FacebookやLINEのような個人向けの主要SNSが相次いでビジネス向けSNSを発表するなど、コミュニケーションツールとしてのSNSが注目を集めています。

サテライトワークやテレワークといった働き方の多様化が進むなか、遠方にいる社員ともコミュニケーションが取れるのがビジネス向けSNSのメリットです。社内だけでなく、他社と協力してプロジェクトを行う際にも気軽に使える連絡手段として活用できるでしょう。

今回はビジネス向けSNSと個人むけSNSの違いと、ビジネス向けSNSの中でも主要な7つのサービスを紹介します。
LINEの関連企業が提供している「LINE WORKS」や、Facebookが提供している「Workplace by Facebook」世界最大のビジネス向けSNSの「LinkedIn」など、この機会にどういったビジネス向けSNSがあるのか把握してみるのもいいかもしれません。

参考:
LINEのビジネス版「LINE WORKS」発表--メール、電話からスマホ中心の働き方に| CNET Japan
Facebookのエンタープライズ向けSNS「Workplace」が正式リリース | TechCrunch Japan

ビジネス向けSNSと個人向けのSNSの違い

「SNS」と聞くと、まず思い浮かぶのはTwitterやFacebook、LINEといった個人向けのSNSでしょう。もともと仕事の中でFacebookやLINEを利用している方もいるかもしれません。
では、そのような個人向けのSNSとビジネス向けSNSは具体的に何が違うのでしょうか。

コンテンツの投稿やチャット、音声通話が可能であるなど、基本的な機能には違いはありません。サービスにもよりますが、主な違いとしては下記の3点があげられるでしょう。

・セキュリティ対策が強化されている。
・管理者機能がある。
・無料プランでは利用できない機能を持った有料プランが提供されている。

社内情報を取り扱うため、各社セキュリティ対策を行っているほか、会社ごとの契約の場合は複数のアカウントを追加・削除できる管理者機能がついています。このように業務として利用することを想定した機能が提供されているのがビジネス向けSNSの特徴でしょう。

ビジネス向けSNS7選

ビジネス向けSNSの中でも主要なサービスを7つ紹介します。
自社で利用する際は、SNSを利用する目的や必要とする機能に合わせて検討しましょう。

1.LinkedIn(リンクトイン)

世界最大のプロフェッショナルネットワーク___LinkedIn.png
https://www.linkedin.com/

 利用料金    無料〜

LinkedInリンクトイン)」とは、全世界で5億人もの登録ユーザーを抱えているビジネス向けSNSです。

個人用アカウントと企業用のアカウントがあり、それぞれ使用目的や機能に違いがあります。個人用アカウントでは職歴や資格といったプロフィールを記載することができ、それを元にして就職活動を行えます。

また、様々な専門家とコンタクトをとり、仕事について相談できるのもメリットでしょう。
企業用アカウントでは、事業内容や特色を記載するだけでなく、採用活動として特定のスキルや職歴を持つユーザーに対して接触を図れます。

参考:
世界最大のビジネスマン向けSNS「LinkedIn」が日本上陸、デジタルガレージが全面協力|MarkeZine(マーケジン)

LinkedInとは〜ビジネス特化型SNSの使い方と活用事例を紹介|ferret [フェレット]

The Power of LinkedIn's 500 Million Community | Official LinkedIn Blog

2.LINE WORKS

LINEとつながる唯一のビジネスチャット___LINE_WORKS.png
https://line.worksmobile.com/jp/

利用料金(1ユーザーあたり)  ライト:月額300円  ベーシック:月額500円 
※年間契約の場合

「LINE WORKS(ラインワークス)」は、LINEと同じNAVERを親会社に持つワークスモバイルジャパン株式会社が運営しているビジネス向けSNSです。

ライトプランでは、チャット形式のトーク機能のほか、掲示板のように投稿を共有できるホーム機能が提供されています。さらにベーシックプランではこれにメール機能・カレンダーが加わります。
端末を紛失した際にアカウントの情報を抹消できる遠隔削除機能といったスマートフォンでの利用に特化したセキュリティも特徴的でしょう。

