生産性の向上が課題となる中で、ベンチャーや中小企業では業務効率化のために様々なツールを試しているマーケティング担当者もいらっしゃるでしょう。

業務効率化のために重要な施策として、「社内の情報を1ヵ所に集中させる」ことが挙げられます。

こうした社内の情報を集約するツールの1つにコミュニケーションツールである「Slack」があります。最近では電車やタクシーで交通広告を放映するなど露出を強化し、日本国内の日間アクティブユーザー(DAU)は50万人を越えるなど、ビジネスの場での利用者が増加しているツールです。

Slackが導入される理由として、チャットとしての機能だけではなく、業務効率化を図るツールなどの情報集約にも活用できる点が挙げられます。コミュニケーションを簡単かつ頻繁に取ることができるようになれば、施策や状況による変化をキャッチアップし、素早く次の打ち手につなげられるでしょう。

今回は、フォーム作成ツールを提供するformrun監修のもと、Slackと連携して使うことで業務効率を上げられるツールを5つ紹介します。

参考:
ビジネス向けチャットツール「Slack」が日本法人を正式立ち上げ

業務効率化を図るSlack連携ツール5選

①Google Analytics:アクセス解析のレポートを通知できる

Google_Analytics
Statsbot

代表的なアクセス解析ツールGoogle Analytics(GA)があります。無料で豊富な機能が使えるため、Web施策に予算をかけられないベンチャー企業や中小企業がはじめに導入すべきツールでしょう。GAをSlackと連携させることで、アクセス解析のレポートをSlackに通知できます。

GAとSlackを連携させるためには、Statsbotというサービスを使う必要があります。Statsbotを導入することで、ディメンションやセグメントを設定したレポートを定期的に受け取ることができます。

Slackでの閲覧は手軽という特徴ある一方で、一覧性は劣るため重要なKPIに絞って最大でも3種類までのレポートを対象にするとよいでしょう。

参考:
便利!無料で使えるStatsbot!Google Analyticsの情報をSlackへ通知する方法とchannel毎にスケジュール通知を設定する方法

②Twitter:関連ツイートを通知できる

Twitter

TwitterもSlackと連携できます。Slackのヘルプセンターが提供している連携方法では任意のアカウントのツイートをそのままTwitter上で表示できます。

マーケティング業務に関係のあるアカウントや競合サービスのアカウントだけに絞ることが可能です。複数人で見たり、Slack内でシェアするネタを探したりする場合などに向いています。

その他にも少し設定が複雑ですが、IFTTTと連携させることで自社サービス名や任意のハッシュタグを含むツイートがあったときにだけ通知させる設定が可能です。キャンペーンなどを開始した直後に、自社名やサービス名を含むツイートを確認するのに便利です。

Twitterには様々なサードパーティツールがあり、それらのツールからもSlack連携が可能です。もしお使いのツールがあればSlack連携できるか一度確認してみましょう。

参考:
Twitter と Slack を連携させる

③アドワーズ(Google 広告):キャンペーンの機会損失を予防できる

レポートやアドワーズ内で表示されるアラートをSlackに通知させることができます。「終了したキャンペーンの次の打ち手を検討せずに、そのまま放置してしまった」などの機会損失を防止できるため、リスティング広告を運用する会社や担当者におすすめです。

アドワーズを連携させるにはアドワーズスクリプトという、アドワーズの操作を自動化するJavaScriptベースの機能を使用します。また、あらかじめSlack側でもIncoming Webhookという機能を有効にし、そこから取得できるWebhook URLをスクリプト内に設定しておく必要があります。Google Ads scriptのページにサンプルコードがありますので参考にしてみてください。

参考:
Google Ads scripts

④Troops:インサイトセールスの業務をサポート

Troops
Troops

TroopsはSalesforceなどと連携して使えるセールスアシスタントツールです。Slackとの連携によって、Salesforceからレポートを共有したり、営業ステータスの変更があったとき通知したりできます。

インサイドセールスの業務をサポートできます。通知があったらすぐに電話でフォローするなど、タイミングを逃さないセールス活動に役立ちます。

⑤formrun(フォームラン):顧客のフォローを効率化

formrun(フォームラン)
formrun

formrunは無料でフォームを作成できるコンタクト管理ツールです。

Slackとの連携によってフォームに入力があった際や、フォロー中の顧客からのメールを受診した時に通知できます。(詳しい設定方法などは下記のリンクを参照)

連携によりお問い合わせがあった時に迅速に対応できるようになり、サービスに対する興味が高いうちに提案する体制を構築できます。「SalesforceやMAツールも興味あるけど、ちゃんと活用できるかイメージできない」という方は試してみるとよいでしょう。

参考:
通知設定 | formrun

Slackのヘルプセンター

Slackのヘルプセンター内に、マーケティングにSlackを活用するというコンテンツがあります。今回記事では紹介できなかった、AmplitudeやBaremetricsといった日本ではあまりメジャーでないデータ系サービスからMailchimp、SurveyMonkey、Trelloまで紹介されています。活用のヒントも得られると思いますのでApp ディレクトリのマーケティングカテゴリと合わせて参考にしてみてください。

参考:
マーケティングに Slack を活用する
Appディレクトリ|Slack

まとめ:Slack連携で業務の効率化を図ろう

Slack連携を意識することで他の人に共有したり、別ページで作業内容を確認する手間が省けたりできるなど、業務効率の向上が図れます。

中小企業やベンチャー企業のマーケティング担当者は、日々多忙なため作業の効率化が重要です。今回の記事を参考に自社で使っているツールをSlackと連携してみましょう。