構築する必要があります。そのため、長期の開発期間が必要となり、さらにコストはかさみます。
M2Mの事例
IoT同様、M2Mに関しても多くの導入事例があります。今回は5つの事例を紹介します。
1. 自動運転システム
自動運転技術 トヨタ常務 奥地弘章氏 講演レポート:レベル4の完全自動運転車はレベル3の自動運転車を賢く育てて実現する(1/3)|MONOist(モノイスト)
機械同士が情報の交換を行うことで、稼働するシステムとして自動車の自動運転システムが挙げられます。自動運転システムはカメラやセンサーの情報から車外のデータを取り、そのデータを元にして車両の運転システムを稼働させます。
例えば、運転中の車両の目の前に人が飛び出してきた時、車両はセンサーで感知した瞬間、ブレーキをかけるよう運転システムへと号令をかけます。正確さと即時性が求められる一連の動作の精度を上げるため、自動車各社は研究に注力しています。
参考:
自動運転システムとルールベースシステム|NTTデータ
[自動運転技術 トヨタ常務 奥地弘章氏 講演レポート:レベル4の完全自動運転車はレベル3の自動運転車を賢く育てて実現する(1/3)|MONOist(モノイスト)] (http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1603/17/news056.html):blank
2. 住宅の電力自動制御
Panasonicでは「HEMS(Home Energy Management System)」という電力の管理システムを提供しています。
HEMSでは、エアコンや蓄電池、照明器具とつながり、効率のいい電力の自動制御を行います。各機器はスマートフォンのアプリを使って遠隔操作を行えるので、外出先でも電化製品の消し忘れに対応できるのもメリットです。
3. 同時通話可能なトランシーバー
こんなトランシーバーが欲しかった!M2Mがこれまでのトランシーバーの問題を解決!|KDDI MSLSサイト
端末同士で電波を交わすことで会話を行うトランシーバーでは、同じ周波数の電波を利用するため、同時に複数の人が会話できないというデメリットがありました。その問題に対して、KDDIではネット回線であるLTEを利用することで、複数人の同時会話を実現するトランシーバーを開発しています。
従来の端末同士の無線通信では電波の届かない距離に端末が離れてしまうと通話ができなくなりますが、LTE通信可能なトランシーバーでは携帯電話と同様のネット環境で利用できます。
4. 稲の自動監視システム
アスザック株式会社では、複数のセンサーを搭載した稲の自動監視システム「クロップナビ」を発売しています。クロップナビでは、測定したい場所に機器を設置することで気候の変動や気温の変化を感じとり、稲の出穂期や収穫期の予測を行えます。
機械同士の自動制御のほか、こうしたセンサーによる計測データをインターネットを介してPCに送信し、管理を行うのもM2Mの1種です。
参考:
新世代M2Mコンソーシアム
5. プレス機の遠隔操作による保守管理…株式会社栗本鐵工所様
FENICSII M2Mサービス導入事例 株式会社栗本鐵工所様|富士通
自動車や食品、科学メーカーなどの工場で利用されるプレス機の製造販売を行っている株式会社栗本鐵工所では、遠隔で保守管理を行える『C2Fシリーズ』というプレス機を販売しています。遠隔操作で、プレス機内の温度を計測できたり、電気の異常を感知できたりといった機能を備えています。
これにより海外の工場でトラブルが起きた際でも事前に機械の情報を取得し、トラブルの内容を把握した上で現地に向かうことができます。
M2Mのメリット/デメリット
事例から見えてくる通り、M2Mには以下のようなメリットとデメリットが挙げられます。
【メリット】
・正確な機械の制御が可能になる
・常時情報の監視が行えるため、効率のいい制御が行える
・今までにない新しいビジネス、製品が生まれる
【デメリット】
・サイバー攻撃によるシステムジャックの危険性がある
IoTとM2Mの違い
ここまでIoTとM2Mについてご紹介してきました。では、実際のところ、この2つはどのような違いがあると言えるでしょうか。
今までの内容をまとめてみると、IoTとM2Mにはそれぞれの強みがあるのが見えてきます。
*機械同士のネットワークだったM2Mから、さらに多くのものをネットワークにつなげるようになったものがIoTと言えるでしょう。*ただ、高度な制御のためには機械同士のつながり(M2M)で処理した方がいいシステムも存在します。
