CMSはホームページの更新に専門的なスキルを使わず、誰にでもスムーズに取り扱える手軽さが魅力であり、今では多くの企業に利用されています。2019年7月にQ-Successが発表したCMSシェアによると、CMSの中で最も多くのシェアを獲得しているのがWordPressであり30.4%でした。2番目に多く使われているCMSの約10倍のシェアがあることから、WordPressCMSを利用する多くの人にとって一般的な存在であることが推察されます。

参照:マイナビニュース・Squarespace増加 - 7月Webサイト向けCMSシェア

ホームページとともに、情報収集源および発信源として私たちの生活に根付いているSNSもまた手軽にマーケティングに利用できるツールです。ホームページとSNSを更新を連動させることで、さらなる効率化が実現できるため、CMSとSNSの連携を設定している人が多いでしょう。

今回は、Twitterと最もシェアの大きいCMSであるWordPressの連携方法について解説します。

まだ連携設定をしていない方は、この機会に実践してみてはいかがでしょうか。設定するまでは少々手間がかかりますが、一度行えば業務効率化に大きく貢献するのでおすすめです。

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Twitter(ツイッター)とWordPress(ワードプレス)の連携について

TwitterWordPressの連携方法についてご説明します。TwitterWordPressの投稿が拡散された場合、連携設定を行っておくことで、画像とテキストレイアウトがクリックされやすいに自動的に指定フォーマットに形成されます。記事投稿を効果的にSNSで拡散したい場合に必須とも言えます。

ここでは、Twitterカードの設定と人気プラグインである「All in One Seo Pack」を利用します。
All in One Seo Packは、SEO設定が手軽に行えるプラグインとして人気が高く、SNSのOGPの指定や、タイトルやディスクリプションの設定、sitemap.xmlの作成など、SEOのために必要となる作業を効率的に行うことができます。専門性の高いスキルを持たない人でも有効なSEOが可能になります。

(1)ソーシャルメディア設定画面を表示する

事前にAll in One Seo Packをインストールし有効化しておいてください。そして、WordPressの左側のメニューでAll in One Seoの機能管理を選択し、「ソーシャルメディア」を有効化します。

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(2)画像設定をする

・「OG:Imageソースを選択」は「アイキャッチ画像」にしましょう。
・画像が見つからない場合はデフォルトを使用にチェックを入れた状態にします。Twitterに画像が設定されていない場合に使用する画像という意味です。
・デフォルトのOG:Imageは、上記の場合のデフォルト画像を指定します。
・他は空欄で大丈夫です。

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(3)Twitter設定をする

・デフォルトTwitterカードは、「要約」を選択しておきます。
Twitterサイトは、@ではじまるTwitterのユーザー名を入力します。
Twitter投稿者を表示は、投稿者を表示したい場合のみチェックをつけます。
Twitterドメインは、連携させるWordPressを搭載したホームページに使用しているドメインを入力してください。

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最後に、ページの一番に下にある「設定を更新」をクリックして完了です。

(4)Twitterを設定する

自社のTwitter側を設定します。左側のメニュー「プロフィール」から「プロフィールを編集」を選択し、「ウェブサイト」にURLを入力し「保存」をクリックします。

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(5)Twitterカードを登録する

Card validatorにアクセスし、URLを入力し、「Preview card」をクリックします。右側にTwitterカードのプレビューが表示されたら完了です。

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WordPress(ワードプレス)にTwitter(ツイッター)を埋め込む方法

Twitterの更新情報を表示しているホームページを見かけることがしばしばあるでしょう。それほど複雑な設定ではないため、少々時間があれば誰にでもできます。簡単に申し上げると、Twitter埋め込み用のコードを発行し、WordPressに設定するという流れです。

(1)ユーザー名を確認する

Twitterの左メニューの「もっと見る」をクリックし、「設定とプライバシー」をクリックします。すると「設定」に画面が切り替わります。この「設定」の文字の下にある@以下の文字列をコピーしておいてください。

