【インタビュー】「一般人」が撮影した「普通」の写真でクリック率340%アップ!?スナップマート代表 えとみほ氏が語るインスタ時代の写真の価値
ローンチ当初は想定していなかった「インスタ映えしない写真」や「アプリからの購入」
飯髙:
女性ユーザーが中心で、いわゆる「インスタ映え」する写真が中心かと思いますが、ローンチ時と比べて現状の面白いギャップみたいなものはありますか?
江藤氏:
ギャップは沢山ありますね。当初は、それこそインスタグラムに投稿されるような写真を想定していて、もちろん現状も確かに多いのですが、「こんなの売れるの!?」っていう写真が意外と売れているんです。
たとえば、人気なジャンルに「お腹」や「筋肉」などがあります。「お腹」は、痩せたお腹だけでなく太ったお腹も人気があるんです。筋肉もそうですが、フィットネス系の用途で使われているようです。その他には、意外と個人ユーザーが購入している点ですね。企業やメディアを想定していましたが、ブロガーなど個人が沢山購入していて驚きました。個人が写真素材を購入するんだなと新鮮な発見がありましたね。
あと、女性の写真も「モデルさんの写真」というよりは、「友達と何気なく撮った1枚」みたいなのも人気があります。
飯髙:
だいぶイメージと違いますね(笑)やはり自然な雰囲気の写真に魅力を感じている方が多いのでしょうね。例えば、留学会社のホームページ用素材とも相性が良いのではと感じました。ストックフォトは綺麗すぎるので。
江藤氏:
たしかにそうですね。スマホの写真にはExif情報が記録されているので、緯度経度から位置情報を使って場所ごとに検索することもできます。それこそ、海外でも良いですしお出かけ系のメディアにも活用いただけるんじゃないかと考えています。
飯髙:
次にアプリやWebを運用する上でのギャップはありましたか?サービスの特性上アプリを重視されていると思うのですが、WebのUIが非常に良いなと思ったので。
江藤氏:
実は、その点に関して「しくじったな」と思ったことがあって...。アプリをリリースしたとき、「投稿はアプリ」「購入はWeb」というイメージでした。「アプリで購入」って想像ができていなかったんです。
写真素材を購入するときは、大きなモニターで大きな画像で見て購入すると想定していて、「アプリでは買わないよね」と思っていました。ところが、リリースしてみると、「アプリから買えない」という意見を沢山いただいて、慌ててWebをスマホ対応にしたんです。いま、アプリの写真詳細からWebにジャンプする仕組みで対応しているのですが、今後はシームレスにアプリから購入でき、Webからも出品できるようにアップデートしていく予定です。
スナップマートの“世界観”を実現する上での障壁や脅威とは?
飯髙:
UGC(ユーザー生成コンテンツ)を始め、スナップマートの独自の世界観を実現する上で、なにか障壁や脅威などを感じることはありますか?
江藤氏:
正直なところ、あまり外の脅威は感じていないんですよね。なんだろう。写真の素材を販売するという点において、ストックフォトの市場にガチで参入しようとしたら勝てないのは明白です。「ピクスタ」もそうですが、「Getty Images」なども何十年もやっているし、SEO的にも強いですからね。既存のストックフォトはもうやれることをやり尽くしているわけです。
そこに参入したらレッドオーシャンの中に飛び込むことになるので、そこでストレートに勝負するのはやめておこうと思っています。
なので、彼らの戦えないような市場を考えると、いまは「商品写真」なのかなと思うんですよね。スナップマートではオーガニックな写真も売っているんですが、ブツ撮り出張サービスとかアンバサダーとかが当たっているのは、企業がSNSプロモーションの価値を理解し始めていて、だんだんそこにお金が流れていっているからじゃないかなと。
一般的なストックフォトは加工のしやすいことからクリエイターさんに愛用者が多いですが、スナップマートは1枚でそのまま使ってもらえるのでWeb担当者のような非クリエイター層に利用されています。そこで戦っていきたいですね。
飯髙:
商品写真はたしかに自然でスナップマートならではという感じがします。ただ、ブツ撮りは商品の色味やピントなどシビアなイメージがあります。その点に関しては課題などありますか?
江藤氏:
スナップマートのブツ撮りサービスの場合は、インスタグラマーさんの世界観で撮るものなので、基本的には「インスタグラマーの投稿の中に企業の写真が入るイメージ」と最初にお伝えしています。もちろん、ヒアリングシートは用意しており、構図などはきっちりすり合わせて行っているので現在では問題なく運営しています。
ローンチ時はここを理解されていないクライアントさんもいて、プロの方に頼むときのように、あとから「ここをこうして欲しい」というようなご指摘もいただいたのですが、現在は先にこのサービスの主旨を理解していただいてから発注をいただくので、ほぼトラブルはありません。注文いただいた方の約7割はリピート注文してくださいます。
ユーザーが何をみているのかと考えたら、実際細かいところまで見ていなかったりしますよね。「雰囲気がかわいい」「使っている姿が想像できる」みたいに、全体の雰囲気を伝えることを大切にしていて、これで良ければ活用していただけると嬉しいですね。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- UI
- UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略で、ユーザー(使い手)とデバイスとのインターフェイス(接点)のことを意味します。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- UGC
- UGCとは、User Generated Contentsの頭文字を取ったもので、インターネット上でユーザーによって作成・生成されたコンテンツの総称です。UGCという概念に包含されるコンテンツは非常に幅広く、ブログや動画・イラスト投稿サイトなどのコンテンツはもちろん、種々のSNSにアップロードされたコンテンツや、それらに対する感想・レビューなどのコメントもUGCとなります。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- SEO
- SEO(Search Engine Optimization)とは、GoogleやYahoo!などのサーチエンジン(検索エンジン)で、特定キーワードで検索が実行されたとき、ホームページが表示される順位を上げるためのさまざまな施策のことです。
- オーガニック
- オーガニックとは、検索結果ページに表示されるリストのうち、広告以外のものを指します。「オーガニック検索」、「自然検索」、「ナチュラル検索」などとも言われます。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
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