3.Workplace by Facebook

Workplace_by_Facebook_―_新しい仕事のかたち.png
https://www.facebook.com/workplace

利用料金(1ユーザーあたり)   スタンダード:無料 プレミアム:$3(1000ユーザーまで)

「Workplace by Facebook」はFacebookが運営しているビジネス向けSNSです。
Facebook同様にニュースフィードへの投稿や音声通話・ライブ通話、チャット形式のメッセージを利用できます。

グループとして特定のメンバーだけが見れるニュースフィードを使うこともできるので、部署やプロジェクトごとでの情報共有にも重宝するでしょう。

4.Slack(スラック)

Slack__Where_work_happens.png
https://slack.com/

利用料金(1ユーザーあたり) Free:無料 standard:月額850円

「Slack(スラック)」は2013年にリリースされて以降、急激にユーザー数を伸ばし、2016年10月時点で400万人もの月間アクティブユーザーを抱えるSNSです。

プロフィールの作成やチャット形式でのメッセージ機能といった基本的な機能だけでなく、「チャンネル」という独自のグループ機能を持っています。
チャンネルには特定のユーザーのみを招待することができ、メッセージ機能を利用してチャンネル内で連絡をとりあえます。

部署内やプロジェクトチーム内でのコミュニケーションツールとして活用できるでしょう。

参考:
多くの企業が導入済み!便利なコミュニケーションツール「Slack」の使い方
Slackの醍醐味「インテグレーション機能」を設定する方法とオススメサービス11選

5.Wantedly(ウォンテッドリー)

はたらくを面白くするビジネスSNS・Wantedly.png
https://www.wantedly.com/

利用料金 個人利用:無料 ビジネス利用:無料 ※トライアルプランの場合。一部機能・募集の掲載本数に制限あり

「Wantedly(ウォンテッドリー)」は月間アクティブユーザー150万人のユーザーを抱える日本最大級のビジネス向けSNSです。

個人でのプロフィール作成のほか、プロジェクトや企業単位でページを作成し、メンバーを募集することもできます。採用機能を持った企業ページも無料から始めることができるのでとりあえず試してみたい方にとっても抵抗感なく取り組めるでしょう。

6.WowTalk(ワウトーク)

【WowTalk】ビジネスチャット_社内SNSでコミュニケーション活性化.png
https://www.wowtalk.jp/

利用料金(ユーザー1人あたり) ベーシックプラン:月額300円 プレミアムプラン:月額500円

「WowTalk(ワウトーク)」はキングソフト株式会社の子会社であるワウテック株式会社が提供しているビジネス向けSNSです。
チャット形式でのメッセージ機能のほか、タイムラインでの投稿共有機能など、基本的にSNSの機能を備えています。

また、社内組織図に合わせて階層型のメンバーリストを構築し、権限を設定できるなど管理者機能が充実しているのも特徴でしょう。

7.Airy(エアリー)

社内SNSなら国内トップシェアを誇る導入実績600社以上の「エアリー」.png
https://airy.net/

 利用料金 初期費用:25,000円 月額:625円(1ユーザーあたり)

「Airy(エアリー)」は社内コミュニケーションの活性化を目的としたビジネス向けSNSです。研修と連動して運用することができ、アンケートや提出物の管理機能も提供されています。

初期設定や管理者ページの説明など運用へのサポートも行っているので、社内でのSNS利用をどのように行えばいいのかわからない方にとっても利用しやすいでしょう。

まとめ

ビジネス向けSNSは個人向けSNSのように、投稿機能やチャット、音声通話のような機能を持っています。それだけでなく、管理者によるアカウント管理や権限設定、ファイルストレージといった社内利用を見込んだ機能があるのが特徴でしょう。

各ビジネス向けSNSサービスには有料で利用するものだけでなく、無料から始められるものもあります。業務内容やチームメンバーの性質をみながら、どういったツールなら運用にのせることができるのか考えてみましょう。