電子チラシを作成するメリットは?

紙1枚から運用できる手軽さから、チラシはビジネスの場だけでなく、町内会のイベントや文化祭などでも使われてきました。各家庭のポストにポスティングをしたり、商品に添えて案内を行ったり、チラシを使った手法は様々です。

電子チラシもそのような手法の1つですが、紙のチラシとは異なるWebだからこそのメリットが大きく4つ存在します。
  

1. チラシの印刷と配布に費用がかからない

印刷所に依頼するのでも、家庭用の複合機で印刷するでも、印刷には費用がかかります。また、印刷したものは顧客に届くように配布しなくてはいけません。店舗の従業員を利用する場合もありますが、新聞の折込やポスティングを行う場合は別途配布のためのコストもかかります。

電子チラシであれば印刷を行わずに配信できるので、印刷代や配布のための費用はかかりません。配布のための人員を容易する必要もないので、コスト面でのリスクは紙のチラシよりも低いと言えるでしょう。
  

2. 在庫リスクがない

印刷に関わるメリットとして、在庫を抱えるリスクがないこともメリットとして挙げられます。紙のチラシの場合、複数種類が残っている場合などでは、管理が煩雑になってしまいます。

「紙の在庫管理くらい……」と思う方もいるかもしれません。ですが、いざ管理をしてみると、残っている枚数を数えなくてはいけなかったり、後々になって必要なチラシを探そうとしたら見付からなかったりと、思わぬ手間がかかります。そのようなリスクがないという点も、電子チラシのメリットと言えるでしょう。
  

3. チラシから別のホームページへ誘導できる

作成ツールの機能によりますが、*電子チラシではURLを貼り付けてチラシから直接別のホームページに導くことができます。*似たような手法は紙のチラシでも見たことがあるかもしれません。

例えば、チラシにQRコードを掲載すれば、チラシの情報をみてもらうだけではなく、QRコードから商品ページに移動して、さらに深い情報が得てもらうことができるでしょう。

それと同様に電子チラシから別のホームページに誘導することで、顧客により多くの情報を見てもらうことができます。また、紙のチラシとは異なり、顧客にコードを読み込む手間を取らせることなく、誘導したいページに導くことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
  

4. アクセス解析が可能

紙のチラシでは反響がどの程度あるのか、チラシ内のどの項目がよく見られているのかはわかりません。*電子チラシの場合は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用して反響を把握することができます。*また、作成ツールによってはヒートマップの形式で、よく見られている部分や逆に反応されていない部分を把握することができるので、商品の注目度も確認することもできるでしょう。

分析を行うことで、どのようなチラシが興味を持って読まれているのかがわかるので、次の施策を打つ時にも役に立ちます。
  

電子チラシの作り方

Web上で展開できるチラシのデータを作るには、「PDFファイルで作成する場合」と「電子チラシ作成ツールを利用する場合」の2つの方法があります。
  

1. PDFファイルで作成する

chirashi.pdf.png
フードスクエア千城台店|カスミ

チラシは、もともと紙で印刷された状態を想定しているので、Webで公開する際、小さな文字でもズームインして読むことができるような配慮が必要です。画像のようにAdobeが無料で提供しているPDFリーダーと連動しているPDF形式のファイルで公開すれば、誰でも気軽にチラシのデータをズームインして確認することができます。無料で作成でき、どのようなブラウザや機器からでも見やすいことがメリットです。

一方で、複数ページをめくりながら見たり、リンクを貼り付けたりといった展開は行えません。
  

2. 電子チラシ作成ツールを利用する

デジタルちらし.png
フードスクエア千城台店|Shufoo!

画像のように作成ツールを利用して、より見やすい形式での電子チラシを作成する方法もあります。基本的には利用料金を支払って作成することになりますが、一部無料で配信されているものもあります。

例:FLY5、adjustbook、issuuなど

ツールによってはPDFファイルとは異なり、画像のようにFacebookへのリンクやほかのホームページへのリンクを貼り付けることができます。ヒートマップと呼ばれる、チラシのどこが一番クリックされているかがわかる機能が付いているものもあるので、より詳細な分析を行いたい人にとって重宝するでしょう。

作成ツールについては、下記記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

参考:
営業資料もカタログもペーパーレスに!無料・有料Webカタログサービス8選|ferret
  

作成ツールを利用する際に気にしたい作成形式の違い

作成ツールを利用する際には1点注意しておいた方がいいことがあります。それは作成形式の違いです。

作成形式には大きくわけて2つ、HTML5とFlashがあり、それぞれ特徴を持っています。
  

HTML5

HTMLはもともとホームページを作成するためのプログラミング言語で、そのVer.5であるHTML5では動画を表示するのがより簡単に行えるようになりました。PCからだけではなく、スマートフォンからでも閲覧可能です。
  

Flash

ページめくりのアクションやアニメーションを付けることができます。PCから見ることはできますが、機種によってはスマートフォンから見ることができません。

*また、Flashの作成・閲覧サービスを提供しているAdobeは2020年末でFlashのアップデート及び配布を終了すると発表しています。*アップデートが終了すると、ウィルス対策の情報もアップデートされないため、セキュリティも危険な状態にさらされてしまいます。今後Web上で公開していくことを考えると、利用については再検討が必要かもしれません。

参考:
Adobe、2020年末でFlashのサポートを終了と発表|TechCrunch Japan