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(2)Twitter URLを入力する

埋め込みコードを発行するためのURLhttps://publish.Twitter.com/# )にアクセスし、「 https://Twitter.com/ 」のあとに先ほどコピーした、ユーザー名の@以下の文字列を入力します。

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(3)Embedded Timelineを選択する

タイムラインの表示である「Embedded Timeline」を選択します。

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(4)コードをコピーする

タイムラインの表示イメージが表示されますので、「Copy Code」をクリックして、埋め込み用のコードを取得します。
もし、高さや幅のサイズ、リンクの色などの設定を変更したい場合は「set customization option」をクリックし設定してください。

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(5)コピーしたコードを設置してタイムラインを表示する

コピー済みの埋め込みコードをWordPressのウィジェットなどに貼り付けることで、タイムラインの表示を行うことができます。

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WordPress(ワードプレス)の投稿を自動的にTwitter(ツイッター)にも投稿

次に、WordPressに投稿した内容をTwitterで配信する方法をご紹介します。WordPressブログを更新した後、同じ内容をTwitterでも配信するといった二重労力がかからないので便利です。連携にあたっては、WordPressプラグインを利用します。TwitterなどのSNSとWordPressを連携できるプラグインには色々な種類がありますが、今回は「WP to Twitter」をピックアップしました。

プラグイン「WP to Twitter」に利用にあたり、Twitterの開発者アカウントを登録する必要があります。英語のページで手続きを行います。

(1)WP to Twitterをインストールする

まず、「WP to Twitter」をWordPressにインストールし有効化します。そして、左側のメニューから「WP to Twitter」を選択します。ページには設定について書いていますが、入力に必要なAPI KEYなどの情報を準備する必要があります。

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(2)Twitterの開発者アカウントの登録ページを表示する

開発者アカウントの登録ページhttps://developer.Twitter.com )にアクセスします。Twitterにログインしていない場合は、右上の「Sign In」からログインしてください。ログイン後は「Apply」をクリックします。

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(3)開発者アカウントの申請ボタンを押す

「Apply for developer account」というボタンをクリックしてください。

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(4)ツール開発をする理由を選択する

必要に応じて申請理由を選択します。今回は個人的な用途のものとしてパーソナルプロジェクトに該当する中の「Building tools for Twitter users」を選択しておきました。

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(5)ユーザーネーム等の設定を行う

居住している国名と呼び名を設定します。一番下には、今後Twitter APIに関する案内を送ってよいか聞かれているので必要に応じてチェックをいれます。

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(6)申請に関する質問に回答する

ここからは英語で質問に回答しなければいけません。回答に必要な最低文字数をクリアして入力する必要があります。英語で回答するとはいえ、Google翻訳などを利用しても無理に難しい表現をせずにシンプルに書けば可能でしょう。また、「NO」を回答する場合は、文字の入力をせず、「YES / NO」の切り替えボタンを操作するだけです。

(1つ目の質問)
In English, please describe how you plan to use Twitter data and/or APIs. The more detailed the response, the easier it is to review and approve.

→データやAPIの使用目的を聞かれています。ブログ投稿を行うとTwitterも投稿を行う旨を記載します。

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(2つ目の質問)
Please describe how you will analyze Twitter data including any analysis of Tweets or Twitter users.

→ツイートやユーザーの分析を含め、Twitterデータをどのように分析するのか、説明を求められています。分析をしない場合は「NO」にします。

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(3つ目の質問)
Will your app use Tweet, Retweet, like, follow, or Direct Message functionality?
Please describe your planned use of these features.

アプリはツイート、リツイート、お気に入り、フォロー、またはダイレクトメッセージ機能を使用するか、これらの機能の使用予定を説明します。今回の場合は、ツイートのみを行う旨を記載します。

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(4つ目の質問)
Do you plan to display Tweets or aggregate data about Twitter content outside of Twitter? Please describe how and where Tweets and/or data about Twitter content will be displayed outside of Twitter.

