施策を導入して、結果を見る、を1サイクルに

施策を試す期間は、2週間ほどをオススメします。
施策を反映した上で効果を検証し、効果があれば施策を反映したまま次の施策に進み、効果が下がってしまった場合は一喜一憂せずに、元に戻して次の施策へと進んでいきましょう。
そして、ひとつの施策を反映している2週間のうちに、次に反映する施策の準備を進めていくのがベストです。

小さな施策で出せる効果は、売上がアップするという最終ゴールではなく、直帰率が下がって回遊率が上がる、PVが増えるなどの小さな効果であることがほとんどです。
しかし、どんな効果があったかを検証することで、次の打ち手が見えてきます。

たとえば、ナビゲーションを変更してPVが増えたのにCVが増えない場合は、CVする商品ページ情報の改善をすればいいとわかるので、PVが増えたページの情報を修正する、といった具合です。
このように施策を繰り返すことで、効果が出るWebサイトへと育成していくことができます。

第一回の記事でも説明したように、Webサイトを以下のような育成のステップにのせていくことをオススメします。

1.サイトの弱点を見つける
2.改善すべきページを把握する
3.デザイン・ コンテンツ制作
4.施策の更新
5.集客および販促
6.効果の検証

※各ステップについて、くわしく知りたい方は「伸び悩むWebサイトを育てる!「サイト育成」の6ステップを解説の記事もチェックしてください。

手軽に実践できる「デザイン&導線改善」改善テクニック

先ほど、「どんなWebサイトにも効果的な施策はない」とお話ししましたが、私たちの経験上、複数のサイトで効果につながった施策がいくつかあります。
どのサイトでも効果があるとは言えませんが、小さな施策のひとつとして試してみてもいいと思います。

商品ナビの追加や並び順を変える

商品を紹介している物販型サイトの場合、商品ナビゲーションを追加することで直帰率を下げられた事例があります。
すでに商品ナビがある場合は、定番商品順にしていたところを売れ筋順に変更して売りたい商品を目立たせることで、効果がアップする可能性があります。

フッターエリアの情報を充実させる

Webサイト全体の共通フッターに、簡素な情報しか載せていないサイトが実は多いです。
こうした共通フッターの情報を充実させることで効果が出た事例があります。

また、サイト内のページ特性に応じて、異なるサブのフッターを追加することで、各ページの直帰率が下がり、サイト全体の回遊性が上がったという事例もありました。

小さな改善を積み重ねていくことが重要

Webサイトの効果をアップしたいときは、いきなりリニューアルをするのではなく、小さな改善を積み重ねていく「サイト育成」をオススメした理由はご理解いただけましたか?

私たちがサイト育成をオススメする背景には、実は自社でWebショップをゼロから立ち上げ、売上1億円規模に育成した実績があるからです。
その事例については次の機会にお話ししたいと思いますが、そのWebサイトを育成するために実践したノウハウが、私たちがお客様に提供するサービスの基盤となっています。