アプリ内課金モデルの特徴とは

アプリ内課金とは、アプリ内で特定の機能を使う際、「機能の購入」を促すマネタイズ方法です。ゲームアプリやニュースアプリ、メッセンジャーアプリのスタンプ販売で利用されることが多く、「機能やコンテンツの更新性が高い」ジャンルのアプリに適しているのが特徴です。

メリット

アプリ内課金のメリットは、有料販売のアプリと比べて新規インストールのハードルが低いことが挙げられます。ユーザーは、インストールと基本機能を無料で利用できるためです。

課金コンテンツの質や更新頻度が高いなど、「課金する価値」をユーザーに認識させることができれば、継続的に収益を生むことができます。また、課金のタイミングをユーザーに委ねられるので、ユーザーの心理的な負担が少ないのもメリットです。

デメリット

アプリ内課金のデメリットは、開発コストです。広告表示や買い切り型の有料販売と異なり、アプリ内で「課金をするための仕組み」を実装しなければなりません。

また、継続的に課金対象のコンテンツを更新し続けなければ、ユーザーの飽きにも繋がるため、更新性の低いアプリであればユーザーが離脱することも考えられるでしょう。

定額課金の特徴とは

定額課金とは、予め定めた料金を継続的に支払うことでアプリ内の機能が自由に使えるというマネタイズ手法です。映画やマンガなどの「使い放題サービス」や、会計アプリやクリエイティブ系編集アプリなどツール系アプリの月額利用料金などに採用されることが多いマネタイズ手法です。

メリット

定額課金のメリットは、継続的な収益が見込める点です。解約が発生しない限りほぼ自動的に収益が発生します。有料販売やアプリ内課金同様に、月額料金を自社で定めることができるのもメリットと言えるでしょう。

定額課金では、継続したいと思わせるコンテンツや機能を提供し続けることで、自社サービスへの熱心なファンを生み、ユーザーを囲い込むことができます。

デメリット

定額課金のデメリットは、継続的な価値を提供できない単一機能のアプリでは意味をなさないことです。

そのため、「更新性が高いアプリ」もしくは「毎日利用し続ける価値のあるアプリ」でなければ、定額課金を促すのは難しいと言えます。そこで、初回1ヶ月無料など試用期間を設けることで、「定額課金をするメリット」の認知を促す施策が必要になります。

まとめ

アプリのマネタイズ方法は「アプリ広告」「有料販売」「アプリ内課金」「定額課金制」があります

たとえば、広告配信はWebメディアアプリなどが導入しやすい一方で、ゲーム系のアプリは操作性を損なうことから不向きなど、それぞれアプリの用途によって一長一短です。

自社のサービスがなにを目的としてアプリを制作するのか、それに併せてマネタイズ手法も検討してみてはいかがでしょうか。