Web業界における採用活動の変遷

ダイレクトリクルーティングの特徴に触れる前に、まずWeb業界における採用活動の変遷を確認してみましょう。

1990年台から、インターネットを活用した求人活動が行われるようになりました。時代の移り変わりとともに、採用の流れも変遷しています。

参考:
新卒採用のトレンドの変遷|採用手法の歴史を年表にまとめてみた|HR NOTE
  

1990年台後半~ 新卒求人広告の開始

現在も根強いシェアを誇る新卒採用活動の形です。人材を募集している企業が採用情報をWEBサイトに広告として掲載、それを見た学生が気になった企業へ応募するというものです。

代表的なサービスとしては、「リクナビ」「マイナビ」などが挙げられます。
  

2000年~ 新卒紹介サービス

新卒紹介サービスは2000年台に入ってから登場した採用の手法です。中途採用においては比較的一般的だった人材紹介サービスが、新卒採用にも登場したといえるでしょう。エージェントが介在し、企業側のニーズに合った優秀な人材を紹介します。基本的にその料金は成功報酬型が多いです。

昨今の売り手市場も相まって、登場からしばらくして注目を集め始めました。

参考:
新卒紹介とは?概要と新卒紹介会社総まとめ・使いこなし虎の巻|BizHint HR(人事の悩みにヒントを届けるニュースサイト)
  

2005年~ 逆求人イベントの登場

ダイレクトリクルーティングの先駆けと言えます。企業が学生に対してPRする説明会とは異なり、学生が参加企業に対して自分自身をプレゼンするイベントです。

代表としては、ジースタイラスの開催する「逆求人フェスティバル」などが挙げられます。

1対1での対話により、お互いに納得の行くまで話し合うことができるため、満足度の高い採用が期待できるでしょう。

参考:
逆求人フェスティバル開催日程 2021年卒、2020年卒、2019年卒、2018年卒|逆求人フェスティバル
  

2012年~ ソーシャルリクルーティングの登場

FacebookやTwitterのようなSNSが盛り上がりを見せ始めると、採用においても活用の流れが見られるようになります。自社の活動内容や採用に関する情報を企業のアカウントから発信する企業が登場し始めます。

また、Facebookアカウントと連携可能なビジネスSNS「Wantedly」が登場。LINEのようなチャット形式での連絡や、とりあえず話を聞くだけでも企業に連絡できるそのカジュアルなスタイルが人気になりました。
  

2014年〜 スカウティングサイトが話題に

ダイレクトリクルーティングの流れを後押しするものとして、ここ数年で注目を集め始めているのが、スカウティングサイトを利用しての採用活動です。

サービスに登録している学生を検索し閲覧。プロフィールなどを確認した上で、自社とマッチしそうだなと思った人材をスカウトすることができます。

最近では株式会社ベネッセi-キャリアが新卒向けのスカウティングサービス「DODAキャンパス」をリリース(サービスの内容は後述します)するなど、学生の採用においてもダイレクトリクルーティングの利用率が高まることが予想されています。