優秀なマーケターはユーザーペインに気づける

成長しているプラットフォームを活用する重要性は明らかです。しかし、トレンドに変化が起きても変わらず重視すべきことがあります。それが「ユーザー視点」を持つことです。

「どのサービスにも根底的なニーズやユーザーペインがあって、だからこそ成り立つ。例えば、Instagramをハックしたからといって、良いサービスになるかと言えばそれだけでは難しい。プラットフォームをどのように活用するかはあくまで手段なんです」(赤坂 氏)

Pairsは、Facebookをサービス開発に活用しただけではなく、「長期的な恋愛関係を築くことができる相手との出会い」というユーザーペイン(解決したい悩みや課題)に着目をしました。そのペインポイントを分析し、適切な方法でプラットフォームを活用したことでトップの地位を築けたと言えるでしょう。

ユーザーの視点に立ち、サービスを利用することでWebサービスやアプリがどういった使われ方をしているのかを理解することが大切です。

Instagramを例にすれば、「画像を投稿する」「タイムラインを眺めていいねをする」だけではなく、ハッシュタグから画像を探したり、商品などの検索に使ってみるといった、「今ユーザーに使われている方法」を試すことが、ユーザーペインに気づくヒントとなります。

まとめ:成長段階に応じた検証と改善が重要

もし、いま何らかのプラットフォームを活用した施策を検討しているのであれば、先の赤坂 氏の話を踏まえ、次の4点に注目してみましょう。

  • いま成長しているプラットフォームはなにか
  • 自社サービスとの相性の良いユーザーが集まっているか
  • ユーザーはどういった使い方をしているのか
  • 成長段階に応じて、適切な施策を実施できているか

PairsはFacebookの活用によって大胆な成長を遂げたという印象を持ちやすいサービスですが、実は市場やユーザーの動向を的確に捉え、マーケティングの王道を突き進んできたから成功できたことがわかるはずです。

「とりあえず広告を運用しよう」
「流行っているプラットフォームを使おう」

と、安直に施策を決定していてはサービスの成長は見込めません。まずは、自社が取り組むべきマーケティング施策はなにか、自社の成長段階や市場を見据えて検討してみましょう。