家の玄関と同じように、ネットワークにつながっているということは情報を取得できる入り口が開いていることであり、同時に情報の出て行く出口が解放されている状態です。情報のやり取りに不具合を起こさないようにしつつ、セキュリティ面の強化を行うことがIoT技術の課題とされています。また、M2Mに関してもIoTほどオープンにはなっていませんが、悪意のあるサイバー攻撃を受けた際に自動制御に支障をきたす可能性があります。
参考:
課題山積の自動運転車のセキュリティ、業種や分野の枠超え議論を展開|ITpro
IoTとM2Mを融合させた考え方も登場
IoTとM2Mは全く切り離して考えるものでもありません。その1つに「インダストリー4.0」という考え方があります。
インダストリー4.0は機械と機械だけではなく、センサーや部品自体とも情報を交換することで、今まで人が判断を行っていたことを自動化するという考え方です。M2Mとしての高い制御力も持ちつつ、一部のシステムは機械以外のものにもつなぐ仕組みは、産業のあり方自体を変えるかもしれません。
参考:
ドイツ発の産業革命「インダストリー4.0」とは?事例や企業が把握すべきポイントを解説|ferret
微妙に違う?! かんたん解説「M2M」と「IoT」の違い|KDDI MSLSサイト
3分でわかるIoTとM2Mの違い|事例・関連記事|OKI
IoTとM2Mの違いを優しく解説!|株式会社 インテリジェント・モデル
IoTとM2Mの市場規模
IoTの市場規模
引用:2022年度までのICT・メディア市場の規模とトレンドを展望|野村総合研究所
野村総研が2016年11月に発表したIoT市場予測調査によると、2015年度の国内(一部海外も含む)市場規模は5,200億円であり、2022年には3.2兆円まで拡大すると予測されています。
また、市場規模に含まれているヘルスケアや流通、自動車のような産業だけでなく、通信事業者や通信端末の販売事業者にまで市場の拡大の影響を受けるため、経済的な効果はさらに大きいものとなるでしょう。
参考:
IoT市場は2022年度に3兆円規模まで拡大:野村総研、2022年度までの国内ICT市場予測を発表 |@IT
[IoT化する情報通信産業|平成29年版 情報通信白書|総務省]
(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/n3300000.pdf)
M2Mの市場規模
画像引用元:国内M2M市場に関する調査を実施(2017年)|矢野経済研究所
上記は矢野経済研究所が行った国内M2M市場に関する調査をグラフにしたものです。こちらの調査によると、日本国内のM2M市場は2015年時点で1,610億円ですが、2021年度には2,000億円にまで拡大していくと予測されています。
特に電力などエネルギーの管理・保守において市場が拡大していくと見られており、製造業を中心とした工場の生産管理分野でも需要が増えていくと指摘されています。
まとめ
製造や物流などの分野のソリューションとして、IoTとM2Mに関する様々なサービスが生まれている今、双方の違いを改めて考えることはあまりないかもしれません。
それぞれには得意な分野があります。様々な事例を見ながら、メリットとデメリットを把握するようにしましょう。
自社で新しい業務の仕組みを開発し、現在の業務を改善する際に2つの技術は力を発揮します。
「IoTがやりたい」と技術を利用するのを目的とせず、自社のサービスにとってインターネットとどのようなつながり方をするのが理想的なのか考えてみましょう。
- BtoB
- BtoBとは、Business to Businessの略で、企業間での取引のことをいいます。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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- データベース
- データベースとは、複数のアプリケーションまたはユーザーによって共有されるデータの集合体のことです。特定のテーマに沿ったデータを集めて管理され、検索や抽出が簡単にできるようになっているものを指します。
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- ウェアラブルデバイス
- ウェアラブルデバイスとは、手首や腕、頭など体の一部に装着して使用するコンピュータデバイスのことを指します。Googleの開発しているGoogleGlassやサムスンのGalaxyGear、AppleのAppleWatchなどがあります。メガネや腕時計のような形で身に付けることができ、スマートフォンにかわる端末として注目されています。
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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