成熟期

成熟期では、想定したユーザー層のうちの約半数が自社商品や類似商品を手にしているため、需要量が少しずつ落ちてきます。
また、より低コストで商品を販売できるようにさまざまな企業が努力しますので、商品の低価格販売も始まります。
そのため、商品の価格を下げたり、競合他社よりも優れた品質の商品へとアップデートする、ブランド力を高めるなど何らかの施策を検討しなければなりません。

ブランド力を高めるための施策のひとつとして、ユーザーとのコミュニケーションを密にとる、というものがあります。
郵便物やメルマガなどでダイレクトメッセージを送信する、という方法ももちろんありますが、現代はSNS社会ですのでTwitterやFacebookページ、インスタグラムなどで企業とユーザーが気軽に相互コミュニケーションをとれるようにしておくとよいでしょう。

衰退期

衰退期は、ユーザーのほとんどが商品を手にしているため、「よくある商品」と認識される時期です。
この頃になると需要量はあきらかに減少しているため、市場から撤退することも考慮にいれる必要があります。

また、ユーザーの多くが商品を手にしていることから商品のメンテナンスサービスなどを提供することも重要です。
ここでしっかりとしたサポート・システムを起動に乗せておけば、企業のイメージアップにもつながり、次に新しい商品を販売する際にも比較的早い段階で成長期に移行する可能性が高まります。

まとめ

目に見える「モノ」であれ、目には見えない「サービス」であれ、商品を販売する際はさまざまな苦労がつきものです。

今回ご紹介したプロダクト・ライフサイクルについて把握しておけば、今自社製品がどの段階にあってなにをしなければいけないのか、市場の動きや自社の立ち位置などを敏感に感じ取りやすくなるでしょう。