マーケティングに関わるビシネスパーソンにとって、常に最新のマーケティングの手法やトレンドは掴んでいたいものです。
今回はAmazon売れ筋ランキングをもとに、マーケティングに関わる最新の書籍をご紹介します。
現在、注目されている書籍をチェックし、ビジネスでどのような変化が起こっているのか知っていきましょう。

売れ筋のビジネス書を調べるには

Amazon.co.jp_売れ筋ランキング__ビジネス・経済_の中で最も人気のある商品です.png
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/466282/ref=zg_bs_nav_b_1_b

Amazonでは、ショップ内で売れている商品をランキングで公開しています。
ビジネス書の中でも「金融・ファイナンス」や「マネジメント・人材管理」のように、細かいカテゴリで見ることができるので、自分の興味にあった内容を選んで調べてみましょう。
情報は1時間ごとに更新され、常に最新の売れ行きを見ることができます。

マーケティングの流行をつかむ5冊

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こちらは2017年1月20日14時の「マーケティング・セールス」カテゴリの売れ筋トップ30です。
今回は、この30冊の中からWebマーケティングにおいて注目されている分野の5冊をピックアップして、マーケティングにおける最新のトレンドを解説していきましょう。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

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https://www.amazon.co.jp/dp/4041041414/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_5bxGybTGBC1RM

【著者情報】森岡 毅:1972年、福岡県生まれ。神戸大学経営学部卒。96年、P&G入社。日本ヴィダルサスーン、北米パンテーンのブランドマネージャー、ウエラジャパン副代表などを経て、2010年にユー・エス・ジェイ入社。革新的なアイデアを次々投入し、窮地にあったユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させる。12年より同社チーフ・マーケティング・オフィサー、執行役員、マーケティング本部長。

テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマーケティング本部長を務めた森岡毅氏の著書で、V字回復に至るまでに行った施策を元にマーケティングフレームワークを解説しています。

本書は2016年Amazon年間売上ランキングの「ビジネス・経済」部門でも、12位に入りました。

世界的な大ヒット作品である『ハリー・ポッター』を題材としたアトラクションや、来園者が仮装をして楽しむハロウィンイベントなど、数々のヒットを生んだマーケティングの秘訣ついて学ぶことができます。

トップ30の中には、同じ著者の*『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』*もランクインしました。

難しいものだと思われがちなマーケティングの考え方を、実際の事例を通してわかりやすく理解できるのが特徴です。

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉

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https://www.amazon.co.jp/dp/4844366238/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_ScxGybGCD91S7

【著者情報】松尾 茂起:株式会社ウェブライダーの代表。奈良県生まれ、京都市在住。Webプロデューサーとして活動する一方、ピアニスト、作曲家としても活動し、Webと音楽を絡めた様々なコンテンツをリリースしている。
大学卒業後、京都の音楽制作会社に就職後、2005年にフリーランスとして独立。
2010年に株式会社ウェブライダーを立ち上げ。 「分かりにくいことを分かりやすく」の理念のもと、多くのクライアントのサイトをプロデュース。

Web制作・マーケティングコンサルティングサービスを提供する株式会社ウェブライダー代表の松尾茂起の著書です。

Web上で連載されていた内容が元になっており、イラストを交えながら会話文形式で描かれているので、初心者にとっても手に取りやすいでしょう。

ホームページに書いた記事を検索エンジンで上位表示させるにはどうしたらいいのかという視点で、ライティング技術について解説しています。

近年、記事や動画のようなコンテンンツを配信することでビジネスやブランディングなどにつなげるコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。
そのトレンドのなかで、記事をより多くの人に見られるための手法に注目が集まっているのかもしれません。

ドリルを売るには穴を売れ

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https://www.amazon.co.jp/dp/4413036239/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_gdxGybZM8GGK2