Twitter以外のTwitterコンテンツに関するツイートを表示したり、集計データを表示したりするか。コンテンツに関するツイートやデータがTwitterの外部に表示される方法と場所を説明します。タイムラインにツイートを表示することを記述します。

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(5つ目の質問)
Will your product, service or analysis make Twitter content or derived information available to a government entity?In general, schools, colleges, and universities do not fall under this category.

Twitterコンテンツまたは派生情報を、学校、大学などを含まない政府機関で利用するか回答します。今回は「NO」です。

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入力後、確認画面が表示され、「Looks Good」をクリックします。

(7)規約に同意する

次に規約が表示されますので、確認の上、「Accept」をクリックしてください。

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(8)申請完了

以下の画面が表示されたら、申請は完了です。申請が完了し、審査中だという旨のメールが届いているはずです。審査が完了するまで時間がかかりますので、連絡がくるまで待ちましょう。

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(9)アプリ開発を開始する

今回は、24時間ほど経って承認のメールが届きました。承認メールに記載されていたリンクから開発者向けページにアクセスします。ページを少しスクロールすると、「Create an app」をクリックします。

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すると以下の画面になりますので、右上の「Create an app」を押しアプリ開発をスタートします。

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(10)アプリについての情報を登録する
アプリについていくつかの質問に回答しなければいけません。入力が必要な部分だけ以下にピックアップしました。他の項目は空間でも大丈夫です。

App name
アプリの名称を決めます。

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Application description
アプリの内容について説明します。

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Website URLとCallback URLs
→両方とも同じURLです。Twitterと連動させるホームページURLを記載します(WP to Twitterの設定ページに表示しているURL)。

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Tell us how this too will be used
→何ができるアプリなのかを説明します。WP to Twitterの設定ページに記入文を掲載しているので、それを記述してもよいです。

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(11)規約に同意する

開発規約を読み「Create」をクリックする。

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(12)アプリの詳細が表示される

内容が正しいか確認して、「keys and token」をクリックします。

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(13)APIキーとトークンをコピーする

ついにAPIキーとトークンを表示するところまできました。API KeyとAPI secret keyをコピーします。Access tokenとAccess token secretは、「Create」をクリックすると表示しますので、これらもコピーします。

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(14)WordPressにAPIキーとトークンを設定する

WordPressのWP to Twitterの設定ページに、先ほどコピーしたAPIとアクセストークン情報を登録します。「Connect to Twitter」をクリックして設定完了です。

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シェア・フォローボタンを利用できるAdd To Any Share Buttons

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AddToAny Share Buttons

「AddToAny Share Buttons」は、シェアボタンやフォローボタンを利用することができるプラグインです。連携できるSNSの数は多く、100以上のボタンを使用できます。日本で頻繁に使用されているものとしては、LINE、Facebook、Twitter、はてなブックマークなどがありますが、これらのSNSとも連携が可能です。

また、カスタマイズ性にも優れているのが特徴の一つで、表示の内容や順番、サイズなども好みに変更することができます。自身が書いたブログなどをシェアしてもらいたい場合などは利用について検討してみましょう。

SNSを併用して情報拡散力を増加

WordPressCMSとしては非常に優れているサービスですが、それだけでは多くのユーザーに十分にリーチできるものではありません。情報拡散力の強いTwitterをはじめとしたSNSも併用することで、マーケティングの効果は向上するでしょう。今回ご紹介した連携設定は手間に感じる部分もあるものの、情報拡散力の強いTwitterを効率的に利用するためには、欠かせないサービスです。連携設定のみに頼らず、Twitter単独でも戦略的にツイートを行うなど、運用にあたってはまだまだできることはたくさんあります。それゆえに、自動化できる部分や、Twitterカードといったクリック率がアップするメリットを上手に活用し、スピード感のあるマーケティングを心がけましょう。

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