Section4. デザインの横展開

10. サイトマップを作成しよう

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デザインを勉強しはじめた時によく起こる勘違いのひとつに、*「ブランド イコール ロゴデザイン」*という間違った数式をインプットしてしまうことです。
もちろん、TwitterやSpotifyなどのさまざまなサービスで、ロゴがブランドを体現している、という意味では間違ってはいませんが、ロゴはブランド展開の一部でしかありません。

インターネットが水や電気と同じようにインフラとなっている現在、ホームページやSNSアカウントなどのインターネットアセットは、すべてブランドの一部と考えるべきでしょう。
その中でも、ホームページの構成を決めるサイトマップは、ユーザーがどのような情報にアクセスするのを可能にするのかを決めるのはもちろんのこと、実店舗でいうところのショーケースの役割も果たしています。
どんなふうに商品を陳列するかによってブランドのムードが全くもって変わってしまうのと同じように、リンクの貼り方ひとつで印象が変わってしまうのを肝に命じておきましょう。

また、*「誰に、どのように認知されたいか?」*によって、サイトあたりのページ数や、1ページあたりの長さ、デザインなども変わってくるでしょう。
高級ブランドなのにもかかわらず何千ページもあってごちゃごちゃしていると、かえってホームページ自体がブランドイメージを毀損してしまうことになりかねないでしょう。

11. コピーから作ろう

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*Webデザインはビジュアル優先(見た目が大事)*だと思ってしまうのも、よくある過ちのひとつです。
確かに、第一印象が台無しでユーザーが直帰してしまうようなデザインは問題外ですが、ブランドデザインを大事にしたいならば、見た目よりもコピーから作りましょう。
なぜなら、*言葉は「言霊(ことだま)」*ともいうように、コピーはブランドが伝えたいメッセージを宿す、無視できない部分だからです。

いくらかっこいいデザインでWebサイトを作っても、コピーを重ねるとしっくりこないことがあります。
デザインありきではなく、コピーありきで考えると、伝えたいメッセージが明確になり、結果的にデザインの方向性も自然と決まってきます。

コピーには最初にユーザーの心を掴むために使うキャッチコピーから、ボタンのラベルや小さな見出しに使うマイクロコピーまで、さまざまなものがあります。
マイクロコピーは後回しになりがちですが、決められるコピーは最初に決めておいたほうが、デザインがスムーズにいくでしょう。

12. プロダクトをデザインしよう

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サイトマップやコピーができたら、いよいよWebサイトのデザインに入りましょう。
もちろん、ここでもすでに作成したガイドラインに基づいてデザインを作成していきます。

また、Webサイトが完成したら、広告やSNSのロゴも同じトーンでデザインしていきます。
スマートフォンのアプリを展開する場合にも、統一したトーンを適用します。

ただし、いくら見た目の部分(UI)が優れていても、ユーザー体験(UX)が台無しだと、ブランドイメージも下がってしまいます
見た目部分が完成したら、操作性などを何度も何度も検証を重ねて、全体性を確認するようにしましょう。