【著者紹介】佐藤義典:マーケティングコンサルティング会社、ストラテジー&タクティクス株式会社(東京・千代田区)代表取締役社長。経営者を主な対象にしたマーケティング戦略~実行のコンサルティングを行う。
中小企業診断士、米国トップスクールMBA(ペンシルバニア大ウォートン校、英FT紙2009年MBAランキング全世界で1位)。
通信会社、外資系メーカー、外資系エージェンシーを経て現職。マーケティング・営業の幅広い経験を持つ。

「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」とは、マーケティング学者セオドア・レビットの言葉であり、マーケティングの本質を表しています。

マーケティングで大切なのはモノを売ることではなく価値を売ることであり、本書ではそのようなマーケティングの本質的な思考法について解説しています。

実際の成功事例や手法に目が行きがちですが、*「セグメンテーション「4P」*などマーケティングの基本的な考え方も大切にしていきましょう。

SNSマーケティングのやさしい教科書。 Facebook・Twitter・Instagramーつながりでビジネスを加速する技術

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https://www.amazon.co.jp/dp/4844366076/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_DdxGybYQH7QSV

【著者紹介】清水将之:SNS運用代行サービスなどを展開している株式会社グローバルリンクジャパン取締役。

企業のSNS活用方法をFacebook、Twitter、インスタグラムなどサービズごとに紹介しています。
消費者にアプローチするために、企業でもSNSのアカウントを通して情報発信を行うことが一般的となってきました。
本書は企業の担当者のSNS発信に関する悩みに向き合う内容になっています。

ユーザー同士が投稿を行うことで成り立っているSNSの利用率は、2018年末には74%を上回るという予測もされ、今後も注目するべき分野であることは明らかです。

参考:
[2016年度 SNS利用動向に関する調査|ICT総研]
(http://ictr.co.jp/report/20160816.html)

Facebookを「最強の営業ツール」に変える本

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https://www.amazon.co.jp/dp/4774179159/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_3dxGyb37PK03G

【著者紹介】坂本翔:株式会社ROC 代表取締役。行政書士オフィス23代表。次世代士業コミュニティ「士業団」団長。SNS法務コンサルタント。SNSジャーナリスト。WEBディレクター。25歳で商業出版を実現し、商工会など全国から講演依頼も受任。年間80本以上の講演をこなす。現在は、有名レストラン、メジャーアーティスト使用の楽器メーカー、全国展開の小売店、著者などのSNSプロモーションや集客コンサルティングを行う 『株式会社ROC』の代表取締役兼行政書士として、現代の集客に悩む経営者を支援している。

行政書士であり、SNS法務コンサルタントである坂本氏の著書です。
本書では、Facebookの機能の使い方を説明しながら、企業や個人が営業活動を行うためのノウハウを紹介しています。

Facebookは世界で17億人以上、国内でも2500万もの人が利用しているSNSです。インフラ的な役割を担うレベルにまでなってきているので、今後も企業のマーケティングツールとして機能していくでしょう。

※利用者数は、世界は2016年6月時点、国内は2016年4月時点の月間アクティブユーザー数を指しています。

参考:Facebookの国内アクティブユーザーは2500万人、92%がモバイル利用——10代ユーザーの割合は少ない?

まとめ

書籍の売れ筋ランキングは、多くのビジネスマンが注目している分野について知ることができる手軽な方法の1つです。
カテゴリごとの売れ行きからは、現在どのような分野がマーケティングで注目されているかどうかがわかります。

今回、ご紹介した中でも特に*『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』*は、Amazonの2016年ランキング大賞の「ビジネス・経済」部門でも12位になるほどの売れ行きでした。

本書は、マーケティングに利用するフレームワークについて、実際の事例を通して紹介しています。森岡氏の施策は客観的にも理解しやすい確率論を元にしており、多くの人にとって成功の理由が納得できる内容と言えるでしょう。

他にも、SNSの活用コンテンツライティングに関するノウハウを紹介した書籍の存在も目立ちました。
マーケティングにおいてリスティング広告やアクセス解析のような分野だけでなく、新しく登場する用語や手法も覚えておくようにしましょう。

常に新しい情報を学ぶことで、自身のキャリアにもつながります。
書籍からだけでなく、Webや雑誌など多くのメディアを通して学び続けましょう。