TrelloはFog Creek Softwareが2011年に開発したカンバン方式のタスク管理を行うことができるプロジェクトマネジメントツールです。ほかの事業の利益からの助成を受けているので、一部有料サービスがありますが、基本的に無料で使うことができます。

しかし、2014年には「宝石王」の異名を持つレバノン生まれ・スイス育ちの億万長者フレッド・ムーワッド氏(世界で8番目に資産を持つ宝石オーナー)が、宝石事業とは別の事業を始めました。それがTrelloにも似たプロジェクトマネジメントツール、「Taskworld」です。

スタンフォードビジネススクールのMBA卒業生でもあるムーワッド氏の新しいビジネスプロダクトは、今ではAmazonをはじめとして様々な有名企業に導入されています。実際に複数の事業で成功しているのは、プロジェクトマネジメントで本当に大切なことを知っているからでしょう。

Taskworldは、Trelloに似たプラットフォームでもあるので、よくTrelloと比較されます。それでは、Taskworldとはどのようなもので、どのように使うのでしょうか。

今回は、プロジェクトマネジメントを加速させるツール「Taskworld」の主要な機能について解説していきます。
  

Taskworldとは

Taskworldは、カンバン方式を取り入れたクラウドベースのプロジェクトマネジメントツールです。大小関係なくあらゆる大きさのチームのニーズを満たすように作られていて、共通の目標を設定し、最速で達成するための工夫がなされています。

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Screenshot on Taskworld

Taskworldは、公式ホームページでも掲載されているように、Trelloでできない様々なことをTaskworldで実行可能であることを強調しています。実際に使ってみると、Trelloのカンバン形式のよいところと、サイボウズのようなグループウェアの良いところを全て取り入れたような印象です。

それでは、Taskworldの注目機能について見ていくことにしましょう。
  

Taskworldのここに注目

1. プロジェクトテンプレートが豊富

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Screenshot on Taskworld

一口にカンバンボードとは言っても、その使い方は様々です。Trelloでは、その使い方を自分で工夫しなければなりません。曜日ごとにわけたり、アサインする人ごとにわけたりすることで、よりダイナミックな使い方ができるようになります。

参考:
タスク管理ツール「Trello」を仕事で使いこなすためのアイデア集|ferret

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Screenshot on Taskworld

しかし、Taskworldでは新しいプロジェクトを立ち上げる際に、ウィザードに従って進めていけば、適切な使い方を提案してくれます。

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Screenshot on Taskworld

プロジェクトテンプレートは「ブランク」「曜日分け」「メンバー分け」「チーム分け」「カンバン形式」となっており、これを選ぶことで自動的にデフォルトで指定されたカードにわけられたボードが作成されます。
  

2. タスクをやり切ることにこだわる必要十分なプロパティ

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Screenshot on Taskworld

億万長者フレッド・ムーワッド氏だからこそ、こだわった"タスクをやり切る"ということにフォーカスしたプロパティを各タスクに設定することができます。

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Screenshot on Taskworld

タスクには「開始日」や「期日」のように日付を設定でき、「担当者」「フォロワー」といった直接の担当や関係者をアサインできるほか、「タグ」「ポイント」「ラベル」といった様々な基準でカテゴリーわけできるプロパティも用意されています。

このようなプロパティが適切に設定されていれば、膨大なタスクがあっても簡単に検索を行うことが可能になります。
  

3. 1タスクにかかる時間を測定する「タイム計測」

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Screenshot on Taskworld

Taskworldのユニークな機能の1つに「タイム計測」機能があります。これは「Toggl」のようにタスクにかかった時間を計測する機能ですが、Taskworldではそれをカードごとに測定できる機能を実装しています。

それぞれのタスクでかかっている時間を計測することができれば、ムダな時間を分析して改善に取り組むことも可能です。単純作業なのに時間がかかり過ぎていたら、何か問題があるのかもしれません。
  

4. 付箋のように活用できる「チェックボックス」

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Screenshot on Taskworld

カードでは小さいタスクをまとめる「チェックボックス」機能も充実しています。チェックボックス自体はTrelloでも利用可能でしたが、Taskworldではカードを開いていないボードビューの時にもカードにチェックボックスが表示されているので、俯瞰しながら細かな「やるべきこと」を確認することができます。
  

5. タスクと完全連動したガントチャート「タイムライン」

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Screenshot on Taskworld

タスクに「開始日」や「期日」を設定しておけば、Taskworld側で自動でガントチャートを表示してくれる「タイムライン」の機能が用意されています。複数のプロジェクトにまたがって、時間単位ごとに「やるべきこと」に選択・集中を行えるので、大変人気の機能の1つです。
  

6. 総タスクのステータスが一目で分かる「アナリティクス」

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Screenshot on Taskworld

自分のアサインされている総タスク数や進行中・完了済み・期限オーバーなどの状況をチェックできるツール「アナリティクス」も用意されています。

最近では働き方改革の一環で残業時間を指摘されていますが、どれだけ仕事が残っているのかを確認することで仕事を切り上げるタイミングを計ったりすることもできます。自分だけではなく、メンバーのアナリティクスも確認することができるので、マネジャーはメンバーのタスクをマネジメントすることも可能です。
  

7. チャンネルごとにリアルタイムでチャットできる「メッセージ」

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Screenshot on Taskworld

また、FacebookメッセンジャーやSlackにも似た機能として、オンラインのユーザーにメッセージを届けることができる「メッセージ」機能も用意されています。

「チャンネル」とよばれるグループでは複数のユーザーにメッセージを送ることが可能で、一方「ダイレクトメッセージ」では、1to1でユーザーにメッセージを送ることができます。複数のアプリを使いわける必要がないのは嬉しいですね。